前場の3行まとめ
- 日経平均は64,512.35円(前日比404.35円安、0.62%安)。高値64,822.22円、安値63,894.67円で、値幅は927.55円でした。
- TOPIXは4,031.85(35.63ポイント安、0.88%安)。プライム市場は値下がり1,254銘柄で、下落の広がりが日経平均の下落率以上に重い前場でした。
- 米ハイテク株高を受けた半導体株の反発は一様でなく、アドバンテストなどの上昇と、ソフトバンクグループやキオクシアなどの下落が同時進行しました。
① 前場の日本市場
日経平均は64,755.49円で始まり、寄り付き直後の64,822.22円を高値に下げ幅を拡大しました。10時17分に63,894.67円まで下げ、節目の64,000円を一時割り込みましたが、その後は先物主導の買い戻しも入り、前引けは安値から617.68円高い64,512.35円でした。
TOPIXも4,031.85と0.88%下落し、前日は日経平均が下落する一方でTOPIXは小幅高でしたが、20日前場は両指数がそろって下落しました。東証プライムの前場売買高は概算8億6,956万株、売買代金は概算3兆821億円。値上がり256、値下がり1,254、変わらず41で、値下がり銘柄の比率は80.9%でした。
② 朝刊から何が変わったか
朝刊では、前日の米ナスダック総合指数1.12%高が東京の半導体株に波及するかを確認点としました。実際にはアドバンテストとレーザーテックが上昇した一方、キオクシア、太陽誘電、フジクラ、古河電工、ソフトバンクグループは下落しました。米ハイテク株高が日本の関連株全体に波及した形ではなく、銘柄ごとに反応が分かれました。
また、19日は日経平均が下落してもTOPIXは小幅高でしたが、20日前場は両指数とも下落しました。非鉄、銀行、海運など時価総額型指数に効きやすい業種も弱く、市場全体のリスク回避が鮮明になりました。
③ 業種・テーマ別の強弱
東証33業種では値上がり5業種、値下がり28業種でした。
- 上昇上位:鉄鋼(+0.85%)、その他製品(+0.54%)、精密機器(+0.23%)、医薬品(+0.22%)、食料品(+0.05%)
- 下落上位:非鉄金属(-3.37%)、銀行(-2.33%)、海運(-2.06%)、その他金融(-1.65%)、ガラス・土石(-1.53%)
日本製鉄やJFEホールディングスが鉄鋼を支えた一方、フジクラやSWCCが非鉄金属の重荷となりました。銀行株も広く売られ、半導体だけでなく金融・景気敏感株にも弱さが及びました。
④ 為替・金利・先物
ドル円は11時45分ごろ158.46円近辺で、東京時間の始値158.50円近辺から小幅な円高でした。為替の変化は限定的で、前場の株安を為替だけで説明できる状況ではありません。
国内10年国債利回りは10時52分時点で2.921%と前日比0.008ポイント上昇しました。金利上昇局面でも銀行株は下落しており、金利メリットより株式市場全体のリスク回避が優勢でした。
日経225先物は11時30分に64,660円(前日比320円安)で、現物前引けを147.65円上回りました。前場安値64,020円から戻したものの、64,600円台で買いが続くかが後場の最初の確認点です。
⑤ 前場の注目銘柄
- ソフトバンクグループ(9984):4,591円、254円安(5.24%安)。日経平均の大きな押し下げ要因となりました。
- キオクシアホールディングス(285A):13,385円、215円安(1.58%安)。売買代金首位でしたが、米半導体株高を素直には引き継ぎませんでした。
- アドバンテスト(6857):34,990円、540円高(1.57%高)。半導体株が全面安ではないことを示しました。
- レーザーテック(6920):39,950円、360円高(0.91%高)。前場後半までプラス圏を維持しました。
- 日本製鉄(5401):663.8円、12.9円高(1.98%高)。鉄鋼業の上昇をけん引しました。
- GMOグローバルサイン・ホールディングス(3788):2,465円、110円高(4.67%高)。プライム市場の値上がり率上位でした。
⑥ 11:30までの決算・TDnet・重要開示
11時30分までのTDnetでは、次の開示を確認しました。
- HENNGE(4475):東京証券取引所プライム市場への市場区分変更を公表。
- 保土谷化学工業(4112):韓国連結子会社の株式上場承認に関する経過を公表。
- SANEI(6230):中間配当を公表。
- 小糸製作所(7276):連結子会社の解散・清算を公表。
- コメ兵ホールディングス(2780):2027年3月期9月度の月次を公表。
- セルシス(3663):2026年9月度の月次事業進捗を公表。
- 水戸証券(8622):2027年3月期第2四半期の決算速報値を公表。
- SBIリーシングサービス(5834):販売用航空機等(航空機用エンジン)の譲渡を公表。
ETF・ETNの日々開示は除き、個別企業の業績・資本政策・事業イベントに関係するものを抽出しています。
後場見るべき3ポイント
- 日経225先物が64,600円台を保てるか 現物前引けを上回る先物が後場寄りで維持されれば、64,000円割れを試した前場安値からの戻りが続きやすくなります。
- 非鉄・銀行・海運の下げ止まり 3業種の弱さが続くと、TOPIXの戻りは鈍くなります。指数だけでなく業種指数を確認します。
- 値上がり銘柄数が256から増えるか 日経平均が戻しても値下がり銘柄が8割超のままなら、買い戻しが市場全体に広がったとは判断しにくいところです。後場は騰落数も確かめます。
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出典
- 日本経済新聞社「日経平均プロフィル」(2026年10月20日、前場)
- 日本取引所グループ「リアルタイム株価指数値」(2026年10月20日11時30分)
- 日本取引所グループ「株式・債券市況」(2026年10月20日前場)
- 大阪取引所「先物・オプション」(2026年10月20日11時30分)
- 日本銀行「外国為替市況(日次)」
- TDnet「2026年10月20日 適時開示情報一覧」(11時30分まで)