2026-08-20 日本株朝刊:8/20 注目9件|日経225先物 66,130円 / 米10年 4.65% / SOX 約-2.2% 日経225先物 66,130円 米10年債 4.65% SOX 約-2.2% 金利低下でもSOX安:半導体・医薬・資源のどこへ資金が戻るかを確認 kabutrack.com

今日の見方

8月20日朝は、前日の3%超急落に対する自律反発の「質」を見ます。

夜間の日経225先物は66,130円まで戻しましたが、米国市場ではSOX指数が約2.2%下落しています。

一方、米財務省公表の10年債利回りは8月18日の4.71%から19日は4.65%へ低下。20年債は5.28%→5.17%、30年債も5.28%→5.19%へ低下しました。

短期的には、

半導体 → 金利低下○、SOX安△

医薬・ディフェンシブ → 相対優位を確認

資源 → 地政学・原油高が支援材料

輸出株 → 円高方向なら慎重

という選別になりやすい朝です。

注目ニュース

1. 日経平均3%急落の翌朝、先物は66,130円へ反発

8月19日の日経平均は65,326.42円、-2,134.31円(-3.16%)まで下落しました。

一方、夜間の日経225先物は66,130円となり、現物終値を803.58円上回る水準です。

前日の急落をすべて戻す水準ではありませんが、少なくとも寄り付き段階では買い戻しが入りやすい状態です。

ただし、夜間先物の上昇だけで「底打ち」と判断するのは早いです。

投資家が見る点: 66,000円を維持できるかに加え、TOPIXと値上がり銘柄数まで改善するかを確認します。日経平均だけ高く、半導体やTOPIXが弱ければ、先物主導の戻りにとどまる可能性があります。

2. 米国株は小幅高でもSOXは約2.2%安

Nasdaq公式データでは、8月19日のNASDAQ総合指数は26,331.09、前日比+28.11で、約+0.11%。

一方、PHLX半導体株指数(SOX)は11,738.23、前日比-258.62で、約-2.16%となりました。

この組み合わせは、

米国株全体 → 小幅反発

半導体 → 調整継続

を意味します。

したがって、

米国株反発=AI相場復活

とはまだ言えません。

投資家が見る点: アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアHDが前日の急落から反発しても、寄り付き後に買いが続くかを確認します。

3. 米10年債4.65%へ低下、ただし財務省買い戻し増額は9月開始

米財務省公表値では、10年国債利回りは8月18日の4.71%から19日は4.65%へ低下しました。

さらに米財務省は、10~20年債と20~30年債を対象とする流動性支援目的の買い戻し上限を、1回20億ドルから少なくとも40億ドルへ引き上げる方針を発表しています。

ただし、重要なのは実施時期です。

増額は9月9日から開始される予定であり、8月19日に40億ドル規模の買い戻しが実施されたわけではありません。

投資家が見る点: 米10年債が4.6%台を維持できれば半導体・グロース株のPER圧迫は一服。ただしSOX安が続くなら、金利だけで半導体を強気転換するのは早いとみます。

4. ホルムズ海峡リスクは継続、原油高の火種は消えていない

中東では、ホルムズ海峡周辺の海上輸送リスクが残っています。

IMOは8月3日時点でも、ホルムズ海峡を巡る安全上の問題を継続的に公表しています。また、米国海事局MARADも、ペルシャ湾・ホルムズ海峡・オマーン湾について、商船への攻撃リスクが高い状態が続いているとして注意喚起を継続しています。

