今日の見方
まず見るのは、先物が示す高寄りではなく、その水準を現物が保てるかです。前日は日経平均が4日続落した一方、TOPIXは反発しました。4日は日経平均だけでなく、TOPIX、東証グロース市場250指数、騰落銘柄数が同じ方向を向くかで相場の広がりを測ります。
米国ではハイテク株が上昇してもSOXは小幅高でした。国内半導体株も前日に明暗が分かれており、AI材料だけで全面高を想定する場面ではありません。円高が輸出株を押さえるのか、内需・グロースへ資金が回るのか。ここが午前の分かれ目です。
注目ニュース
1. 日経225先物は64,660円、現物終値を445円上回る
9月4日6時に終了した大阪夜間取引で、日経225先物9月限は64,660円、前日清算値比430円高でした。TOPIX先物9月限は4,113.5ポイント、同7.5ポイント高。3日の現物終値との比較では、それぞれ445.52円、11.46ポイント上回ります。
投資家が見る点: 先物高を現物が引き継いでも、寄り付きだけでは足りません。前日に売られた値がさ株の戻りと、TOPIXの上昇が10時前後まで並走するかを見ます。
2. 米主要3指数は上昇、SOXは0.11%高にとどまる
9月3日の米国市場は、ダウ工業株30種平均が1.18%高、S&P500が1.06%高、ナスダック総合が1.40%高でした。一方、SOXは11,352.13で終え、上昇率は0.11%です。
投資家が見る点: 米株高をそのまま国内半導体株の全面高へ読み替えにくい組み合わせです。アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)の寄り付き後の強弱を分けて追います。
3. ウォラーFRB理事は据え置きと利上げの条件を示す
ウォラーFRB理事は9月3日、インフレ鈍化が続けば現行金利の据え置きを支持する一方、8月の物価が再加速すれば利上げを検討すると述べました。米財務省の公表値では、10年債利回りは4.77%、2年債は4.34%でした。
投資家が見る点: 市場は発言の一部より、今夜の雇用統計と次の物価統計を通じた政策判断を見ます。米金利が再上昇すれば、高PERの半導体・グロース株には逆風が戻ります。
4. ドル円は155円台後半、東京17時から円高方向
9月4日7時32分(日本時間)に確認したドル円は155円台後半でした。日本銀行が公表した3日の東京市場17時時点は157.03~157.06円で、その後も円高方向へ動いた形です。
投資家が見る点: 米株高と円高がぶつかる朝です。自動車・機械株は指数連動の買いが入るか、為替を理由に戻りが鈍るかを確認します。半導体株の強弱や個別材料も重ね、円高だけを値動きの原因にしません。
5. NVIDIAの買収とGPT-6 Astra、AI材料が重なる
NVIDIAは9月3日、Hugging Faceを129億3,030万ドルで買収する合意を発表しました。OpenAIは9月4日にGPT-6 Astraの限定提供を開始。GPUからモデル開発基盤、業務自動化までAI材料が同日に重なりました。
株価材料として見る点: 日本企業の受注増を直接示す開示ではありません。半導体は設備需要、ソフトウエアは法人契約、セキュリティは監視・運用収入へ落ちるか。テーマ買いが先行した後は、各社の受注と利益率が問われます。
6. 不二電機工業は増収でも営業利益36.1%減
不二電機工業(6654)の2027年1月期中間決算は、売上高19.72億円(前年同期比3.3%増)、営業利益0.86億円(同36.1%減)でした。材料費上昇で利益が減る一方、営業キャッシュ・フローは7.76億円を確保しました。
投資家が見る点: 売上より利益率です。通期営業利益2.76億円に対する進捗は31.5%で、下期に材料費と製品別受注が改善するかを見ます。
7. unerry、7.2%上限のToSTNeT-3買い付け
unerry(5034)は9月3日、上限26万9,500株、6億3,548万1,000円の自己株式取得を決議しました。自己株式を除く発行済み株式数の7.2%に当たり、9月4日8時45分のToSTNeT-3で買い付ける予定です。
投資家が見る点: 取得比率は大きいものの、立会外で一括取得する方式です。通常市場で7.2%相当の継続的な買い需要が生じる自社株買いとは分けて評価します。
8. 本日は11社が決算予定、建機・電線需要を確認
9月4日は11社が決算発表を予定しています。主な銘柄はカナモト(9678)、泉州電業(9824)、ハイレックスコーポレーション(7279)、エイチームホールディングス(3662)、日本ハウスホールディングス(1873)です。
