週初の注目材料
9月11日の日経平均終値は64,011円34銭。前日比約1.93%安、前週末比約1.55%安でした。一方、その後の米国市場では、半導体株の動向を示すSOX指数が11,824.00、前日比1.81%高となっています。米半導体株の反発は、週明けの日本の関連株にとって支援材料と考えられます。
需要面では、TSMCの8月売上高が約5,148億台湾ドル、前年同月比53.3%増となりました。前月比でも10.1%増で、半導体製造の活発さを示す材料です。ただし、TSMCの増収が日本の装置メーカーの受注増に直結するわけではなく、設備投資の内容や時期を確認する必要があります。
日米の金融政策
来週の転換点は、米FOMCと日銀の金融政策決定会合です。
| 日程 | 注目イベント | 日本株で確認したい点 |
|---|---|---|
| 9月15〜16日(米国時間) | FOMC、経済見通し公表 | 政策金利と今後の金利見通し |
| 9月17日の東京市場 | FOMC後の値動きを反映 | 米半導体株・米長期金利・ドル円 |
| 9月17〜18日 | 日銀金融政策決定会合 | 政策判断と円相場の反応 |
開催日程はFRB公式カレンダーと日銀の会合日程で確認しています。
本稿の見通しでは、金融引き締めへの警戒が強まり米長期金利が上昇する場合、将来の成長期待で買われる半導体株には売り圧力がかかると考えます。一方、政策判断が想定の範囲に収まり、金利が落ち着けば、業績や需要の強さが再評価される余地があります。
日銀会合後の円高にも注目です。海外売上の円換算額への影響は企業ごとに異なりますが、急速な円高は輸出関連株への買いを慎重にさせる可能性があります。政策の変更幅に加え、発表後に金利・為替・株価がどう反応するかが判断材料になります。
注目する国内半導体関連株
注目する国内半導体関連株は、次の4銘柄です。表の確認点は、本稿の分析上の視点です。
| 銘柄 | 主な関連分野・公式情報 | 来週の確認点 |
|---|---|---|
| アドバンテスト〈6857〉 | 半導体試験装置 | 米半導体株の反発を受け、買いが継続するか |
| 東京エレクトロン〈8035〉 | 半導体製造装置 | 設備投資期待が金利・円高への警戒を上回るか |
| ディスコ〈6146〉 | 切断・研削などの精密加工装置 | 半導体株全体の上昇に追随し、終値でも強さを保てるか |
| レーザーテック〈6920〉 | EUVマスク検査装置など | 先端半導体への期待に加え、受注・業績に関する個別材料が出るか |
同じ半導体関連株でも、検査、製造、加工では収益につながる工程が異なります。「半導体需要が強いから全銘柄が上がる」とは判断せず、個別材料と値動きを合わせて見る必要があります。
シナリオ別の見方
想定する展開は三つです。
- 基本シナリオ:週初は反発、その後はもみ合い。 米半導体株高を受けて買いが入っても、日米会合を前に上値を追う動きは限られると予測します。
- 上昇シナリオ:会合後に金利・為替が安定。 SOX指数の上昇が続き、日本の主要半導体株にも買いが広がれば、反発が続く可能性があります。
- 下落シナリオ:米金利上昇や急速な円高。 金融政策への警戒が強まれば、需要の好材料があっても株価の調整が続く可能性があります。
日経平均の確認水準
日経平均では、9月11日の安値63,208円63銭と、9月10日の終値65,270円95銭を観察の目安とします。前者を割り込むなら下落継続への警戒、後者を回復して維持できるなら反発の広がりを確認する場面です。いずれも過去の価格を基にした目安で、支持線・抵抗線として機能する保証はありません。
週初に高く始まった場合は、その後も買いが続き、終値で上昇を保てるかが焦点です。特に9月17〜18日は、半導体需要の評価に金融政策の反応が重なるため、寄り付きの上昇だけで反発継続を判断しないことが大切になりそうです。