今日の見方
朝刊で見た高寄りは崩れず、日経平均は後場に上げ幅を広げました。前引けではマイナスだったTOPIXも小幅高へ戻り、グロース250は上昇率を2.67%まで伸ばしています。午前より地合いは改善しました。
それでも、806円高だけを見て全面高とは読めません。東証プライムの値上がり788銘柄に対し、値下がりは712銘柄。日経平均採用銘柄でも上昇86、下落137でした。値がさ株の戻りが指数を高く見せた一方、業種と個別銘柄では選別が残っています。週明け9月7日は、日経平均の65,000円台維持より、TOPIXと騰落銘柄数が追いつくかを先に見ます。
注目ニュース
1. 日経平均は806円高、5営業日ぶりに反発
9月4日15時30分(日本時間)の日経平均は65,020.94円、前日比806.46円高で終えました。始値は64,498.94円、高値65,182.45円、安値64,228.47円。前引けからは251.20円上昇し、終値で65,000円台へ戻りました。
投資家が見る点: 前日までの4日続落に対する反発は確認できました。次は終値の高さだけでなく、TOPIXや騰落銘柄数が同じ方向へ広がるかが焦点です。
2. TOPIXは0.03%高、33業種中22業種は下落
TOPIXは4,103.23ポイントと1.19ポイント高でした。東証プライムは値上がり788銘柄、値下がり712銘柄で、売買高は概算22億1,033万株、売買代金は約8兆3,282億円。業種別では情報・通信業、証券・商品先物取引業、非鉄金属など11業種が上昇し、鉱業、海運業、電気・ガス業など22業種が下落しました。
株価材料として見る点: 売買代金は高水準でしたが、業種の広がりは限定的です。日経平均の上昇率1.26%とTOPIXの0.03%を同じ「日本株高」でまとめず、資金が残る業種を分けて追います。
3. ソフトバンクGとアドバンテストで約669円押し上げ
ソフトバンクグループは5,590円と11.78%高となり、日経平均を473.87円押し上げました。アドバンテストの寄与度195.50円と合わせると669.37円で、日経平均の上昇幅の約83%です。引け後、ソフトバンクグループは発行総額1兆円、7年、利率4.75%の第70回無担保普通社債の条件決定を公表しました。
投資家が見る点: 指数寄与の集中が翌週も続くかと、社債による資金調達を分けて見ます。社債は株式希薄化を伴いませんが、利払い負担と買収資金の回収は残る論点です。
4. グロース250は2.67%高、5営業日ぶりに反発
東証グロース市場250指数は796.82ポイント、前日比20.73ポイント高となりました。前引けの792.79ポイントからも上昇し、5営業日ぶりの反発です。大型値がさ株だけでなく、新興株にも買い戻しが入りました。
投資家が見る点: 1日の反発だけでは流れが変わったとは決められません。週明けは売買代金を伴うか、前週に下げた銘柄の自律反発だけで終わらないかを見ます。
5. 泉州電業、カナモト、ナトコは営業増益
9月4日開示の2026年10月期第3四半期累計で、泉州電業(9824)は営業利益95.00億円(前年同期比40.9%増)、カナモト(9678)は154.40億円(31.6%増)、ナトコ(4627)は16.50億円(64.8%増)でした。3社とも通期予想は据え置いています。
投資家が見る点: 週明けの初動は増益率だけでなく、通期計画に対する進捗と上方修正の有無で差が出ます。泉州電業は利益率、カナモトは建機レンタルの稼働、ナトコは各事業の採算を個別に確認します。
6. ニデック、品質不適切行為844件を認定
ニデック(6594)は9月4日、外部専門家による調査報告書を公表しました。品質に関する不適切行為844件を認定し、うち805件は顧客の事前通知・承認を経ない変更でした。同社は、過年度の連結財務諸表などへ重要な影響を及ぼす事象は現時点で確認していないと説明しています。
株価材料として見る点: 件数だけで損失額は決まりません。顧客対応、追加費用、提出書類の訂正範囲、再発防止策の実行状況が次の確認点です。現時点の会社説明と今後の確定事項を混同しない材料です。
7. 週明けは景気動向指数、日銀統計、米休場を確認
9月4日21時30分には米国の8月雇用統計が公表予定です。次の東京現物市場は9月7日。8時50分に財務省の8月末外貨準備と日銀の8月分統計、14時に内閣府の7月景気動向指数速報と日銀の消費活動指数が予定されています。米国株式市場は同日、レーバーデーで休場です。
投資家が見る点: 米雇用統計後の金利・為替を週明けの寄り付きで確認し、その後は国内統計へ軸を移します。米国現物株の当日値動きがないため、夜間先物だけを現物の確定材料として扱わないことも大切です。
確認しておきたい日程
| 日時(日本時間) | 確認事項 |
|---|---|
| 2026年9月4日 21:30 | 米労働省・8月雇用統計 |
| 2026年9月7日 8:50 | 財務省・8月末外貨準備、日銀・8月分のオペレーションなど |
| 2026年9月7日 14:00 | 内閣府・7月景気動向指数速報、日銀・消費活動指数 |
| 2026年9月7日 引け後中心 | アイル(3854)、萩原工業(7856)の決算予定 |
| 2026年9月7日 | 米国株式市場はレーバーデーで休場 |
| 2026年9月8日 10:30 | 財務省・5年利付国債の入札発行 |
関連ページ
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- ソフトバンクグループ(9984)の第70回社債、利率4.75%で決定
- 泉州電業(9824)2026年10月期第3四半期決算
- カナモト(9678)2026年10月期第3四半期決算
- ナトコ(4627)2026年10月期第3四半期決算
- 2026年第37週の決算予定
出典
- 日経平均プロフィル「日次サマリー」(2026年9月4日の日経平均、日中値、騰落状況)
- 日本取引所グループ「リアルタイム株価指数値一覧」(2026年9月4日15時30分のTOPIX、グロース250、業種別・市場別データ)
- ソフトバンクグループ「第70回無担保普通社債の条件決定に関するお知らせ」(2026年9月4日)
- 泉州電業「IRライブラリー」(2026年9月4日公表の2026年10月期第3四半期決算)
- カナモト「IRライブラリ」(2026年9月4日公表の2026年10月期第3四半期決算)
- ナトコ「決算短信」(2026年9月4日公表の2026年10月期第3四半期決算)
- ニデック「再生に向けて―REDEFINED ニデック―」(2026年9月4日公表の品質調査報告書と対応方針)
- 米労働省労働統計局「2026年9月の公表予定」(8月雇用統計)
- 財務省「外貨準備等の状況」(2026年9月7日の公表予定)
- 日本銀行「公表予定」(2026年9月7日の統計公表予定)
- 内閣府「景気統計公表予定一覧」(2026年9月7日の景気動向指数速報)
- NYSE「Holidays & Trading Hours」(2026年9月7日の休場予定)
※本記事は2026年9月4日20時40分(日本時間)までの公開情報を整理したものです。現物の終値と、引け後の開示・夜間の予定は分けて記載しています。特定銘柄の売買や利益を推奨するものではなく、株価は業績、金利、為替、海外市場、需給などで変動します。