9月1日の東京市場は、日経平均が96円59銭安の6万6215円34銭、TOPIXが25.57ポイント高の4181.86と、指数間で方向が分かれました。日本時間9月2日6時の大阪取引所夜間取引終値は日経225先物(9月限)が6万4880円、TOPIX先物(9月限)が4120ポイント。同日7時10分に確認した現物終値との差は、それぞれ1335円34銭安、61.86ポイント安です。
前日の米国市場では、9月1日のS&P500が7631.47、前日比0.71%安。米財務省公表の同日10年国債パーレートは4.79%でした。原油は9月1日の清算値でBrentが1バレル94.65ドル、WTIが90.22ドルまで上昇。日本銀行の9月1日17時公表値は1ドル=159円98銭〜160円00銭でした。海外株安、長期金利上昇、原油高が重なったなか、きょうは先物の下落が半導体株中心にとどまるか、TOPIX全体へ広がるかが寄り付きの焦点です。
今日の見方
まず、日経平均とTOPIXの相対関係を見ます。前日は日経平均が下落した一方、TOPIXは上昇しており、指数全体が同じ強さで売られたわけではありません。先物安で始まっても、半導体・大型成長株の下げが銀行、商社、内需株へ波及するかで地合いの印象は変わります。日経平均の6万5000円台回復と、TOPIXの下げ幅を同時に確認したい場面です。
次に、原油と金利の組み合わせです。原油高は資源関連には相対的な追い風になり得る一方、空運、陸運、化学などにはコスト面の重しになり得ます。米10年債利回りの高止まりは高PER銘柄の評価に逆風となりやすく、銀行・保険とREIT・高バリュエーション株の資金配分を分ける材料です。なお、財務省の10年債入札で9月1日に示された最高落札利回り3.011%は入札結果であり、流通市場の現在値とは区別します。
日中は、8時45分のエリアクエストのToSTNeT-3買付け、8時50分の日銀マネタリーベース、10時30分の高田審議委員の札幌での挨拶が予定されています。この記事の作成時点ではいずれも結果・発言前です。金利や為替が動いた場合は、株価の方向だけでなく、どの業種の相対強弱に表れたかを追います。
<div class="kabutrack-morning-svg">
</div>
注目ニュース
1. 日経225先物6万4880円、現物比1335円34銭安
9月1日の現物市場は日経平均が下落、TOPIXが上昇しました。その後、日本時間9月2日6時の夜間取引終値で日経225先物は6万4880円、TOPIX先物は4120ポイントとなり、9月1日の現物終値を下回りました。先物は現物の寄り付き価格ではないため、夜間終値だけで日中の売買を決める材料にはなりません。
投資家が見る点:寄り付きで日経平均が6万5000円台を回復できるか、先物安が半導体株に集中するか、TOPIXの下げへ波及するかを分けて見ます。値幅だけでなく、売買代金上位銘柄の下落数と上昇数にも目を向けます。
2. 米国株安・米10年債4.79%、原油はBrent94.65ドル
9月1日のS&P500は7631.47で、前日比0.71%安でした。米10年国債の日次パーレートは4.79%。原油は同日の清算値でBrentが94.65ドル、WTIが90.22ドルでした。株式、金利、原油が同時に動いたことで、きょうは成長株と景気敏感株の選別が強まりやすい地合いです。
投資家が見る点:金利高は高PERの半導体・成長株に重しとなり得ます。原油高は資源関連の収益期待を支える一方、空運や化学などのコスト負担を意識させます。これは業種ごとの一般的な連想であり、個別企業の決算やヘッジ状況で影響は異なります。
3. 円は9月1日17時に159円98銭〜160円00銭、10年債入札は最高3.011%
日本銀行の外国為替市況で、9月1日17時のドル円は159円98銭〜160円00銭でした。財務省が公表した同日の10年国債入札では、最高落札利回りが3.011%、平均落札利回りが2.995%となりました。後者は入札の落札結果で、流通市場の10年債利回りとは性質が異なります。
投資家が見る点:ドル円の160円近辺での推移と国内金利の変化が、銀行・保険、輸出株、REITの相対強弱にどう表れるかを確認します。銀行株にとって金利上昇が常に一方向の追い風になるわけではなく、債券評価や信用コストも併せて見ます。
4. 日銀は8時50分にマネタリーベース、10時30分に高田審議委員の挨拶
日本銀行の公表予定では、9月2日8時50分に8月のマネタリーベース、10時には8月31日現在の営業毎旬報告、10時30分には高田審議委員の札幌での挨拶が予定されています。朝刊の作成時点では、いずれも公表・発言前です。
投資家が見る点:発表時刻前後に長期金利やドル円が動くかをチェックします。材料の内容を先回りして評価するより、実際の数値や発言と市場反応を照合し、株式市場では銀行・保険と高PER株の値動きを分けて確認する局面です。
5. 決算・業績修正:伊藤園は増益、マクアケは通期予想を上方修正、イーソルはMBO関連開示
伊藤園は9月1日に2027年4月期第1四半期決算を公表し、経常利益は101億2200万円、前年同期比13.4%増でした。通期の経常利益計画は205億円です。マクアケは同日、2026年9月期の通期業績予想を修正し、経常利益を6億7000万円から8億6000万円へ引き上げました。イーソルはMBOの実施・推奨、公開買付け開始、通期業績予想の修正、期末配当予想の無配化に関する開示をまとめて行いました。
投資家が見る点:伊藤園は売上の伸びと利益率が通期計画の達成ペースにつながるか、マクアケは上方修正後の案件獲得や広告投資の持続性が焦点です。イーソルは通常の決算評価と切り離し、公開買付価格、期間、成立条件などの正式な条件確認を優先します。
6. 自社株買い・IPO日程:エリアクエスト、四国化成HD、623A・627A
エリアクエストは9月1日、9月2日8時45分にToSTNeT-3で自己株式の買付けを行うと公表しました。買付価格は156円、上限は74万6000株、取得総額の上限は1億1637万6000円です。取引成立後に結果が公表され、上限まで取得されるとは限りません。四国化成ホールディングスは、普通株式475万6000株の売出しとオーバーアロットメントによる追加売出し、上限180万株・40億円の自己株式取得を公表しました。売出しによる需給と買戻しの時期を分けて確認します。
IPOでは、JPXの新規上場予定に9月18日上場予定のベルテックス(623A、スタンダード、仮条件530〜550円)とakippa(627A、スタンダード、仮条件540〜570円)が掲載されています。いずれも9月2日の上場ではなく、今後の申込・需給日程に関する材料です。
投資家が見る点:ToSTNeT-3の買付けは一時点の市場外取引であり、通常の立会市場で継続的な買い需要が発生することを意味しません。四国化成HDは売出しと自己株式取得の規模・実施期間、IPOは仮条件後の公開価格と初値までの需給を確認します。
確認しておきたい日程
| 日時 | 内容 |
|---|---|
| 2026年9月2日 8:45 | エリアクエスト(8912)ToSTNeT-3買付け。取引後に結果公表予定 |
| 2026年9月2日 8:50 | 日銀「マネタリーベース」(8月) |
| 2026年9月2日 10:30 | 日銀・高田審議委員の札幌での挨拶 |
| 2026年9月2日 | 内田洋行(8057)2026年7月期本決算予定。発表時刻は公式IRで確認 |
| 2026年9月18日 | ベルテックス(623A)、akippa(627A)上場予定 |