来週の3行予測
- ベース:63,000〜65,500円。 63,208円を維持できれば、夜間先物64,510円から65,000円台回復を試す余地があります。
- 強気:65,500〜67,000円。 原油反落、米10年債4.8%台、日米会合が市場想定内なら66,792円付近が次の目標です。
- 弱気:60,500〜63,000円。 Brent110ドル接近、米10年債5%超、日銀後の円高加速が重なる場合は11日安値割れが焦点です。
① 来週の日経平均・TOPIXシナリオ
11日の日経平均は64,011.34円(-1.93%)、日中安値は63,208.63円。TOPIXは4,028.30(-0.65%)で、値がさ半導体株の下落が日経平均に強く響きました。12日早朝の日経225先物12月限は64,510円まで戻しており、週初は64,000円を維持できるかが最初の分岐点です。
| シナリオ | 日経平均の目安 | 条件 |
|---|---|---|
| ベース | 63,000〜65,500円 | 63,208円維持、原油100〜105ドル圏、会合結果が概ね織り込み内 |
| 強気 | 65,500〜67,000円 | 原油反落、米金利低下、円高一服 |
| 弱気 | 60,500〜63,000円 | 原油110ドル接近、米10年5%超、円高加速 |
上値は64,500〜65,300円、その先は週内高値66,791.84円が抵抗です。半導体だけでなくTOPIXや銀行・内需へ買いが広がるかが、戻りの持続性を測る材料になります。
直接確認先: 日経平均プロフィル 9月11日日次サマリー / JPX 株価指数 / 9月12日早朝の日経225先物夜間終値(みんかぶ・株探配信)
② 米国株・SOX・NVIDIAなど海外要因
11日の米国株は原油反落で反発し、S&P500は+0.86%、NASDAQは+0.96%、NYダウは+0.98%。SOXはNasdaqの9月11日表示で11,824.00(+1.81%)、NVIDIAは218.29ドル(-0.03%)でした。
半導体はAI需要よりも金利感応度が強い局面です。米10年債が4.8%台へ低下すれば日本の値がさ半導体に買い戻し余地がありますが、5%超が定着すると高PER株の重荷になります。
直接確認先: Nasdaq SOX History / NVIDIA株価(Yahoo Finance) / Reuters 9月11日グローバル市場
③ 為替・日米金利・原油
| 指標 | 直近値 | 来週の焦点 |
|---|---|---|
| USD/JPY | 153.69円 | 日銀後の152円割れ |
| 日本10年債 | 2.900% | 3%再突破 |
| 米10年債 | 4.96%前後 | 5%定着の有無 |
| WTI | 100.05ドル | 燃料コスト |
| Brent | 104.61ドル | 110ドル方向への再上昇 |
米10年債は11日に一時4.9915%まで上昇。日本10年債は日本相互証券の直近公開値で9月10日2.900%です。日米双方で利上げ観測が強く、為替は153.69円から日銀後に152円、150円方向へ円高が進むかが輸出株の焦点です。
原油は週末にリスクが増えました。ホルムズ海峡で船舶が飛翔体を受け、サウジアラビアはドローン攻撃後に東西パイプラインを一時停止。9月14日のオマーンでの湾岸諸国・イラン協議は材料ですが、Reutersは署名済み合意は見込まれていないと報じています。
直接確認先: Reuters ドル円 / 日本相互証券 主要年限レート / Reuters 米10年債 / Reuters 原油 / Reuters 9月13日ホルムズ海峡・サウジ供給リスク / Reuters オマーン協議
④ 来週の重要経済指標・中央銀行イベント
最大の焦点はFOMCと日銀会合の連続開催です。米8月CPIは前月比+0.4%、前年比+3.4%。Reutersによると11日時点で市場はFOMCの0.25ポイント利上げを約85%織り込み、日銀も0.25ポイント引き上げて1.25%とする予想が優勢です。いずれも決定前の市場予想として扱います。
| 日時(日本時間) | イベント |
|---|---|
| 9/14(月) | オマーンで湾岸諸国・イラン協議 |
| 9/15(火)10:30 | 20年国債入札 |
| 9/15〜16(米国) | FOMC |
| 9/16(水)8:50 | 日本8月貿易統計 |
| 9/16(水) | 日本7月機械受注 |
| 9/16(水)21:30 | 米8月小売売上高 |
| 9/17(木)3:00頃 | FOMC声明、3:30頃に会見 |
| 9/17〜18 | 日銀金融政策決定会合 |
| 9/17(木)21:30 | 米8月住宅着工 |
| 9/18(金) | 日本8月CPI |
| 9/18(金)22:15 | 米8月鉱工業生産 |
FOMC後は米10年5%、日銀後はドル円152円・日本10年3%が市場への伝達を見る水準です。
直接確認先: Federal Reserve 2026年9月カレンダー / Reuters FOMC織り込み / 日本銀行 会合日程 / Reuters 日銀見通し / 財務省 週間予定 / 内閣府 統計公表予定 / 米国勢調査局 公表予定 / 総務省 CPI公表予定 / Federal Reserve 鉱工業生産
⑤ 来週の主要決算予定
一次情報で日付を特定できる主な決算は、9月14日のギフトホールディングス、CAICA DIGITAL、9月18日のアドバンスクリエイトです。
- ギフトホールディングス:2026年10月期第3四半期。人件費・原材料費と利益率が焦点。
- CAICA DIGITAL:2026年10月期第3四半期予定。デジタル金融関連事業の収益改善が材料。
- アドバンスクリエイト:2026年9月期第3四半期。会社が9月7日に発表日決定を公表。
直接確認先: ギフトHD IRカレンダー / CAICA DIGITAL IRカレンダー / アドバンスクリエイト IRカレンダー
⑥ IPO・株主還元・需給イベント
JPX掲載では通常市場で6社が上場予定です。
| 上場日 | 会社 | コード | 市場 | 公募・売出価格 |
|---|---|---|---|---|
