BIS国際与信統計 2026年6月末の邦銀与信は5兆8,552億ドル

今日の見方

邦銀の国際与信残高は3月末比464億ドル減った。内訳は先進国の米国等向けが3兆1,519億ドル、欧州向けが1兆2,142億ドル、オフショア向けが8,396億ドル、発展途上国向けが6,310億ドル。米国等向けが全体の過半を占め、地域集中の状況は見出しの総額だけでは分からない。

残高の減少だけでは、海外貸出を絞ったのか、為替換算など別の要因が大きかったのかは分からない。銀行株を見るなら、海外貸出の利ざやや外貨調達コスト、信用費用まで決算で照らし合わせたい。円相場や日本国債利回りを直接動かす材料というより、海外金融環境を映す補助データだ。

注目ニュース

1. 邦銀の国際与信は5兆8,552億ドル

最終的な信用リスクの所在で集計した邦銀の国際与信残高は5兆8,552億ドルで、前期差464億ドル減。信託銀行を除く邦銀では2兆7,241億ドル、前期差280億ドル減となった。

投資家が見る点: 残高の減少幅に加え、米国・欧州・新興国の貸出需要、リスク管理強化、ドル円変動が円換算業績にどう表れるかを確認する。

2. 本邦所在銀行のネット対外債権も減少

本邦所在銀行のネット対外債権は3兆5,200億ドルで前期差237億ドル減。グロス対外債権は5兆1,796億ドルと799億ドル減り、グロス対外債務も1兆6,596億ドルと561億ドル減った。

投資家が見る点: 債権・債務がそろって縮小している。ネット残高だけを見て資金需要や収益機会の強弱を決めないようにしたい。

3. 3月分の一部計数を同時訂正

日銀は同日、2026年3月の一部計数を訂正した。今回公表された前期差は訂正後データとの比較として扱い、過去公表値を用いた単純比較には注意が必要となる。

株価材料として見る点: 海外事業の規模を測る手掛かりにはなるが、四半期末残高から利益寄与までは読めない。次の決算では海外貸出の利ざやと信用費用を見比べたい。

出典