2026年8月上中旬貿易統計速報 輸出18.0%増、輸入26.1%増、貿易赤字1兆1,195億円。 2026.09.08 / 注目1件 8月上中旬・貿易統計速報 輸入の伸びが輸出を上回る 輸出 +18.0% 6兆503億円 輸入 +26.1% 7兆1,698億円 貿易収支 ▲1兆1,195億円 赤字幅は100.7%拡大 上中旬速報は月全体の方向を決めつけず、輸出入の差を見る kabutrack.com

今日の見方

8月上中旬は輸出も増えていますが、輸入の増加率が8.1ポイント高く、貿易赤字は前年同期の約2倍に膨らみました。外需の回復だけでなく、原材料・エネルギー・機械など輸入側の増加が企業収益へどう影響するかを分けて読む局面です。

上中旬の速報は、月の20日間に限った集計です。月末までの輸出入、為替、資源価格で結果は変わります。輸出企業には数量と円換算額、輸入企業には仕入れ価格と販売価格の差を決算で確認します。

今回の比較は前年の同じ20日間との比較です。前年同期の輸出額は5兆1,284億円、輸入額は5兆6,861億円でした。名目額の増加がそのまま取引数量の増加を意味するわけではないため、月分の公表時に商品別・地域別の内訳を追加して読みます。

項目2026年8月上中旬前年同期比
輸出6兆503億6,600万円18.0%増
輸入7兆1,698億9,900万円26.1%増
貿易収支1兆1,195億3,300万円の赤字赤字幅100.7%拡大

注目ニュース

1. 輸出は6兆503億円、前年同期比18.0%増

税関の9月8日公表資料によると、8月1〜20日の輸出額は6兆503億6,600万円でした。前年同期の5兆1,284億3,300万円から9,219億3,300万円増え、18.0%の増加です。

投資家が見る点: 輸出額の増加は外需関連株の材料になり得ますが、金額の伸びだけでは数量が増えたのか、円換算の価格要因なのか判別できません。16日に公表予定の8月分で、月全体の輸出と品目別の動きを確認します。

2. 輸入は7兆1,698億円、26.1%増

輸入額は7兆1,698億9,900万円で、前年同期比26.1%増でした。増加額は1兆4,137億7,600万円で、輸出の増加額を上回っています。今回のXML速報では、全国の輸出・輸入・収支の総額が示されています。

株価材料として見る点: 輸入増は国内需要や生産活動の裏返しにもなりますが、コスト増として現れる場合もあります。商社、素材、機械、電力・ガスなどでは、円相場と資源価格を合わせて読み、企業ごとの価格転嫁力を見ます。

3. 貿易赤字は1兆1,195億円、赤字幅は100.7%拡大

貿易収支は1兆1,195億3,300万円の赤字でした。前年同期の赤字5,576億9,000万円から赤字幅は5,618億4,300万円拡大し、増加率は100.7%です。輸入の伸びが輸出を上回ったことが赤字拡大につながりました。

投資家が見る点: 貿易赤字だけで円安・円高を決めることはできません。サービス収支や第一次所得収支を含む国際収支とは統計の範囲が異なるため、為替の材料としては他の対外収支と併読します。

4. 8月分の月次速報は9月16日公表予定

財務省の週間予定によると、8月分の貿易統計速報は2026年9月16日8時50分に公表予定です。今回の上中旬速報には含まれない8月21〜31日分が加わり、月全体の輸出入と貿易収支が示されます。

投資家が見る点: 次回は上中旬の数字との差分に注目します。輸出の回復が月末まで続くか、輸入の伸びが落ち着くかで、外需株・内需株・輸入コストの見方が変わります。予定は変更される場合があります。

上中旬の貿易統計から株価を直接予測するのは難しいため、次回は輸出入の方向、円相場、原油などの資源価格を同じ期間で照合します。輸出額が伸びても利益率が改善するとは限らず、輸入額が増えても国内需要が弱いとは限りません。数字の中身を月次決算と突き合わせる局面です。

確認しておきたい日程

日付確認事項
2026年9月16日 8:502026年8月分貿易統計速報(予定)
2026年9月17日8月分対外及び対内証券売買契約等の週次統計(予定)

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出典

本記事は税関の公式速報をもとに独自に構成しています。上中旬速報は月全体の確定値ではなく、今後改訂される場合があります。市場の見方は統計からの推論であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資には価格変動による元本割れの可能性があります。