今日の見方
今回の引き上げは、日銀が9月18日に政策金利を1.0%程度から1.25%程度へ変更した直後の対応だ。3行とも適用開始日は11月2日で、短期的には「金利上昇が銀行の収益に追い風」という見方が出やすい。
ただ、普通預金の金利引き上げは銀行にとって預金調達コストの増加でもある。銀行株の材料としては、貸出金利や市場運用利回りの上昇が預金コストの増分を上回るかが先に問われる。政策金利だけで銀行株の方向を決めつけず、決算で資金利益と信用コストの動きを見たい局面だ。
注目ニュース
3メガバンク、普通預金を年0.4%から0.5%へ
三菱UFJ銀行は、円普通預金金利を年0.40%から年0.50%へ変更すると開示した。三井住友銀行も円普通預金金利を同じ水準へ改定し、みずほ銀行は円普通預金に加えて円貯蓄預金の金利も引き上げる。いずれも2026年11月2日から適用する。
投資家が見る点: 預金金利の引き上げは、家計には受取利息の増加要因だが、銀行には預金コストの上昇要因になる。株価材料としては、国内貸出の利回り改善、預金の金利競争、海外事業の信用コスト、債券評価損を同じ決算で確認する必要がある。今回の利上げ効果がすでに株価へ織り込まれている場合、追加の上昇には利益計画や株主還元の上振れが要る。
確認しておきたい日程
- 2026年9月24日:日銀が9月18日に決めた新しい金融市場調節方針の適用開始
- 2026年11月2日:3メガバンクの普通預金金利改定日
関連ページ
出典
- 三菱UFJ銀行ニュースリリース一覧「円普通預金金利の改定について」(2026年9月18日)
- 三井住友銀行のお知らせ一覧「各種預金金利の変更について」(2026年9月18日)
- みずほ銀行ニュースリリース一覧「円預金金利の改定について」(2026年9月18日)
- 日本銀行「金融政策に関する決定事項等 2026年」「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日)
※本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。預金金利や金融政策は変更される場合があるため、最新の条件は各金融機関・日本銀行の公式情報で確認する。