決算サマリー

項目訂正後訂正前見方
売上高9.62億円9.62億円ほぼ横ばい
営業利益-1.95億円-1.94億円赤字幅が小幅拡大
経常利益-3.46億円-2.22億円貸倒引当金繰入額で悪化
中間純利益5.96億円7.20億円事業譲渡益で黒字だが下方修正
EPS35.24円42.57円黒字幅は縮小
総資産63.75億円81.85億円大幅減少
純資産36.47億円54.57億円大幅減少
自己資本比率57.1%66.7%訂正後も50%台

事業譲渡益が純利益を押し上げた一方、営業損失と経常損失は拡大している。純利益だけで業績改善と読むのは危うい。

訂正のポイント

訂正理由は、差入保証金の回収期間長期化に伴う会計上の見積り変更である。貸倒引当金繰入額は当中間期で1.23億円となり、経常損失を押し下げた。

一方、特別利益として事業譲渡益10.73億円を計上しているため、中間純利益は5.96億円の黒字となった。これは本業の営業黒字化とは別の要因であり、次の四半期以降は営業利益と営業CFの改善を分けて確認する必要がある。

セグメント別の状況

セグメント売上高セグメント利益
お墓事業(屋外墓地)2.96億円-0.14億円
お墓事業(納骨堂)0.80億円-0.32億円
葬祭事業5.84億円2.01億円
セグメント合計9.62億円1.53億円
全社費用調整--3.48億円
営業利益--1.95億円

葬祭事業は黒字を確保したが、お墓事業は屋外墓地、納骨堂ともに赤字だった。全社費用の重さもあり、営業段階では赤字が残る。

株価への示唆

株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。中間純利益の黒字は一見すると前向きだが、事業譲渡益による一時要因が大きい。市場が継続的に評価するには、営業損失の縮小と差入保証金に関する追加負担の一巡が必要になる。

総合判断

総合判断は慎重中立である。中間純利益は黒字だが、営業損失と経常損失は重い。事業譲渡益で得た利益を本業回復と混同せず、葬祭事業の利益維持、お墓事業の赤字縮小、全社費用の圧縮を確認したい。

出典

本記事は、ニチリョクが開示した訂正後の決算短信を基に作成しています。

  • 「(訂正・数値データ訂正)『2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)』の一部訂正のお知らせ」、ニチリョク、開示日: 2026-05-22
本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。