決算サマリー
| 項目 | 訂正後 | 訂正前 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 13.58億円 | 13.59億円 | 小幅下方修正 |
| 営業利益 | -3.24億円 | -3.23億円 | 赤字幅が小幅拡大 |
| 経常利益 | -5.81億円 | -3.57億円 | 貸倒引当金繰入額で悪化 |
| 四半期純利益 | 3.82億円 | 6.06億円 | 事業譲渡益で黒字だが下方修正 |
| EPS | 22.41円 | 35.51円 | 黒字幅は縮小 |
| 総資産 | 56.51億円 | 75.61億円 | 大幅減少 |
| 純資産 | 34.33億円 | 53.43億円 | 大幅減少 |
| 自己資本比率 | 60.7% | 70.7% | 訂正後も60%台 |
経常損失は5.81億円まで拡大しており、純利益黒字だけを見て改善と判断するのは危険である。
訂正のポイント
訂正理由は、差入保証金の回収期間長期化を踏まえた会計上の見積り変更である。貸倒引当金繰入額は当第3四半期累計で2.22億円となり、経常損失を押し下げた。
特別利益として事業譲渡益10.73億円が計上されているため、四半期純利益は3.82億円の黒字となった。これは営業赤字の改善ではなく、資産売却に近い一時要因として分けて読む必要がある。
セグメント別の状況
| セグメント | 売上高 | セグメント利益 |
|---|---|---|
| お墓事業(屋外墓地) | 4.37億円 | -0.20億円 |
| お墓事業(納骨堂) | 1.15億円 | -0.42億円 |
| 葬祭事業 | 8.06億円 | 2.36億円 |
| セグメント合計 | 13.58億円 | 1.74億円 |
| 全社費用調整 | - | -4.98億円 |
| 営業利益 | - | -3.24億円 |
葬祭事業は黒字を維持しているが、お墓事業は屋外墓地、納骨堂ともに赤字である。全社費用調整後の営業赤字は3.24億円に広がっており、本業の回復はまだ確認できない。
株価への示唆
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。第3四半期時点では純利益が黒字でも、事業譲渡益を除くと本業の見方は厳しい。市場が評価を戻すには、営業損失の縮小、葬祭単価の改善、お墓事業の赤字縮小、貸倒引当金影響の一巡が必要になる。
総合判断
総合判断は慎重中立である。事業譲渡益で純利益は黒字だが、営業損失と経常損失は重い。訂正後の純資産は34.33億円と訂正前から大きく減少しており、財務安全性の見方も訂正後数値で再確認すべき局面である。
出典
本記事は、ニチリョクが開示した訂正後の決算短信を基に作成しています。
- 「(訂正・数値データ訂正)『2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)』の一部訂正のお知らせ」、ニチリョク、開示日: 2026-05-22
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。