サイバーセキュリティ関連7銘柄の事業領域

今日の見方

7社は同じ「セキュリティ関連」でも、製品を販売する企業、監視・調査を請け負う企業、クラウドサービス上で防御機能を提供する企業に分かれます。材料を見る際は、発表の有無に加え、契約や導入の拡大が売上・利益へどうつながるかを追う必要があります。

直近の開示では、トレンドマイクロが顧客管理下のクラウドやオンプレミス環境で使うAI支援型セキュリティ基盤の提供開始を発表。GSXはキーウェアソリューションズとの提携で全国の支援体制を広げるとし、セキュアヴェイルはM365監査ログ分析の無償提供を始めました。一方、ZenmuTechのストレージ・Mac向け製品は開発開始の発表であり、販売開始や収益化の実績とは区別します。

注目ニュース

1. 端末防御から顧客管理環境向けAI運用まで

FFRIセキュリティの「FFRI yarai」は、パターンマッチングに依存しないエンドポイントセキュリティ製品です。同社はアラート監視、インシデント初動調査、月次レポートなどを含むマネージドサービスも提供しています。トレンドマイクロは2026年10月26日、法人向けブランドTrendAIの基盤にNVIDIA Nemotronのオープンモデルを統合し、顧客管理下のプライベートクラウド、ソブリンクラウド、オンプレミス環境に展開できるサービスの提供開始を発表しました。

投資家が見る点: 製品ライセンスや導入社数に加え、監視サービスの契約継続、顧客管理環境向け製品の導入実績、開発・運用コストを確認します。新機能の発表だけでは、販売規模や利益への寄与は判断できません。

2. SOC・インシデント対応は人員と提供能力が焦点

GSXは2026年9月30日、キーウェアソリューションズとの資本業務提携を公表し、両社の拠点網を通じてサイバー対策や被害発生時の調査・復旧支援を全国へ広げる方針を示しました。セキュアヴェイルは10月20日、AI-SOCを活用したMicrosoft 365監査ログの調査分析レポートを先着100社に無償提供すると発表しています。

投資家が見る点: 提携や無償分析が有償契約、継続利用、売上拡大につながるかが確認点です。SOCや事故対応は専門人材の確保と稼働率も採算に影響するため、受注だけでなく提供体制や利益率を追います。

3. ログ分析とクラウドWAF

網屋は10月1日、認証基盤「Soliton OneGate」の各種ログを国産SIEM「ALog」に定期収集する連携を発表しました。サイバーセキュリティクラウドの「WafCharm」は、AWS・Azure・Google Cloudで提供されるWAFの運用を自動化するサービスです。

投資家が見る点: ログ連携や自動運用が顧客の利用拡大・契約単価に結びつくか、継続収入の伸びや運用コストとあわせて確認します。製品機能の追加と業績への寄与は分けて評価します。

4. 秘密分散の適用領域拡大は開発段階

ZenmuTechは、秘密分散技術を使ったWindows PC向け情報漏えい対策「ZENMU Virtual Drive」などを提供しています。2026年8月13日には「秘密分散ストレージ」と「ZENMU Virtual Drive for Mac」の開発開始を発表しました。

投資家が見る点: 新領域は現時点で開発開始の発表であり、製品化時期、販売開始、導入実績は今後の確認事項です。既存製品の顧客基盤や、開発中製品の商用化・売上寄与を区別して追う必要があります。

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