| 9/16 | オリバー | 619A | スタンダード | 305円 |
| 9/16 | オーディオストック | 621A | グロース | 1,060円 |
| 9/17 | Skyfall | 625A | グロース | 1,500円 |
| 9/18 | テクノクラフト | 622A | スタンダード | 650円 |
| 9/18 | ベルテックス | 623A | スタンダード | 550円 |
| 9/18 | akippa | 627A | スタンダード | 570円 |
TOKYO PRO Marketは通常市場と別枠です。
株主還元では、タカラスタンダード(7981)が9月14日に3,065円で142,000株をToSTNeT-3で買い付ける予定とJPXに掲載されています。ToSTNeT-3は自己株式取得専用の立会外取引で、通常市場に継続的な買い注文が発生する仕組みとは異なります。
直接確認先: JPX 新規上場会社情報 / JPX 自己株式立会外買付取引情報 / JPX ToSTNeT-3 / JPX 配当落・権利落等情報
⑦ 来週強そうな業種・弱そうな業種
| 業種・テーマ | 判断 | 主なドライバー |
|---|---|---|
| 資源・石油 | やや強気 | 原油100ドル台、供給リスク |
| 銀行・保険 | 中立〜やや強気 | 日銀利上げ観測、国内金利 |
| 半導体・AI | 中立 | SOX反発と米10年5%近辺の綱引き |
| 自動車 | 中立〜慎重 | 円高リスク、原油高 |
| 空運・運輸 | 慎重 | WTI100ドル、燃料コスト |
| 内需・小売 | 中立〜慎重 | エネルギー高による実質所得圧力 |
資源高は資源株には追い風ですが、日本株全体には輸入コスト・インフレ・金利上昇の逆風です。銀行も利ざや改善と保有債券への負担を分けて見る局面です。
⑧ 来週の注目銘柄
| 銘柄・テーマ | 材料 | 見方 |
|---|---|---|
| アドバンテスト(6857) | SOX、FOMC後の米金利 | 金利低下なら戻り余地 |
| 東京エレクトロン(8035) | AI投資、米10年金利 | 中立 |
| キオクシアHD(285A) | メモリー需要、米国ADS上場構想 | 高ボラティリティ |
| INPEX(1605)・ENEOS HD(5020) | 原油100ドル台 | やや強気 |
| MUFG(8306)・SMFG(8316) | 日銀会合、国内金利 | 中立〜やや強気 |
| トヨタ(7203)・ホンダ(7267) | 円高、原油高 | 中立〜慎重 |
| ANA HD(9202)・JAL(9201) | 燃料価格 | 慎重 |
| タカラスタンダード(7981) | 9/14 ToSTNeT-3 | 立会外取引として評価 |
キオクシアは米国でADS上場を計画する動きがReutersで報じられ、AI・メモリー需要とは別に流動性拡大が新しい評価軸です。
直接確認先: Reuters キオクシア米国上場構想 / JPX タカラスタンダードToSTNeT-3予定
来週見るべき3ポイント
1. 日経平均「63,200円」と「65,300円」
63,208.63円が短期支持、64,500〜65,300円が最初の戻り売りゾーンです。63,200円割れでは弱気シナリオの比重が上がります。
2. Brent「105ドル」とホルムズ海峡
金曜終値は104.61ドル。週末の供給リスクを受け、105ドル近辺で落ち着くか、110ドル方向へ再上昇するかで資源・空運・内需の強弱が変わります。
3. 「Fed→日銀」の連続政策判断
FOMC後の米10年5%、日銀後のドル円152円・日本10年3%が主要水準です。利上げの有無だけでなく、次回以降の政策ペースが日本株の方向を左右します。
関連記事
出典
- 日本取引所グループ「株価指数」
- 日本取引所グループ「新規上場会社情報」
- 日本取引所グループ「自己株式立会外買付取引情報」
- 日本取引所グループ「ToSTNeT取引の種類」
- Nasdaq「PHLX Semiconductor Index History」
- BLS「Consumer Price Index - August 2026」
- Federal Reserve「September 2026 Calendar」
- 日本銀行「Release Schedule」
- 財務省「Weekly Schedule」
- 内閣府「Release Schedule」
- 総務省統計局「CPI Schedule of Release」
- 日本相互証券「主要年限レート」
- 米国勢調査局「Economic Indicator Release Schedule」
- ギフトホールディングス「IRカレンダー」
- CAICA DIGITAL「IRカレンダー」
- アドバンスクリエイト「IRカレンダー」
- Reuters「Wall Street jumps, oil lower ahead of Fed vote next week」
- Reuters「BOJ set to lift rates next week」
- Reuters「US 10-year borrowing costs pull back from 5%」
- Reuters「Oil prices set to end week over $100」
- Reuters「Strait of Hormuz shipping attack」
- Reuters「Oman meeting and Strait of Hormuz」
- Reuters「Kioxia US listing and AI spotlight」
データ利用・投資リスク
日経平均など第三者が権利を保有する指数データについては、権利者の利用条件・ライセンスに従って利用する必要があります。KABUTRACKでの商用利用・再配布に必要な許諾範囲は、各権利者の最新条件に照らして判断する必要があります。現時点で、当該指数データの商用利用・再配布について個別許諾を取得済みである事実は本記事では確認できていません。
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