2026年8月貿易統計、貿易赤字1兆1,056億円

今日の見方

輸出は金額ベースで2桁増となり、数量指数も前年同月比2.5%上昇した。半導体等電子部品は52.3%増、自動車は16.5%増、半導体等製造装置は40.1%増だった。一方、輸入数量も2.7%上昇し、原粗油58.7%増、LNG54.2%増、電算機類82.1%増が輸入額を押し上げた。

税関長公示レートの平均は1ドル160.64円で、前年同月の147.73円より円安だった。株式市場への読み方は二つに分かれる。輸出企業では円換算収益の押し上げ要因になる半面、エネルギーや部材を輸入する企業にはコスト増要因となり得る。

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1. 輸入の伸びが輸出を上回り赤字拡大

輸出は10兆484億円、輸入は11兆1,540億円で、輸入の伸び率が輸出を8.7ポイント上回った。赤字幅は前年同月比275.9%拡大。季節調整後も輸出が前月比0.3%増に対し、輸入は1.7%増だった。

投資家が見る点: 赤字拡大が一時的な資源価格・為替要因か、数量増を伴う需要拡大かを品目別に確認する必要がある。

2. 半導体・自動車が輸出をけん引

輸出の増加品目は半導体等電子部品、自動車、半導体等製造装置が中心だった。地域別では米国向けが24.9%増、アジア向けが21.4%増、中国向けが20.6%増となった。

投資家が見る点: 関連業種の需要を測る材料にはなるが、輸出額の増加には円安の押し上げも含まれる。数量、製品構成、現地販売の採算まで確認して利益寄与を判断したい。

3. 対米黒字は大幅縮小

米国向け輸出は増えたものの、米国からの輸入が55.2%増え、対米黒字は703億円と77.6%減少した。中国に対しては5,516億円の赤字で、赤字幅は29.4%拡大した。

株価材料として見る点: 通商政策を巡る思惑に直結させず、ドル円、資源価格、企業の輸入比率と価格転嫁力を併せて見る材料となる。

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