日本株夕刊 2026.07.29 決算で明暗、選別色が強まる ゲーム・FAは買い、半導体装置は利益率を嫌気 カプコン 営業益 +66.9% キーエンス 営業率 54.0% SCREEN 営業益 -41.1% 注目5件 / 決算選別 / ゲーム / FA / 半導体 / 電子部品 kabutrack.com

今日の見方

29日の午後相場は、指数よりも決算の中身が株価を分けました。好決算でも利益率や進捗率が伴う銘柄には買いが入り、通期予想の上方修正があっても足元の採算が悪化した銘柄は売られています。ここからは「半導体」「ゲーム」といった業種名だけでは足りず、四半期の利益率、受注、会社計画への進捗を個別に見る局面です。

半導体株は期待値が高いぶん、決算の許容範囲が狭くなっています。SCREENの反応を見る限り、通期計画の上積みだけでは市場は納得しにくい。29日のアドバンテスト、30日の東京エレクトロンも、売上高より利益率と受注コメントが見られます。

注目ニュース

1. カプコンは1Q大幅増益、ゲーム株に買いが波及

カプコン(9697)の2027年3月期第1四半期は、売上高704.10億円、営業利益410.54億円。前年同期比では売上高54.7%増、営業利益66.9%増、経常利益81.1%増でした。午後2時ごろの市場ではカプコンが大幅高となり、コナミグループ、スクウェア・エニックスHD、コーエーテクモHDにも買いが広がりました。

投資家が見る点: カプコンは通期経常利益計画830億円に対する進捗率が49.9%に達しています。株価反応は強いものの、次は新作販売とリピート販売の利益率が第2四半期以降も続くかを確認します。

2. 円谷フィールズHDは上方修正と増配が引き続き材料

円谷フィールズホールディングス(2767)は、2026年7月27日に2027年3月期第1四半期決算と通期業績予想の修正を開示しました。通期営業利益予想は190億円から225億円、年間配当予想は70円から140円へ引き上げられています。

投資家が見る点: 第1四半期は減収減益ですが、コンテンツ&デジタル事業の利益改善と特別配当が評価材料です。配当利回りだけでなく、アミューズメントの販売変動を吸収できるかを見ます。

3. キーエンスは利益率54%、半導体売りの中で逆行高

キーエンス(6861)の2027年3月期第1四半期は、売上高3,466.21億円、営業利益1,870.76億円、経常利益1,967.93億円でした。営業利益率は54.0%で、前年同期比では営業利益44.7%増、経常利益49.6%増です。

投資家が見る点: FA関連でも、利益率が高く財務余力の厚い銘柄には資金が向かいました。次は地域別の設備投資、半導体・電気精密向け需要、円安効果を分けて確認します。

4. SCREENは通期上方修正でも急落、足元の採算悪化を嫌気

SCREENホールディングス(7735)の第1四半期は、売上高1,217.75億円、営業利益143.68億円。前年同期比では売上高10.3%減、営業利益41.1%減、経常利益37.2%減となり、営業利益率は11.8%でした。

投資家が見る点: 通期売上高7,430億円、営業利益1,565億円、年間配当183円の計画は示されています。ただ、初動では第1四半期の利益率低下が重く見られました。装置株は下期回復シナリオの根拠を決算説明で確認する必要があります。

5. 半導体・電子部品へ売り波及、次はアドバンテストと東京エレクトロン

SCREENの急落をきっかけに、KOKUSAI ELECTRIC(6525)、村田製作所(6981)、太陽誘電(6976)、東京エレクトロン(8035)、イビデン(4062)などにも売りが広がりました。29日引け後にはアドバンテスト(6857)、30日には東京エレクトロンの決算が予定されています。

投資家が見る点: 半導体株はAI需要の話だけでは買いにくくなっています。受注、粗利率、在庫、顧客の設備投資計画がそろわないと、好材料でも利益確定売りが先に出やすい地合いです。

確認しておきたい日程

日付予定
2026年7月29日アドバンテストが2026年度第1四半期決算を発表予定
2026年7月30日東京エレクトロンが2027年3月期第1四半期決算を発表予定
2026年7月30~31日日銀金融政策決定会合
2026年7月31日キオクシアHDが2026年度第1四半期決算を発表予定

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