決算サマリー

項目訂正後訂正前見方
売上高22.39億円22.42億円小幅下方修正
営業利益-1.01億円-0.98億円赤字幅が小幅拡大
経常利益-2.83億円-1.47億円貸倒引当金繰入額で悪化
当期純利益-4.07億円-2.71億円赤字幅が拡大
EPS-25.40円-16.92円1株損失が拡大
総資産57.89億円74.75億円大幅減少
純資産28.99億円45.85億円大幅減少
自己資本比率50.0%61.3%財務指標は低下

訂正後の2024年3月期比較では、売上高は28.47億円から22.39億円へ減少し、営業利益も2.79億円の黒字から1.01億円の赤字へ転落した。

訂正のポイント

主な訂正内容は、差入保証金の回収期間長期化を踏まえた会計上の見積り変更である。貸倒引当金の追加計上により、投資その他の資産、純資産、経常利益、当期純利益が大きく修正された。

会社は回収不能や信用不安を前提とするものではないとしているが、投資家にとっては財務余力の見方が変わる。純資産は45.85億円から28.99億円へ下方修正され、1株当たり純資産も286.24円から180.99円へ訂正された。

セグメント別の状況

セグメント売上高セグメント利益
お墓事業(屋外墓地)6.84億円1.13億円
お墓事業(納骨堂)1.58億円-0.57億円
葬祭事業13.96億円4.88億円
セグメント合計22.39億円5.44億円
全社費用調整--6.46億円
営業利益--1.01億円

葬祭事業は利益を確保しているが、納骨堂の赤字と全社費用の負担が大きい。営業赤字そのものは会計見積りだけでは説明できず、事業構造の改善も必要である。

株価への示唆

今回の訂正は、PBRや自己資本比率を使う評価に直接影響する。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。訂正後の純資産を基準にすると、財務余力は訂正前より薄く見えるため、投資家は2026年3月期以降の黒字化だけでなく、差入保証金の回収見通しと営業CFを確認する必要がある。

総合判断

総合判断は慎重中立である。訂正後でも継続企業の前提に関する注記は該当事項なしだが、赤字幅と純資産の訂正は大きい。葬祭事業の利益を維持しながら、お墓事業と納骨堂、全社費用をどう立て直すかが次の焦点になる。

出典

本記事は、ニチリョクが開示した訂正後の決算短信を基に作成しています。

  • 「(訂正・数値データ訂正)『2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)』の一部訂正のお知らせ」、ニチリョク、開示日: 2026-05-22
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