決算サマリー
| 項目 | 訂正後 | 訂正前 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4.82億円 | 4.83億円 | 小幅下方修正 |
| 営業利益 | -0.99億円 | -0.99億円 | ほぼ変わらず |
| 経常利益 | -1.84億円 | -1.12億円 | 貸倒引当金繰入額で悪化 |
| 四半期純利益 | -1.87億円 | -1.14億円 | 赤字幅が拡大 |
| EPS | -11.36円 | -6.95円 | 1株損失が拡大 |
| 総資産 | 57.59億円 | 75.18億円 | 大幅減少 |
| 純資産 | 28.63億円 | 46.22億円 | 大幅減少 |
| 自己資本比率 | 49.6% | 61.5% | 50%を下回る水準へ低下 |
営業赤字そのものは訂正前から続いていたが、経常段階では貸倒引当金繰入額が損失を押し広げた。
訂正のポイント
訂正理由は、差入保証金の回収期間長期化を踏まえた会計上の見積り変更である。会社は回収不能や信用不安を前提としたものではないとしているが、貸倒引当金の追加計上は経常損失と純損失に反映されている。
純資産は46.22億円から28.63億円へ、自己資本比率は61.5%から49.6%へ訂正された。財務安全性の評価では、訂正後の数値を使う必要がある。
セグメント別の状況
| セグメント | 売上高 | セグメント利益 |
|---|---|---|
| お墓事業(屋外墓地) | 1.57億円 | 0.02億円 |
| お墓事業(納骨堂) | 0.35億円 | -0.22億円 |
| 葬祭事業 | 2.90億円 | 0.88億円 |
| セグメント合計 | 4.82億円 | 0.68億円 |
| 全社費用調整 | - | -1.68億円 |
| 営業利益 | - | -0.99億円 |
葬祭事業は黒字を維持したが、屋外墓地の利益は小さく、納骨堂は赤字だった。全社費用を吸収できず、営業赤字が続いている。
株価への示唆
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。今回の訂正では、営業損失よりも経常損失と財務指標の下方修正が投資家心理に響きやすい。差入保証金の評価見直しが一巡するか、営業CFと本業収益が改善するかが次の確認点になる。
総合判断
総合判断は慎重中立である。訂正後の第1四半期は、売上減、営業赤字、経常損失拡大、純資産低下が重なっている。黒字化期待を評価するには、まず四半期ごとの売上回復と貸倒引当金影響の落ち着きを確認したい。
出典
本記事は、ニチリョクが開示した訂正後の決算短信を基に作成しています。
- 「(訂正・数値データ訂正)『2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)』の一部訂正のお知らせ」、ニチリョク、開示日: 2026-05-22
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。