今日の見方
夜間先物は現物終値を1,500円超上回りました。寄り付きの上昇幅そのものより、前場中盤まで買いが続くか、日経平均だけでなくTOPIXと騰落銘柄数も伴うかが重要です。半導体株が高寄り後も値を保ち、電線、電力設備、空調などAIインフラ周辺へ物色が広がるかを確認します。
原油安は空運、電力、化学、食品にはコスト面の支えですが、中東情勢次第で反転しやすい市況です。1日の下落だけで業績前提が変わったと決めつけず、原油価格と海上輸送の続報を見ます。
注目ニュース
1. 日経225先物は夜間65,510円
8月4日の日経平均は63,957.53円、前日比202.63円高で終了しました。大阪取引所の夜間取引では日経225先物が65,510円となり、現物終値を1,552円上回りました。
投資家が見る点: 先物高を寄り付きだけで消化するのか、65,000円近辺で売買が続くのかを確認します。指数寄与度の高い銘柄だけの上昇か、市場全体へ広がるかも重要です。
2. NYダウは907.47ドル高
8月4日の米国市場は、NYダウが907.47ドル高(1.71%高)の54,085.88で終了しました。S&P500は1.79%高の7,736.52、NASDAQ総合は2.59%高の26,584.99となり、主要3指数がそろって上昇しました。
投資家が見る点: アドバンテスト、東京エレクトロンなど値がさ半導体株は日経平均への影響が大きい銘柄です。米株高をそのまま追うのではなく、寄り付き後の出来高と安値の切り上がりを見ます。
3. AI関連は決算を手掛かりに反発
Palantirは通期売上高見通しの引き上げを受け29.5%高、Caterpillarは5.6%高となりました。AI投資への関心は半導体だけでなく、データ解析、発電設備、建設機械へ広がっています。
投資家が見る点: 日本株では半導体装置に加え、フジクラ、古河電工、ダイキン工業などAIインフラ周辺への波及が焦点です。テーマ性より、受注や利益率を伴う企業が選別されるかを確認します。
4. Brent原油は79.36ドル、米10年債利回りも低下
Brent原油は5.3%安の79.36ドル、WTI原油は5.7%安の75.77ドルとなりました。米10年債利回りは4.62%台へ低下し、インフレと金利上昇への警戒がやや和らぎました。
投資家が見る点: 空運、電力、化学、食品にはコスト低下要因、石油・資源株には市況下落要因です。ただし、中東協議とホルムズ海峡の通航を巡る不確実性は残ります。
5. ドル円は157円台、輸出株は為替前提を確認
8月5日朝のドル円は157円台で推移しています。米株高は輸出株の支えとなる一方、介入前の163円台と比べた円高は、会社想定より円安が進むことによる利益上振れ期待を抑えます。
投資家が見る点: 自動車、機械、電機は海外生産比率や為替予約で影響が異なります。本日決算のホンダでは想定為替、北米採算、関税とEV関連費用を分けて見ます。
6. 日本製鉄、1Q黒字転換で通期純利益予想を引き上げ
日本製鉄(5401)の2027年3月期第1四半期は、売上高2兆8,211.96億円、営業利益1,455.11億円、純利益752.99億円でした。通期純利益予想は2,900億円です。
投資家が見る点: 前年同期の赤字からの改善は確認できます。USスチールの寄与、国内鋼材需要、販売価格と原料コストを分け、営業利益率とキャッシュ創出の持続性を見ます。
7. ダイキン工業、増収増益も利益率は低下
ダイキン工業(6367)の2027年3月期第1四半期は、売上高1兆4,268.10億円、営業利益1,305.60億円でした。売上高は17.5%増、営業利益は7.6%増で、営業利益率は前年同期の10.0%から9.2%へ低下しました。
投資家が見る点: データセンター向け空調の伸びはAIインフラ材料です。一方、増収率に利益成長が追いついていないため、地域別の採算と通期計画に対する利益率の進捗を確認します。
8. ヒロセ電機・丸井グループ・千葉銀行も1Qを発表
ヒロセ電機(6806)は営業利益35.6%増、丸井グループ(8252)は同10.5%増でした。千葉銀行(8331)は経常利益34.6%増、純利益37.3%増となりました。
投資家が見る点: ヒロセ電機はコネクタ需要と利益率、丸井グループは小売とフィンテックの内訳、千葉銀行は資金利益、預金調達費用、信用コストを確認します。増益率だけで3社を同じ物差しでは評価できません。
9. エブリー初値は294円、本日はIHI・ホンダ・太陽誘電が決算
8月4日に上場したエブリー(607A)は、公開価格230円に対して初値294円、終値240円でした。8月5日はIHIが13時、ホンダと太陽誘電が15時30分に決算関連資料を開示する予定です。
投資家が見る点: エブリーは初値後に上げ幅を縮めており、公開価格付近の需給と黒字化の持続性を見ます。IHIは航空・防衛の受注と採算、ホンダは北米と為替、太陽誘電はAIサーバー・スマートフォン向け需要と在庫が焦点です。
確認しておきたい日程
| 日付・時刻 | 確認事項 |
|---|---|
| 2026年8月5日 13:00 | IHIが2027年3月期第1四半期決算を発表予定 |
| 2026年8月5日 15:30 | ホンダが決算関連資料を開示予定(説明は15:35予定) |
| 2026年8月5日 15:30 | 太陽誘電が2027年3月期第1四半期決算を発表予定 |
| 2026年8月6日 | 8月5日の決算内容と米国市場の反応を確認 |
関連ページ
- 日本株・IPO朝刊:8/4 注目8件|円高と原油安、エブリー上場
- 日本製鉄(5401)2027年3月期1Q決算
- ダイキン工業(6367)2027年3月期1Q決算
- ヒロセ電機(6806)2027年3月期1Q決算
- 丸井グループ(8252)2027年3月期1Q決算
- 千葉銀行(8331)2027年3月期1Q決算
- エブリー(607A)IPO初値ニュース
- エブリー(607A)銘柄分析
出典
- 市場データは2026年8月5日午前7時29分までの取引所・情報ベンダー表示に基づく
- 日経平均プロフィル「ヒストリカルデータ」
- 日本取引所グループ「マーケット情報」
- 日本取引所グループ「先物・オプション価格情報」
- 日本銀行「外国為替市況(日次)」
- 日本製鉄「IR情報」
- ダイキン工業「IR情報」
- IHI「IRニュース」
- Honda「投資家情報」
- 太陽誘電「IRイベント」
- 日本取引所グループ「新規上場会社情報」
※速報値や決算予定は変更される場合があります。株価、為替、金利、原油は短時間で大きく動くことがあります。