日本株・IPO朝刊 2026.07.29 急落後の下げ止まりを模索 半導体はアドバンテスト決算待ち、IPOは2社上場 日経225先物・夜間 62,420円 米SOX指数 -4.49% 本日の新規上場 2社 注目9件 / 半導体 / 決算 / IPO / 株主還元 / 金融政策 kabutrack.com

今日の見方

前日の急落を受け、日経平均が62,000円台を保てるかが最初の確認点です。ただし、夜間先物は現物終値をわずかに上回る水準にとどまり、米国ではダウが上昇する一方でSOX指数が大幅安となりました。指数が落ち着いても、半導体株だけ売りが残る可能性があります。

半導体株は、値下がり率だけで底入れを判断しにくい局面です。キーエンスやSCREENの決算に対する株価反応、引け後のアドバンテスト決算を通じて、業績評価と持ち高整理のどちらが優勢かを見ます。

注目ニュース

1. 日経平均は2,566円安、夜間先物は62,420円

7月28日の日経平均は62,364.92円で引け、前日比2,566.27円安、下落率は3.95%でした。日中安値は61,923.60円。7月29日午前7時29分時点の大阪夜間の日経225先物は62,420円で、強い反発を示す水準には届いていません。

投資家が見る点: まずは62,000円と前日安値を保てるか。指数が下げ止まっても、値上がり銘柄数や売買代金が伴わなければ、自律反発の範囲にとどまります。

2. 米国株はダウ高・SOX安、業種間の差が拡大

7月28日の米国市場は、ダウ工業株30種平均が1.03%高、S&P500が0.21%高となる一方、NASDAQ総合は0.22%安、SOX指数は11,035.68で4.49%安でした。生活必需品やヘルスケアが上昇し、半導体から非テック業種への資金移動が続きました。

投資家が見る点: 東京市場でも全面安ではなく、半導体と内需の強弱が分かれるかを確認します。半導体株が安くてもTOPIXや内需株が保てれば、市場全体のリスク回避とは切り分けられます。

3. 円安継続、原油と米長期金利は低下

7月29日午前7時29分時点では、ドル円が163円台後半、米10年債利回りは4.60%台でした。WTI原油は1バレル79ドル台、北海ブレントは84ドル台へ低下しています。

投資家が見る点: 原油安は空運、電力、化学などのコスト面を支えますが、円安は食品や小売の輸入負担を残します。為替介入への警戒もあり、円安だけを輸出株の追い風と決めつけにくい水準です。

4. キーエンスは1Q営業利益44.7%増

キーエンス(6861)の2027年3月期第1四半期は、売上高3,466.21億円、営業利益1,870.76億円、純利益1,391.33億円でした。前年同期比では売上高32.8%増、営業利益44.7%増、純利益51.0%増です。

投資家が見る点: 営業利益率は約54%。数字は強いものの、前日の急落後だけに、寄り付きの上昇率より高値を保てるかが重要です。好決算株へ資金が戻れば、指数売りから個別物色へ移る手掛かりになります。

5. SCREENは1Q減益、通期予想と配当予想を修正

SCREENホールディングス(7735)の第1四半期は、売上高1,217.75億円、営業利益143.68億円で、前年同期比10.3%減収、41.1%営業減益でした。会社は通期売上高7,430億円、営業利益1,565億円、年間配当183円の予想を示しています。

投資家が見る点: 足元の減益と通期計画の上積みを市場がどう評価するかが焦点です。SOX安の中でも株価が持ちこたえれば、下期回復への期待が残っていると読めます。

6. アドバンテストは本日15時30分に決算

アドバンテスト(6857)は、2026年度第1四半期決算を7月29日15時30分に発表予定です。AI・HBM向けテスター需要、受注、利益率、通期計画の前提が半導体株全体の注目材料になります。

投資家が見る点: 良い数字でも売られるなら、業績より期待値と需給の調整が続いていると考えられます。売上高だけでなく、受注と次四半期の見通しを確認したいところです。

7. コメリは4.65%上限の自己株取得と消却

コメリ(8218)は7月28日、上限220万株・88億円の自己株式取得を決議しました。自己株式を除く発行済み株式の4.65%に相当し、取得期間は7月29日から2027年3月24日まで。220万株を2027年3月31日に消却する予定です。

投資家が見る点: 取得枠の大きさに加え、消却日まで示した点は需給と1株当たり指標の両面で見られます。発表直後の反応だけでなく、実際の取得ペースも確認が必要です。

8. プレステージ・インターナショナルは記念優待

プレステージ・インターナショナル(4290)は、2026年9月30日時点で100株以上を保有する株主にQUOカード3,000円分を贈る創業40周年記念優待を発表しました。通常優待とは別枠で、今回限りの施策です。

投資家が見る点: 3,000円分は目を引きますが、継続優待として利回り計算しないことが大切です。2027年3月末から始まる通常優待とは分けて確認します。

9. 603Aと604Aが本日同時上場

アイ・グリッド・ソリューションズ(603A)は東証グロースへ公開価格770円、ビーエイブル(604A)は東証スタンダードへ公開価格700円で上場します。603Aの公開価格ベースの吸収金額は約95.1億円、604Aは約26.4億円です。

投資家が見る点: 2社同時上場で初値資金が分散します。603AはGX・再エネのテーマ性と大きめの吸収金額、604Aは廃炉関連の独自性と流通株数を比べながら、初値形成後に公開価格を保てるかを見ます。

確認しておきたい日程

日付予定
2026年7月29日アイ・グリッド・ソリューションズ(603A)、ビーエイブル(604A)が新規上場
2026年7月29日アドバンテストが2026年度第1四半期決算を発表予定
2026年7月28~29日米FOMC
2026年7月30~31日日銀金融政策決定会合
2026年7月30日東京エレクトロンが2027年3月期第1四半期決算を発表予定
2026年7月31日キオクシアHDが2026年度第1四半期決算を発表予定

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