日本株昼刊 2026年9月4日 注目5件 日経平均は上昇、TOPIXは下落し、ソフトバンクグループへの寄与集中が目立った前引けを示す日本株昼刊 日本株昼刊 2026.09.04 注目5件 日経平均は高い。市場全体は弱い。 前引け 11:30 / 午後は広がりと集中度を確認 日経平均 前引け 64,769.74円 +555.26円 / +0.86% TOPIX 前引け 4,094.48 −7.56pt / −0.18% グロース250 前引け 792.79 +16.70pt / +2.15% 値がさ株集中 / グロース優位 / 家計調査 / 米雇用統計 kabutrack.com

今日の見方

朝刊では、先物高を現物が保てるか、日経平均とTOPIX、騰落銘柄数が同じ方向を向くかを確認点に挙げました。前引けの日経平均は先物の上昇を引き継ぎましたが、TOPIXと東証プライムの騰落は逆方向です。見た目は反発でも、中身は値がさ株に偏りました。

ただ、全面的なリスク回避でもありません。グロース250は2%を超えて上昇し、業種別では情報・通信業が3.27%高、証券・商品先物取引業が1.61%高、小売業が1.30%高でした。午後は日経平均が高値を伸ばすかより、TOPIXがプラスへ戻るか、値下がり銘柄数が減るか、グロース株の強さが一部銘柄だけに縮まらないか。この3点のほうが相場の実態をつかみやすいでしょう。

注目ニュース

1. 日経平均は555円高、TOPIXは7.56ポイント安

9月4日前引けの日経平均は64,769.74円、前日比0.86%高でした。TOPIXは4,094.48ポイント、0.18%安。東証プライムは値上がり671銘柄、値下がり821銘柄、変わらずなど57銘柄で、下落銘柄のほうが150多い前場でした。いずれも11時30分の午前終値で、9月4日の大引け値ではありません。

投資家が見る点: 日経平均だけなら反発ですが、時価総額加重のTOPIXと騰落銘柄数は弱いままです。午後に日経平均が上がっても、TOPIXと値上がり銘柄数が追いつかなければ、戻りの広がりは限られます。

2. ソフトバンクGとファストリの2銘柄で568.80円押し上げ

前引けの日経平均プラス寄与度は、ソフトバンクグループが413.53円、ファーストリテイリングが155.27円でした。合計568.80円は日経平均全体の上げ幅555.26円を上回り、残る構成銘柄の寄与は差し引き13.54円のマイナスです。指数上昇の約4分の3をソフトバンクGだけで占めました。

株価材料として見る点: ソフトバンクGにはOpenAIの「GPT-6 Astra」提供開始というAI材料があり、同社は同日、第70回無担保普通社債を総額1兆円、7年、利率4.75%で発行すると公表しました。ただし、前場の上昇を一つの材料だけで説明はできません。午後は同社の値動きと、日経平均全体の方向を分けて見ます。

3. グロース250は2.15%高、TOPIXと明暗

東証グロース市場250指数は9月4日前引けに792.79ポイント、前日比16.70ポイント高でした。日経平均の0.86%高、TOPIXの0.18%安に対し、上昇率は2.15%。東証グロース市場では値上がり銘柄が値下がりを上回り、プライムとは異なる市場内部になりました。

投資家が見る点: 金利や為替を一方向に読んだ全面高ではなく、AI・ソフトウエアなど成長株への資金が選別的に戻った形です。指数が強くても売買代金が一部の急騰銘柄へ集中していないか、後場寄り後の値持ちまで確認します。

4. 7月の実質消費支出は3.6%減、小売株は逆に上昇

総務省統計局が9月4日8時30分に公表した7月の家計調査では、二人以上世帯の消費支出は1世帯当たり301,245円でした。前年同月比は実質3.6%減、前月比の季節調整値は実質0.5%増。勤労者世帯の実収入は、持家の帰属家賃を除く消費者物価指数で実質3.8%減でした。

投資家が見る点: 年初来の物価上昇を踏まえると、名目額より実質支出と実質収入が焦点です。ただし、前引けの小売業指数は1.30%高でした。家計統計が弱いから小売株も一律安、とはなっていません。個社の月次売上、客数、客単価、値上げ後の粗利を分けて読みます。

5. 午後は12時30分の短期国債入札、引け後決算、21時30分の米雇用統計

11時50分時点のドル円は1ドル=155.99円近辺でした。財務省は12時30分に3か月国庫短期証券の入札結果、16時に8月の個人向け国債応募額を公表予定です。カナモト(9678)、泉州電業(9824)など11社の決算が引け後を中心に予定され、21時30分には米労働省が8月雇用統計を公表します。

投資家が見る点: 東京時間の午後は、短期金利と為替の変化が銀行・グロース株の相対強弱を動かすかを見ます。米雇用統計は現物市場の大引け後です。発表前の持ち高調整と、実際の結果を混同しないことが大切です。

午後の確認ポイント

  • TOPIXが前引けの4,094.48ポイントからプラス圏へ戻れるか
  • 東証プライムの値下がり821銘柄が減り、日経平均上昇の裾野が広がるか
  • ソフトバンクGへの寄与集中が続くか、ほかの主力株へ買いが移るか
  • 2.15%高のグロース250と、情報・通信業の値持ちが続くか
  • 12時30分の国庫短期証券入札結果、引け後の11社決算、21時30分の米雇用統計

関連ページ

出典

※本記事は2026年9月4日11時50分までの公開情報をもとにした前引け時点の市場整理です。特定銘柄の売買や利益を推奨するものではなく、株価は業績、金利、為替、海外市場、需給などで変動します。