今日の見方
前年同月比の増加と、季節調整済み年率の前月比減少が同時に出ました。住宅需要が一方向に強まったとはまだ言いにくい数字です。住宅会社では受注単価や商品構成、建材・設備では原価転嫁、賃貸住宅では着工後の稼働率も業績を左右します。
利用関係別の動き
着工戸数と床面積
8月の新設住宅着工は6万3,974戸、前年同月比6.1%増。着工床面積も485万8,000㎡、同5.6%増だった。
見る点: 着工から受注・売上計上までには時間差があります。建築コストを価格に転嫁できるかも採算を左右します。
持家・貸家・分譲
持家は1.0%増、貸家は6.5%増、分譲住宅は6.4%増。地域別の総戸数は首都圏9.2%増、中部圏11.0%増、近畿圏12.3%増、その他地域2.0%減だった。
見る点: 地域と住宅種別の構成が異なるため、全国合計の伸びが各社に同じように波及するわけではありません。
季節調整済み年率換算値
季節調整済み年率換算値は75万3,000戸で、前月から2.7%減少した。前年との比較は改善した一方、直近の勢いは鈍化している。
株価材料: 金利上昇は購入負担を増やす一方、供給制約の緩和は着工を支える場合があります。単月の指数から先行きを決めつけることはできません。