今日の3行まとめ

  • 日経平均は64,425円95銭、TOPIXは3,999.34で終了。半導体株の下落が目立ちました。
  • TSMCの7-9月期売上高は会社予想を上回りました。粗利益率は予想レンジ内です。
  • ルクレ(648A)とETF2銘柄が東証に上場しました。

① 本日の日本市場まとめ

日経平均は前日比3,318円34銭安(4.90%安)の64,425円95銭。始値66,880円37銭、高値66,929円30銭、安値64,092円74銭で、安値から小幅に戻したものの6日続落となりました。TOPIXは2.38%安の3,999.34、グロース市場250指数は3.21%安の756.53でした。

東証プライムの売買高は30億2,794万株、売買代金は10兆1,401億円。値上がり564銘柄、値下がり948銘柄、変わらず40銘柄で、下落銘柄が上昇銘柄を上回りました。値がさ半導体・AI株の下落は日経平均の下押し要因となりました。医薬品、不動産、小売などは指数に比べて下げが小さく、相対的に底堅い動きでした。資金移動の有無は売買動向だけでは断定できません。

② 朝刊・昼刊から何が変わったか

朝刊で警戒した米CPI後の金利上昇と米半導体株安は、東京市場で想定以上の指数下落につながりました。昼刊時点の日経平均は64,489円06銭でしたが、大引けは64,425円95銭。後場に一時64,092円74銭まで下げた後も戻りは限定的でした。

15時(日本時間)に始まったTSMCの説明会で公表された7-9月期売上高は467.2億ドル。会社予想の446億~458億ドルを上回りました。粗利益率66.4%は予想レンジ65.0~67.0%の範囲内です。10-12月期売上高見通しは523億~543億ドル。説明会開始から東京市場の取引終了までは30分ほどで、半導体株が翌営業日にどう反応するかが焦点です。

③ 業種・テーマ別の強弱と寄与銘柄

上昇は医薬品、不動産、小売、パルプ・紙、食料品など。武田薬品、大塚ホールディングス、中外製薬、良品計画などが相対的に強く、景気変動の影響を受けにくい業種や好決算銘柄が選好されました。

下落は非鉄金属、電気機器、ガラス・土石製品、機械など。アドバンテストは34,340円(14.95%安)、東京エレクトロンは10,365円(7.78%安)、ソフトバンクグループは4,852円(9.32%安)で終了しました。値がさ株の急落が、日経平均の下げを大きく見せた一日です。イビデン、フジクラ、キオクシアホールディングスにも売りが広がりました。

④ 為替・金利・先物・海外時間への引き継ぎ

日本銀行が15日に公表した17時時点のドル/円は157円86~88銭。前日17時の158円34~35銭から約48銭の円高でした。財務省が同日に公表した最新の10年国債金利は、10月14日基準で3.015%(13日基準は3.019%)です。いずれも株式の大引け値とは観測時点が異なるため、同列には扱えません。

日経225先物12月限の日中清算値は64,800円で、夜間取引も17時に64,800円で開始しました。現物の64,000円割れ回避、先物の65,000円回復、ドル/円の157円台維持が海外時間の確認点です。

⑤ 決算・業績修正

TSMC:売上高は予想超え、粗利益率はレンジ内

TSMCの7-9月期売上高は467.2億ドル、粗利益率は66.4%、営業利益率は58.7%でした。売上高は会社予想の446億~458億ドルを超えた一方、粗利益率は65~67%の予想範囲内です。10-12月期売上高の会社見通しは523億~543億ドル。先端半導体需要の強さは確認できますが、国内関連株の反発には米国市場を含む値動きの確認も要ります。

東宝:政策保有株式の売却で最終利益予想を上方修正

東宝(9602)は政策保有株式の売却を反映し、2027年2月期の親会社株主に帰属する当期純利益予想を410億円から480億円へ上方修正しました。営業収入3,450億円、営業利益620億円、経常利益670億円は据え置きです。最終利益予想の増額と、本業利益予想の据え置きは分けて受け止める内容です。

パソナグループ:黒字転換、営業利益の進捗は6.2%

パソナグループ(2168)の2027年5月期第1四半期は売上高793億27百万円(前年同期比3.1%増)、営業利益93百万円(前年同期は5億68百万円の赤字)、純利益4億96百万円(同6億06百万円の赤字)でした。黒字転換した一方、営業利益は通期予想15億円に対して6.2%の進捗、営業利益率は0.1%です。今後は利益率の改善が続くかが焦点です。

⑥ IPOの新しい動き

ルクレ(648A)は東証グロース市場に、グローバルXのETF2銘柄(650A、651A)は東証ETF市場に10月15日上場しました。ルクレの公開価格は1,480円です。初値や初日終値は公式相場資料で確認できる数値がそろっていないため、ここでは記載を控えます。

IPOとETFは価格形成や商品特性が異なります。ルクレの売買状況と、ETFの基準価額・流動性は分けて捉えます。

⑦ 株主還元・株主優待・自社株買い

髙島屋(8233)は中間配当を従来予想の20円から22円へ増額し、期末配当予想も20円から22円へ引き上げました。年間配当は44円を見込みます。

大末建設(1814)は2027年3月期の連結経常利益予想を56億50百万円から69億40百万円へ上方修正し、年間配当予想を従来の186円から234円へ増額しました。中間・期末とも93円から117円へ引き上げる計画です。

この日に確認した主な開示では、大型の市場買付型自社株買いは見当たりませんでした。自己株式取得は通常市場買付とToSTNeT-3を分けて扱い、今後の開示では取得方法も確認材料になります。

明日見るべき3ポイント

  1. TSMCの強い10-12月期見通しを受け、アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアなどに買い戻しが入るか。
  2. 日経平均64,000円とTOPIX4,000ポイント近辺で下げ止まり、値下がり銘柄数が縮小するか。
  3. 夜間の日経225先物、ドル/円、米長期金利が落ち着き、米国市場で半導体関連株の下げが一服するか。

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