元記事にあった「8月18日6隻」などの日次通航数は、公式一次資料だけでは最新値を確認できないため掲載しません。

重要なのは、

通航量の正常化がまだ確認できない

という点です。

投資家が見る点: 原油高が続けばINPEX・ENEOS・商社にはプラス。一方、JAL・ANA、電力、化学などエネルギーコスト負担の大きい業種には慎重です。

5. 今日の決算は日本リート(3296)を確認

8月20日に公式確認できる主要決算は、日本リート投資法人(3296です。

日本リートの公式IRスケジュールでは、本日2026年6月期(第28期)決算発表、8月21日にアナリスト説明会、9月18日に分配金支払い開始を予定しています。

REITでは金利高が続くほど借り換えコストが重くなります。

したがって、単純な分配金だけでなく、

稼働率

賃料改定

借入金利

次期分配金

をセットで見る必要があります。

投資家が見る点: 賃料上昇が借入コスト上昇を吸収できているかを確認します。

6. 株主優待はジオコード(7357)、交換先拡充の実用性を見る

ジオコード(7357)は株主優待として、200株以上の株主に5,000円分のデジタルギフトを年2回提供しています。

同社公式サイトでは、200株以上を対象に2月末・8月末基準でデジタルギフトを提供していることが確認できます。

今回の優待拡充は、金額を増やすというより交換先の使いやすさを高める変更として見るのがポイントです。

優待銘柄は「年間1万円」という額だけでなく、

必要投資額

配当

業績

優待継続性

を合わせて評価します。

投資家が見る点: 優待だけで高値を追わず、権利取り前の株価上昇と権利落ちリスクを確認します。

7. 自社株買いは「新規枠」と「既存枠」を分けて評価

自社株買いでは、発表金額そのものより、新しい取得枠なのか、すでに決議済みの枠を実行しているだけなのかを区別する必要があります。

例えばキヤノン(7751)は1月29日に、最大5,400万株・2,000億円の自己株取得枠を決議しています。取得期間は2026年1月30日~2027年1月29日で、ToSTNeT-3と通常市場買いの双方を利用できる設計です。

つまり、後日ToSTNeT-3で一定額を取得しても、それが必ずしも「新しい追加枠」とは限りません。

投資家が見る点: 自社株買いでは「新規決議」「既存枠の実行」「ToSTNeT-3」「通常市場買い」を分けて評価します。

8. 中国ロボット株の熱狂、宇樹科技上場後の波及に注意

中国では宇樹科技(Unitree Robotics)のIPOがロボティクス市場の注目材料になっています。

中国証券監督管理委員会は7月1日、宇樹科技の科創板IPO登録を正式に承認しています。上海証券取引所の招股資料では、発行後総株式数の10%以上を新規発行する計画が確認できます。

宇樹科技の高い注目度は、日本市場でもロボット、FA、センサー、減速機、モーター関連へ短期的にテーマ資金が波及する可能性があります。

ただし、IPO初日の急騰と事業価値は分けて考える必要があります。

投資家が見る点: 日本のロボット関連株が実際に出来高を伴って買われるかを確認します。テーマだけの高寄りには注意します。

9. 今日の注目銘柄は5テーマで整理

今日も個別銘柄を羅列するより、材料別に整理した方が見やすいです。

銘柄・テーマ今日の材料見方
アドバンテスト(6857)・東エレ(8035)・キオクシアHD(285A米10年4.65%/SOX約-2.2%中立~慎重
第一三共(4568)・アステラス(4503半導体からの資金移動候補相対的に注目
INPEX(1605)・ENEOS(5020ホルムズ海峡リスク継続追い風
日本リート(3296本日決算決算待ち
ロボット・FA関連Unitree上場によるテーマ波及短期資金に注意

今日の最大の特徴は、

金利低下

SOX安

が同時に起きていることです。

金利だけを見れば半導体には追い風ですが、米半導体株そのものはまだ弱い。

そのため、昨日までの急落から高寄りした銘柄でも、前場中盤まで出来高が続くかを確認します。

確認しておきたい日程

  • 8月20日(木)朝:日経225先物66,130円を現物市場が維持できるか確認
  • 8月20日(木)前場:半導体・医薬・資源の出来高と値上がり銘柄比率を確認
  • 8月20日(木):日本リート投資法人(3296)2026年6月期決算発表
  • 8月21日(金):日本リート投資法人アナリスト説明会
  • 9月9日(水):米財務省、長期債買い戻し上限拡大を開始予定

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出典