今日の見方
朝刊で確認した先物高と海外株反発を受け、前場は自律反発の形になりました。日経平均の上昇率は0.20%にとどまりますが、TOPIXは1.04%高、東証プライムの値上がり銘柄は1,030に達しています。指数の戻りだけを見ると弱く見えますが、午前の参加銘柄は広がりました。
午後は、TOPIXが4,124ポイント近辺を維持できるか、前場に強かった卸売・鉄鋼・証券株の買いが続くかを見ます。30年債の入札結果が超長期金利を動かした場合、銀行・保険株と高PER株の相対関係にも変化が出る可能性があります。入札結果が出るまでは、金利の方向を決めつけません。
注目ニュース
1. 日経平均は前引けで130円高、TOPIXは1.04%高
9月3日11時30分の日経平均は64,455.83円で、前日比130.19円高でした。TOPIXは4,124.08ポイントで42.48ポイント高、東証グロース市場250指数は781.37ポイントで3.89ポイント高です。いずれも午前の観測値で、9月3日の終値ではありません。
投資家が見る点: 日経平均よりTOPIXの戻りが大きく、前日の全面安から市場全体に買いが戻ったことが読み取れます。午後に指数が上向いても、値上がり銘柄数が維持されるかを合わせて確認します。
2. 東証プライムは値上がり1,030銘柄、33業種中23業種が上昇
11時31分時点の東証プライムは、1,549銘柄のうち値上がり1,030、値下がり454、変わらずなど65でした。業種別では33業種中23業種が上昇し、卸売業が3.24%高、石油・石炭製品が3.14%高、鉄鋼が2.68%高。一方、鉱業は1.90%安、非鉄金属は0.74%安でした。
株価材料として見る点: 反発は半導体株だけに集中していません。資源関連の一部が戻りきらないため、午後は「全面高」とひとまとめにせず、前日の下落が大きかった業種の戻りの持続性を分けて見ます。
3. 日経平均の寄与度はソフトバンクGが上位、ファストリが押し下げ
前引け時点の日経平均プラス寄与度はソフトバンクグループ(9984)が116.66円、東京エレクトロン(8035)が40.23円、三菱商事(8058)が23.63円でした。マイナス寄与度はファーストリテイリング(9983)が190.67円、アドバンテスト(6857)が57.93円、イビデン(4062)が43.58円です。
投資家が見る点: 大型の指数寄与銘柄に上昇と下落が混在し、日経平均の上昇幅を抑えました。午後は日経平均の数字だけでなく、TOPIXと大型株の値動きが同じ方向を向くかを確認します。個別企業の新規開示と市場全体の需給は分けて読みます。
4. グロース・スタンダード市場も値上がり優勢、材料株に動き
前引け時点の東証グロース市場は値上がり291銘柄、値下がり236銘柄、スタンダード市場は値上がり738銘柄、値下がり542銘柄でした。グロース市場ではダイナミックマッププラットフォーム(336A)やモルフォ(3653)など5銘柄がストップ高となり、スタンダード市場ではアイサンテクノロジー(4667)が一時ストップ高となりました。
投資家が見る点: 新興市場の騰落は改善していますが、ストップ高銘柄の材料が市場全体へ波及したことを示すものではありません。午後も売買が続く銘柄と、気配だけで終わる銘柄を分け、短期的な値動きを業績の裏付けと混同しないようにします。
5. 非居住者の国内株式は8月23~29日に358億円の取得超
財務省が9月3日に公表した週次統計では、8月23~29日の非居住者による株式・投資ファンド持分は358億円の取得超でした。前週は7,634億円の処分超で、2週ぶりの買い越しです。これは8月23~29日の契約状況であり、9月3日の前引けまでの売買を示す数字ではありません。
投資家が見る点: 海外投資家の買い越しは需給面の下支え材料になり得ますが、週次統計だけで当日の反発を説明することはできません。今後の海外勢のフローが継続するか、日経平均よりTOPIXを選ぶ動きになるかが確認点です。
確認しておきたい日程
| 日時(日本時間) | 確認事項 |
|---|---|
| 2026年9月3日 12:35 | 30年利付国債の入札結果。12時30分時点では未発表 |
| 2026年9月3日 13:00 | 交付税及び譲与税配付金特別会計の一時借入金の入札結果予定 |
| 2026年9月3日 15:15 | 30年利付国債の第Ⅱ非価格競争入札結果。12時30分時点では未発表 |
| 2026年9月3日 | 不二電機工業(6654)の2027年1月期中間決算予定 |
| 2026年9月3日~9月9日 | テクノクラフト(622A)、ベルテックス(623A)、akippa(627A)のブックビルディング期間 |
関連ページ
- 日本株朝刊:9/3 注目6件|半導体株の値持ち、30年国債入札と為替の反応を確認
- ソフトバンクグループ(9984)銘柄ページ
- 東京エレクトロン(8035)9/2大幅安の理由
- ニトリホールディングス(9843)銘柄ページ
- 不二電機工業(6654)銘柄ページ
- 2026年IPO一覧
出典
- 日本取引所グループ「リアルタイム株価指数値一覧」(2026年9月3日11時30分時点の指数・市場データ)
- 財務省「30年利付国債(9月債)の発行予定額等」(9月3日入札、発行予定額6,000億円程度)
- 財務省「週間予定」(9月3日の12時35分、13時、15時15分の公表予定)
- 財務省「対外及び対内証券売買契約等の状況」(2026年9月3日公表の週次統計)
- 日本取引所グループ「新規上場会社情報」(622A、623A、627Aの上場予定情報)
- 2026年9月3日11時30分時点の東証プライム、スタンダード、グロース市場データ
※本記事は2026年9月3日12時30分時点の公開情報をもとに、午前の市場動向と午後の確認事項を整理したものです。特定銘柄の売買を推奨するものではなく、株価は業績、金利、為替、海外市場、需給などで変動します。