日本株の信用取引動向 2026年8月28日 信用売り残461498千株、信用買い残3479986千株、信用倍率7.54倍 JPX 信用取引残高 2026.08.28 申込現在 二市場計の残高 単位:千株 前週比 信用売り残 461,498 -41,019 信用買い残 3,479,986 -25,584 信用倍率 7.54倍 前週 6.98倍 売り残の減少幅が大きく、信用倍率は上昇 kabutrack.com

市場全体の信用残

JPXの「信用取引現在高」による二市場計は、信用売り残が461,498千株、前週比41,019千株減でした。前週残高は現在残高に減少分を加えて502,517千株となり、減少率は8.16%です。信用買い残は3,479,986千株、前週比25,584千株減で、前週残高3,505,570千株から0.73%減少しました。

信用倍率は買い残を売り残で割った数値です。3,479,986千株 ÷ 461,498千株 = 7.54倍で、JPX公表値と一致します。前週は3,505,570千株 ÷ 502,517千株 = 6.98倍でした。買い残も減りましたが、売り残の減少がより大きかったため、買い残が売り残に対して多い状態を示す倍率は上昇しています。

金額ベースでは、売り残が825,046百万円と前週比71,135百万円減、買い残が6,529,363百万円と46,820百万円増でした。株数と金額は異なる動きを示すため、信用倍率を金額ベースへ置き換えていません。

一般信用と制度信用の内訳

「信用取引現在高(一般信用取引・制度信用取引別)」の二市場計では、売り残のうち一般信用取引が127,700千株で前週比51,265千株減、制度信用取引が333,798千株で10,246千株増でした。売り残全体の減少は、一般信用取引の縮小が中心です。

買い残は一般信用取引が1,870,004千株で423千株増、制度信用取引が1,609,982千株で26,007千株減でした。買い残全体は減少していますが、一般信用と制度信用で方向が分かれています。

銘柄別の主な変化

「銘柄別信用取引週末残高」から、投信等や小計・合計を除き、普通株式の前週比を比較しました。数字は8月28日申込現在、単位は株です。以下は残高の増加幅による順位です。

売り残が増えた上位3銘柄

銘柄コード売り残高前週比
三菱自動車工業72114,547,600+2,458,600
MIRARTHホールディングス88976,533,600+2,388,400
シンプレクス・ホールディングス43734,305,100+1,403,000

買い残が増えた上位3銘柄

銘柄コード買い残高前週比
日産自動車720148,088,000+6,508,300
NTT943274,173,500+5,975,200
ARCHION543A42,057,500+5,154,100

売り残の増加は将来の買い戻し需要になる可能性がある一方、買い残の増加は後日の返済売りにつながる可能性があります。今回のランキングも増加幅を機械的に並べたもので、信用需給だけで株価の方向を断定できません。

投資家が見る点

信用倍率7.54倍は、買い残が売り残を大きく上回る水準です。ただし、倍率の上昇は買い残の積み上がりだけでなく、売り残の減少でも起こります。今回は後者の影響が大きく、倍率上昇をそのまま買い材料とは読みません。

個別では、買い残の増加上位に日産自動車、NTT、ARCHIONが入りました。売り残の増加上位とは顔ぶれが異なります。売り残・買い残のどちらか一方だけで判断せず、株価、出来高、決算、材料の発表時期と残高の変化を照合します。

なお、信用売り残は信用取引における売り建玉の残高です。現物を含む市場全体の空売り残高や投資家ポジションの総量ではありません。JPXの二市場計には株券などが含まれるため、資料の定義と単位を保って読みます。

次回公表の確認

通常運用では、銘柄別週末残高と一般信用・制度信用別の現在高は毎週第2営業日、全体の信用取引現在高は毎週第3営業日に掲載されます。次回は8月28日申込現在分の次となる9月4日申込現在分が対象で、9月8〜9日に順次公表される見込みです。実際の掲載日と資料名はJPXの当日ページを基準にします。

2026年9月28日から信用取引残高の公表資料変更が予定されています。移行後は現行の週次資料と同じ形式だと決めつけず、JPXの掲載資料名、観測日、株数・金額の単位を確認します。

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