今日の見方

6月末基準の配当・優待・株式分割は、2026年6月26日が権利付き最終売買日、6月29日が権利落ち日です。週明けは、権利落ち後の見かけの株価調整と、実際の需給変化を分けて見る必要があります。

IPOは6月30日のネイス上場を前に、チャットプラスのブックビルディングが始まります。大型テーマ株だけでなく、優待・自社株買い・小売決算のような個別材料にも資金が向かうかが焦点です。

注目ニュース

1. 6月末権利落ち、配当・優待・分割後の値動きに注意

6月末基準銘柄は、2026年6月29日が権利落ち日です。配当・優待落ちに加えて、6月末基準の株式分割銘柄は分割後の株価水準で取引されます。

投資家が見る点: 権利落ち直後の下落は、配当や優待の権利分を反映した機械的な調整も含みます。優待目的の銘柄は、権利落ち後の押し目と、業績・配当・優待継続性を分けて確認したい局面です。

2. ネイス、6月30日に東証グロース上場へ

ネイス(589A)は2026年6月30日に東証グロースへ上場予定です。公開価格は1,320円で、子ども向け体操教室、児童発達支援、放課後等デイサービス施設を展開する会社です。

投資家が見る点: 公開価格が仮条件上限で決まった点は需要確認の材料です。ただ、売出株数が公募株数を大きく上回るため、初値後は短期資金の回転と売り圧力を見たい案件です。

3. チャットプラス、6月29日からブックビルディング開始

チャットプラス(598A)は2026年7月15日に東証グロースへ上場予定です。仮条件は1,050円から1,080円、ブックビルディング期間は6月29日から7月3日です。

投資家が見る点: AIチャットボット・FAQシステム関連としてテーマ性があります。小型SaaS IPOとして人気化しやすい一方、上場後はARR、単価、解約率、AI関連コストを冷静に見たい銘柄です。

4. ギフティグループ、7月1日に東証プライムへテクニカル上場

ギフティグループ(590A)は2026年7月1日に東証プライムへ上場予定です。公募・売出しを伴う通常IPOではなく、持株会社化に伴うテクニカル上場として整理します。

投資家が見る点: 初値妙味より、eギフト市場での成長余地、グループ再編後の収益性、既存株主の売買動向が焦点です。通常IPOと同じ需給イベントとして扱いすぎない方がよさそうです。

5. 7月29日上場予定の603A・604A、テーマ性と需給を確認

アイ・グリッド・ソリューションズ(603A)は東証グロース、ビーエイブル(604A)は東証スタンダードへ、いずれも2026年7月29日に上場予定です。603AはGX・再エネ、604Aは原子力・廃炉工事と再エネ関連がテーマです。

投資家が見る点: どちらも事業テーマは分かりやすい一方、公開規模や売出比率を確認する必要があります。仮条件・公開価格が出た段階で、テーマ人気と需給の重さを再評価したいところです。

6. 大崎電気工業、株主優待を新設

大崎電気工業(6644)は2026年6月26日、株主優待制度の導入を発表しました。初回基準日は2026年9月30日で、100株以上1,000株未満にデジタルギフト1,000円相当、1,000株以上に5,000円相当を贈呈します。

投資家が見る点: 優待新設は個人投資家の関心を集めやすい材料です。ただ、優待利回りだけでなく、配当、業績、電力量計関連の需要、優待制度の継続性をあわせて見たい銘柄です。

7. 自社株買い、日本システム技術と上組の取得枠に注目

日本システム技術(4323)は200万株・25億円を上限、上組(9364)は420万株・150億円を上限とする自己株式取得を発表しました。いずれも取得期間は2026年7月1日から始まります。

投資家が見る点: 自社株買いはEPS改善と需給下支えにつながりやすい材料です。発表直後の反応だけでなく、実際の取得ペース、消却方針、業績とのバランスを追う必要があります。

8. NaITO、売上より利益率を見たい第1四半期

NaITO(7624)の2027年3月期第1四半期は、売上高110.40億円、営業利益0.03億円でした。通期会社計画は売上高450億円、営業利益4億円です。

投資家が見る点: 売上進捗だけなら悪く見えませんが、営業利益はまだ薄い段階です。ここは「売上より利益、利益よりキャッシュ」を確認する局面で、次の四半期で営業利益率が改善するかが焦点です。

9. DCM、ディフェンシブ小売として利益の質を確認

DCMホールディングス(3050)の2026年2月期第1四半期は、売上高1,383.27億円、営業利益96.85億円でした。通期計画に対する営業利益進捗率は27.7%です。

投資家が見る点: ホームセンター株は内需・生活防衛関連として見られやすい一方、売上は前年同期比で減少しています。利益率、既存店、在庫、価格改定の効き方を分けて見たい内容です。

10. エムアップHD、成長期待と織り込みを分けて見る

エムアップホールディングス(3661)は、既存の決算ノートでは2026年3月期第3四半期累計で売上高234.62億円、営業利益40.13億円を確認しています。通期会社計画は売上高300億円、営業利益52億円です。

投資家が見る点: ファンサイト・電子チケット関連は成長ストーリーを作りやすい一方、株価は期待先行になりやすい分野です。好材料が出ても、成長率と利益率が市場期待を上回るかを確認したいところです。

確認しておきたい日程

日付確認イベント
2026年6月29日6月末権利落ち日、チャットプラスのブックビルディング開始
2026年6月30日ネイスが東証グロースへ上場予定
2026年7月1日ギフティグループが東証プライムへテクニカル上場予定、日本システム技術・上組の自社株買い取得期間開始
2026年7月3日チャットプラスのブックビルディング終了予定
2026年7月15日チャットプラスが東証グロースへ上場予定
2026年7月29日アイ・グリッド・ソリューションズ、ビーエイブルが上場予定

関連ページ

出典

  • 日本取引所グループ「新規上場会社情報」各社掲載情報
  • ネイス株式会社「新規上場申請のための有価証券報告書」および上場関連開示
  • チャットプラス株式会社「新規上場申請のための有価証券報告書」および上場関連開示
  • ギフティグループ株式会社 上場関連開示
  • 株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ 上場承認および募集・売出し関連開示
  • 株式会社ビーエイブル 上場承認および募集・売出し関連開示
  • 大崎電気工業株式会社「株主優待制度導入に関するお知らせ」、2026年6月26日公表
  • 日本システム技術株式会社「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ」、2026年6月26日公表
  • 株式会社上組「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ」、2026年6月26日公表
  • NaITO、DCMホールディングス、エムアップホールディングスの決算短信および当サイト内決算ノート