今日の見方
最初に、先物高が現物の寄り付きへ反映されるかを確認します。高く始まっても、半導体など一部の値がさ株だけであれば、日経平均の上昇を市場全体の強さとは読めません。TOPIX、東証プライムの騰落銘柄数、業種の広がりを並べて見ます。
海外では、米雇用の増加と金利への反応、半導体株の上昇を分けて扱います。日本株への波及は、半導体関連の値持ちや高PER株の売買に表れるかを確認する段階です。9月7日は米国株式市場がレーバーデーで休場のため、午後は国内統計、為替、アジア株の値動きが相対的に重要になります。
注目ニュース
1. 日経平均は806円高、TOPIXと騰落数は追随せず
9月4日15時30分(日本時間)の現物終値は、日経平均が65,020.94円で前日比806.46円高、TOPIXが4,103.23ポイントで同1.19ポイント高でした。東証プライムは値上がり788銘柄、値下がり712銘柄で、指数ほど一方向には傾いていません。
投資家が見る点: 9月7日は日経平均の65,000円台維持だけでなく、TOPIXと騰落銘柄数が買いの広がりを示すかを確認します。指数上昇と市場全体の改善を同じものとして扱わないことがポイントです。
2. 日経225先物は9月5日6時に65,825円
JPXの先物価格情報では、日経225先物9月限は9月5日6時00分(日本時間)に65,825円で、9月4日の現物終値を825円上回りました。夜間取引の高値は65,970円でした。
投資家が見る点: 先物の観測値は現物の終値ではありません。寄り付き後に65,000円台を保てるか、TOPIXや騰落銘柄数が追随するかを先物との差とは別に確認します。
3. 米雇用増と半導体株高、評価倍率への反応を分けて見る
米労働統計局が9月4日8時30分(米東部時間)に発表した8月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比16万2,000人増、失業率は4.1%でした。NasdaqのSOX履歴表示では、9月4日の終値は11,695.87で前日比3.03%高でした。
投資家が見る点: 雇用の増加は景気需要の材料ですが、金利上昇を通じて高PER株の評価に影響する面もあります。日本ではアドバンテスト、東京エレクトロンなど半導体関連の高寄り後の値持ちを見て、米国の上昇がそのまま日本株へ波及したと決めつけません。詳細は半導体関連株の来週の見方も参照してください。
4. 9月4日決算は泉州電業・カナモトの利益進捗を確認
泉州電業(9824)は2026年10月期第3四半期累計の営業利益が95.00億円で前年同期比40.9%増、カナモト(9678)は154.40億円で同31.6%増でした。いずれも9月4日開示の決算短信に基づく数値で、通期計画に対する進捗と利益率が次の確認材料です。
投資家が見る点: 増益率だけでなく、第4四半期に必要な利益、建機レンタルや電線需要の持続性を確認します。決算の詳細は泉州電業(9824)の決算とカナモト(9678)の決算に分けて整理しています。
5. クロスプラスが業績予想修正と自己株式取得を開示
クロスプラス(3320)は9月4日、2027年1月期第2四半期・通期の連結業績予想の修正と、自己株式取得に係る事項の決定を公表しました。業績見通しと資本政策は同時に開示されていますが、内容と株価反応は分けて確認します。
投資家が見る点: 業績予想の修正理由、取得方法・期間・上限、取得後の自己株式の扱いを会社資料で確認します。還元策の発表だけで業績の改善や株価の方向を断定しません。クロスプラスの適時開示から会社資料を確認できます。
6. 9月7日は自社株買い、景気指標、決算予定が続く
JPXの掲載情報では、小森コーポレーション(6349)が9月7日に1株2,004円、1,200,000株の自己株式立会外買付取引を予定しています。内閣府は同日14時(日本時間)に7月分の景気動向指数速報を公表予定です。週次の決算予定表では、アイル(3854)と萩原工業(7856)も9月7日の発表予定銘柄に含まれます。
投資家が見る点: ToSTNeT-3の予定と通常の立会市場での需給を分け、約定結果は公表後に確認します。景気動向指数は7月分の統計であり、当日の企業業績を直接示すものではありません。決算時刻や予定日は変更される場合があります。
確認しておきたい日程
| 日時(日本時間) | 確認事項 |
|---|---|
| 2026年9月7日・寄り前 | 小森コーポレーション(6349)の自己株式立会外買付取引予定 |
| 2026年9月7日14:00 | 内閣府・7月分の景気動向指数速報 |
| 2026年9月7日・引け後中心 | アイル(3854)、萩原工業(7856)の決算予定 |
| 2026年9月7日(米国現地日付) | 米国株式市場はレーバーデーで休場 |
| 2026年9月11日21:30 | 米国・8月CPI予定 |
決算予定の全銘柄は2026年第37週の決算予定で確認できます。発表時刻や予定日は変更される場合があります。
関連ページ
出典
- 日本取引所グループ「先物価格情報」(9月5日6時の先物値)
- 日経平均プロフィル「日次サマリー」(9月4日の現物終値)
- 日本取引所グループ「TOPIX」(9月4日の指数情報)
- 米労働統計局「Employment Situation」(9月4日発表、8月分)
- 米労働統計局「2026年9月の公表予定」(9月11日のCPI予定)
- Nasdaq「SOX History」(9月4日のSOX履歴)
- 日本取引所グループ「自己株式立会外買付取引情報」(9月7日の予定)
- クロスプラス「適時開示情報」(9月4日公表分)
- 内閣府「景気統計公表予定一覧」(9月7日の公表予定)
- NYSE「Holidays & Trading Hours」(9月7日の休場予定)
- 萩原工業「IRカレンダー」(9月7日の決算予定)