投資家が見る点: カナモトは建機レンタルの稼働率、泉州電業は電線・データセンター需要、ハイレックスは自動車向け数量と為替を見ます。発表時刻は各社IRの当日更新が基準です。
9. KOMPEITOは公開価格1,600円、626Aは本日上場
KOMPEITO(618A)は9月11日の東証グロース上場に向け、公開価格が仮条件上限の1,600円に決まりました。購入申込期間は9月4~9日です。本日はiFreeETF ゴールドプラスインカム(626A)が東証へ上場します。
投資家が見る点: KOMPEITOは公募5万株に対し、売出しとオーバーアロットメントが計476万7,500株で、売出し中心です。626Aは事業会社のIPOではなく、金と米国債券に関連する指数への連動を目指すETFです。
10. 8時30分に家計調査、21時30分に米雇用統計
総務省統計局は9月4日8時30分に7月分の家計調査を公表する予定です。2025年基準の消費者物価指数への改定に伴う遡及改定も予定されています。米労働省は21時30分に8月の雇用統計を公表する予定です。
投資家が見る点: 家計調査は内需株の需要を測る材料ですが、単月の振れがあります。米雇用統計は東京市場の引け後。発表前に米金利や為替を見込んだ持ち高調整が強まるかが日中の焦点です。
確認しておきたい日程
| 日時(日本時間) | 確認事項 |
|---|---|
| 2026年9月4日 8:30 | 総務省統計局・7月分家計調査 |
| 2026年9月4日 8:45 | unerry(5034)のToSTNeT-3買い付け |
| 2026年9月4日 9:00 | iFreeETF ゴールドプラスインカム(626A)が東証へ新規上場 |
| 2026年9月4日 10:20 | 財務省・3か月国庫短期証券(第1404回)の入札発行 |
| 2026年9月4日 12:30 | 同国庫短期証券の入札結果 |
| 2026年9月4日 引け後中心 | カナモト、泉州電業など11社の決算予定 |
| 2026年9月4日 21:30 | 米労働省・8月雇用統計 |
関連ページ
- 日本株夕刊:9/3 注目6件|TOPIX反発も日経平均4日続落、半導体株は銘柄選別
- 半導体関連株:9/3前引け、東京エレクトロン高・アドバンテスト安で明暗
- OpenAIがGPT-6 Astraを提供開始、API価格も開示
- 不二電機工業(6654)2027年1月期中間決算
- unerry(5034)銘柄分析
- 2026年第36週の決算予定
出典
- 日本取引所グループ「リアルタイム株価指数値一覧」(2026年9月3日の日本株指数)
- JPX「先物・オプション取引情報」(2026年9月4日6時終了の大阪夜間取引)
- Nasdaq「NASDAQ Composite」(2026年9月3日終値)
- Nasdaq「PHLX Semiconductor Sector Index」(2026年9月3日終値)
- S&P Dow Jones Indices「Index Returns」(2026年9月3日の米国株指数)
- FRB「The Economic Outlook and Some Comments on My Policy Communication」(2026年9月3日)
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(2026年9月3日)
- NVIDIA「NVIDIA to Acquire Hugging Face」(2026年9月3日)
- OpenAI「GPT-6 Astra: A new generation of intelligence」(2026年9月4日)
- 日本銀行「外国為替市況(日次)」(2026年9月3日)
- 不二電機工業「IR情報」(2027年1月期第2四半期決算)
- unerry「IR情報」(2026年9月3日の自己株式取得)
- JPX「新規上場銘柄一覧(株式)」(KOMPEITOの公開価格)
- JPX「iFreeETF ゴールドプラスインカム(626A)の新規上場」(2026年9月4日上場)
- 総務省統計局「家計調査」(出典表記:総務省統計局「家計調査結果」)
- 米労働省労働統計局「2026年9月の公表予定」(8月雇用統計)
- 財務省「週間予定」(国庫短期証券)
※本記事は2026年9月4日7時40分までの公開情報を整理したものです。先物や海外市場の値動きは東京市場の方向を保証しません。特定銘柄の売買や利益を推奨するものではなく、株価は業績、金利、為替、海外市場、需給などで変動します。