決算サマリー

項目訂正後訂正前見方
売上高5.53億円5.54億円小幅下方修正
営業利益-0.41億円-0.40億円赤字幅が小幅拡大
経常利益-0.61億円-0.50億円貸倒引当金繰入額の影響が重い
四半期純利益-0.58億円-0.47億円赤字幅が拡大
EPS-3.65円-2.97円1株損失が拡大
総資産63.04億円78.65億円差入保証金評価見直しで大きく減少
純資産32.47億円48.08億円財務余力の見え方が変化
自己資本比率51.5%61.1%水準は低下

訂正後でも営業赤字という方向感は変わらないが、貸倒引当金の追加計上により経常損失と純損失が悪化した。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

訂正のポイント

会社は、差入保証金について一部霊園の販売実績や回収見通しを踏まえ、回収期間が当初想定より長期化する見込みになったと説明している。今回の訂正は回収不能や信用不安を前提とするものではなく、会計上の見積り変更に基づく評価方法の見直しである。

ただし、投資家目線では影響額が大きい。2025年3月期第1四半期末の純資産は48.08億円から32.47億円へ訂正され、自己資本比率も61.1%から51.5%へ低下した。

セグメント別の状況

セグメント売上高セグメント利益
お墓事業(屋外墓地)1.74億円0.31億円
お墓事業(納骨堂)0.35億円-0.19億円
葬祭事業3.43億円1.11億円
セグメント合計5.53億円1.23億円
全社費用調整--1.64億円
営業利益--0.41億円

葬祭事業と屋外墓地は黒字だが、納骨堂の赤字と全社費用を吸収できず、営業損失が残っている。

株価への示唆

今回の訂正は売上の小幅修正よりも、差入保証金に対する貸倒引当金追加と純資産の減少が中心である。信用不安を前提としない訂正とはいえ、財務指標の見え方が変わるため、PBRや自己資本比率を使う評価では訂正後数値を前提にする必要がある。

総合判断

総合判断は慎重中立である。営業赤字の大枠は変わらないが、経常損失、純損失、純資産、自己資本比率が訂正されており、財務安全性の評価には明確に影響する。次回以降は、お墓事業の納骨堂赤字、葬祭事業の利益維持、差入保証金の回収見通しを確認したい。

出典

本記事は、ニチリョクが開示した訂正後の決算短信を基に作成しています。

  • 「(訂正・数値データ訂正)『2025年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)』の一部訂正のお知らせ」、ニチリョク、開示日: 2026-05-22
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