日本AI・半導体・ロボット関連株10銘柄の下落率比較

集計条件

集計期間は2025年9月12日から2026年9月11日まで。期間中の日足の高値欄と9月11日終値を使い、次の式で計算しました。

高値比騰落率=(9月11日終値 ÷ 期間高値 − 1)×100

期間高値、高値日、9月11日終値は、Yahoo Finance Chart APIの東証日足データを2026年9月14日に取得して計算しました。

同APIの株式分割・併合イベントも確認し、集計期間中は10銘柄とも株数基準の換算を行っていません。キオクシアの1株を3株とする分割は2026年10月1日が効力発生日で、今回の期間より後です。分割後に比較する場合、分割前の高値112,700円は3分の1に換算します。配当と売買手数料は含みません。

JPXの東京証券取引所日報は、2026年9月14日の取得時点で9月10日分までの掲載でした。9月11日終値を含む全10銘柄の公式日報との照合が完了していないため、表全体を暫定集計とします。

日本AI・半導体・ロボット関連株の下落率・暫定ランキング

半導体メモリ、企業向けAI、医療・サービスロボット、FA、精密減速機から選んだ10銘柄の比較です。日本株全体やAI関連株全体を網羅した下落率上位10社ではありません。

順位銘柄・証券コード52週高値高値日9月11日終値高値比騰落率
1キオクシアホールディングス(285A112,700円2026/6/2254,030円−52.06%
2安川電機(65067,915円2026/6/224,301円−45.66%
3CYBERDYNE(7779420円2026/2/24230円−45.24%
4エクサウィザーズ(42591,445円2026/5/26814円−43.67%
5ハーモニック・ドライブ・システムズ(63249,150円2026/7/65,790円−36.72%
6ファナック(69548,880円2026/5/145,735円−35.42%
7PKSHA Technology(39934,515円2025/10/313,110円−31.12%
8ナブテスコ(62686,113円2026/5/144,438円−27.40%
9ABEJA(55743,600円2025/9/192,965円−17.64%
10Laboro.AI(55861,063円2025/9/18920円−13.45%

※高値比騰落率は小数第3位を四捨五入しました。同じ52週間でも高値日は銘柄ごとに異なります。

各社の決算と事業動向

1. キオクシアHD:データセンター需要で大幅増収増益

2027年3月期第1四半期は売上収益1兆7,671億円、IFRS営業利益1兆2,700億円でした。前年同期の売上収益3,428億円、営業利益449億円から大きく伸びています。SSD・ストレージ売上は1兆1,747億円。生成AI用途を中心とするデータセンター需要に加え、平均販売単価と出荷量の上昇が寄与しました。

株価は高値から半値以下ですが、直近決算は増収増益です。

2. 安川電機:増収でも営業利益は19.2%減

2027年2月期第1四半期の売上収益は前年同期比10.6%増の1,389億8,200万円、営業利益は19.2%減の84億8,600万円でした。半導体・データセンター関連の需要が売上を押し上げた一方、基幹システム移行による生産への影響、間接費の増加、欧州の事業構造改革費用が利益を圧迫しました。

通期営業利益計画600億円に対する単純進捗率は14.1%。会社は4月10日に公表した通期予想を据え置きました。

3. CYBERDYNE:営業赤字は1,700万円に縮小、最終損益は黒字

2027年3月期第1四半期の売上収益は2.7%増の10億2,700万円。営業損失は前年同期の1億円から1,700万円へ縮小しました。一方、親会社の所有者に帰属する四半期利益、つまり親会社株主分の最終利益は3億7,400万円です。

4. エクサウィザーズ:41.0%増収、営業利益も増加

2027年3月期第1四半期は売上高34億4,800万円と前年同期比41.0%増、営業利益2億円と39.0%増でした。

5. ハーモニック・ドライブ・システムズ:受注55.7%増、営業利益率も改善

2027年3月期第1四半期の受注高は55.7%増の241億2,800万円でした。北米の手術支援ロボット向け受注と、生成AI関連を中心とする先端半導体の設備投資需要が寄与しています。

売上高は23.6%増の166億8,100万円、営業利益は1億2,200万円から18億4,000万円へ増加し、営業利益率は0.9%から11.0%へ改善しました。産業用ロボット向け売上は中国で減少し、国内と欧州では増えています。

6. ファナック:ロボット増収、通期予想を上方修正

2027年3月期第1四半期のロボット部門売上高は18.7%増の961億300万円でした。国内では自動車向けが低調でしたが、米州は自動車・一般産業向け、中国はEV・一般産業向けが伸びました。連結営業利益は26.1%増の534億9,200万円です。

会社は通期営業利益予想を2,122億円から2,180億円へ引き上げました。

7. PKSHA Technology:買収を含む84.1%増収

2026年9月期第3四半期累計の売上収益は84.1%増の283億3,700万円、事業利益は46.3%増の47億1,400万円でした。親会社の所有者に帰属する四半期利益は2.0%減の26億3,200万円です。事業利益は、会社が日本基準の営業利益に相当すると定義する指標です。

増収には前期に子会社化したサーキュレーションの寄与が含まれます。AI SaaS事業の売上収益は31.7%増の85億9,800万円でした。

8. ナブテスコ:精密減速機の需要が増加

2026年12月期中間期のコンポーネントソリューション事業は売上高が23.6%増の455億2,100万円、営業利益が160.8%増の48億4,100万円でした。中国・韓国の自動車メーカーを中心とする産業用ロボット向けや一般産業向けで、精密減速機の需要が伸びています。

※数値は8月14日に公表された訂正版を使用しています。

9. ABEJA:25.1%増収、営業利益も増加

2026年8月期第3四半期累計の売上高は25.1%増の33億6,900万円、営業利益は41.9%増の5億6,600万円でした。四半期純利益は7億1,300万円で、通期会社計画8億5,200万円に対する単純進捗率は83.7%です。

10. Laboro.AI:利益予想の引き上げに社内AI活用が寄与

2026年9月期第3四半期累計は売上高19億1,100万円で38.8%増、営業利益2億4,500万円で85.7%増でした。通期営業利益予想は3億8,000万円。会社は社内の生成AI活用による生産性向上で、期初想定より少ない人員でも売上計画を達成でき、人件費や採用研修費を抑えられる見込みと説明しています。

10社を比較するときの確認項目

事業・局面主な確認項目
半導体メモリ販売単価、出荷量、用途別売上、在庫
企業向けAI既存事業と買収効果、継続的な収入、案件採算
FA・産業用ロボット地域別・業種別需要、受注、営業利益率
精密減速機ロボット向け受注、地域別売上、生産能力
医療・サービスロボット契約・販売実績、規制対応、営業損益
全銘柄共通株式分割後の価格基準、営業キャッシュ・フロー、売掛金、在庫

関連ページ

出典

※本記事は公開情報を整理したもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。