今日の見方
まず半導体株です。NVIDIAのQ2売上高は前回会社予想の中心値910億ドルを約5.7%上回り、データセンター売上高も890億ドルまで伸びました。数字は強い。ただ、Q3の粗利率見通しは74.0%±0.5ポイントと、Q2実績の75.0%から低下します。日本株ではアドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、ディスコ(6146)、レーザーテック(6920)を「NVIDIA関連」で一括りにせず、テスト、製造装置、後工程、EUVのどこへ買いが続くかを見ます。
次に金利です。7月PCE価格指数は前月比0.2%、コアも0.2%上昇しました。前年同月比は総合3.7%、コア3.3%で、物価圧力はなお残ります。金融政策の方向を一つの統計だけで決める局面ではありませんが、高PER株には金利の上振れが逆風になりやすい。半導体株が高く始まっても、後場まで値を保てるかが相場の温度を映します。
最後に相場の広がりです。26日の日経平均は日中高値66,442.34円に対し終値66,262.16円でした。半導体主導で指数だけが上がるのか、TOPIXや内需株にも資金が広がるのかで地合いは変わります。個別開示では、成長投資と希薄化、増収と分配、TOB価格と手続きという別々の評価軸を混ぜないことが大切です。
注目ニュース
1. 日経平均は405円高、6万6,000円台を回復
8月26日の日経平均は66,262.16円で、前日比405.73円、0.62%上昇しました。日中は65,390.55円まで下げた後、66,442.34円まで切り返しています。TOPIXは4,111.02で、前日比17.35ポイント、0.42%高でした。
投資家が見る点: 反発の強さは、日経平均の水準だけでは決まりません。NVIDIA決算を受けた半導体株の寄与度、TOPIXの値持ち、値上がり銘柄の広がりを合わせて見ます。
2. NVIDIAは売上高962億ドル、Q3は1,080億ドルを予想
NVIDIAの2027年度第2四半期売上高は962.21億ドルで、前四半期比18%増、前年同期比106%増。データセンター売上高は890億ドル、非GAAP希薄化後EPSは2.22ドルでした。Q3売上高の会社予想は1,080億ドル±2%です。
投資家が見る点: AI需要は実績で確認できました。次はQ3売上の伸びと粗利率74.0%見通しの両立です。日本の半導体株は寄り付きの連想買いより、各社の受注と利益へ届く距離を見ます。
3. 米PCEは前年比3.7%、コアは3.3%
米商務省経済分析局が8月26日に公表した7月のPCE価格指数は、前月比0.2%、前年同月比3.7%上昇しました。食品・エネルギーを除くコア指数も前月比0.2%、前年同月比3.3%上昇。実質個人消費支出は前月比でほぼ横ばいでした。
投資家が見る点: 消費の勢いが強くない一方、物価上昇率は高いままです。利上げ・利下げを断定せず、米金利、ドル円、高PER株が同じ方向へ反応するかを確認します。
4. アリババは800億香港ドルを調達、全額をAIへ
アリババ・グループは8月26日、710百万株を1株112.70香港ドルで発行し、800億香港ドルを調達しました。純調達額は約797億香港ドルで、約60%を計算基盤、約40%をAIデータセンターとクラウド基盤へ投じる方針です。
投資家が見る点: AI投資の大きさは需要の裏返しですが、新株は発行後株式数の約3.57%に相当します。設備投資の拡大だけでなく、AI売上、クラウド利益率、フリーキャッシュフローが希薄化を吸収できるかが焦点です。
5. ジャパン・ホテル・リートは増収、純利益は7.6%減
ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)の2026年12月期中間決算は、営業収益225.68億円(前年同期比5.1%増)、営業利益146.87億円(同1.6%増)、当期純利益117.89億円(同7.6%減)でした。8月27日にアナリスト向け中間決算説明会を予定しています。
投資家が見る点: ホテル需要による増収だけでは評価を固定できません。分配金予想、物件入れ替え、借入金利、ホテル運営指標が利益とキャッシュへどうつながるかを説明会資料で追います。
6. シードは1株795円のTOBが開始
シード(7743)への公開買付けは8月27日に始まります。買付価格は1株795円、期間は10月13日まで。買付予定数の下限は5,408,800株で、上限は設定されていません。成立後は株式併合などを経て非公開化する方針です。
投資家が見る点: 焦点は通常の業績評価からTOB条件へ移りました。市場価格と795円の差、応募株数、10月20日の決済開始予定、上場廃止までの手続きを同じ時系列で見ます。
確認しておきたい日程
| 日付 | 予定・確認事項 |
|---|---|
| 2026年8月27日 | 日本株がNVIDIA決算と米PCEを織り込む最初の取引日 |
| 2026年8月27日 | ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)中間決算説明会 |
| 2026年8月27日~10月13日 | シード(7743)TOB期間 |
| 2026年8月27~29日 | ジャクソンホール経済シンポジウム |
| 2026年9月30日 | 米国8月の個人所得・支出、PCE価格指数 |
関連ページ
- NVIDIA(NVDA)2027年度第2四半期決算
- アリババ(9988)のAI投資向け新株発行
- ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)中間決算
- シード(7743)のTOB
- レイシャス(617A)TOKYO PRO Market上場
- 日本株朝刊:8/26 注目6件
出典
- 日経平均プロフィル「ヒストリカルデータ」(2026年8月26日の四本値)
- 日本取引所グループ「TOPIX」
- NVIDIA「NVIDIA Announces Financial Results for Second Quarter Fiscal 2027」(2026年8月26日公表)
- 米国商務省経済分析局「Personal Income and Outlays, July 2026」(2026年8月26日公表)
- Alibaba Group「Alibaba Group Announced Completion of HK$80 Billion Placing of New Shares in Hong Kong」(2026年8月26日公表)
- ジャパン・ホテル・リート投資法人「2026年12月期 中間決算」(2026年8月26日公表)
- シード「IRニュース・プレスリリース」(2026年8月26日開示)
- カンザスシティ連邦準備銀行「Jackson Hole Economic Policy Symposium」(2026年8月27~29日開催)