2026年9月29日の日本株材料5件

今日の見方

改善材料は、生産判断の上方修正と、9月上旬の輸出が輸入を上回る伸びを示したことです。ただし、月例報告では貿易・サービス収支の判断が「おおむね均衡」から「赤字」へ変更されました。旬次貿易も品目・数量の内訳がないため、外需の強さは月次統計での再確認が必要です。

市場反応の見立てとして、輸出増と生産回復は機械・半導体など景気敏感株の確認材料になり得ます。一方、超長期金利と政策金融の貸付金利上昇は保険株の再投資利回りには追い風となり得る反面、不動産・REIT・高PER株には割引率面の注意材料です。AI関連株では導入額だけでなく、教育投資と生産性改善を確認します。

注目ニュース

1. 月例経済報告、景気判断維持・GDPギャップ0.7%

内閣府は9月29日、景気が「緩やかに回復している」との基調判断を維持しました。4~6月期のGDPギャップはプラス0.7%。生産を上方修正した一方、公共投資の表現を弱め、貿易・サービス収支を赤字へ変更しました。

投資家が見る点: 生産用機械や輸送機械の持ち直しが受注・稼働率・利益へつながるか、輸入コストや外部収支の悪化を相殺できるかが焦点です。

2. 9月上旬の貿易赤字は4,212億円

財務省の速報では、輸出は前年同期比23.3%増、輸入は16.7%増でした。差引赤字は前年同期の5,368億円から4,212億円へ21.5%縮小しました。

投資家が見る点: 輸出企業では数量と円換算効果、内需企業では資源・食料価格と価格転嫁力を、10月7日の上中旬速報と月次詳細で確認します。

3. 40年国債、最高落札利回り4.125%

財務省が12時35分に公表した第19回債の入札結果は、応募額9,280億円、募入決定額2,997億円でした。最高落札利回りは7月入札の3.865%から0.260ポイント上昇し、最高利回りでの案分比率は42.4153%でした。

投資家が見る点: 保険会社の新規運用利回り向上と保有債券評価の悪化を分け、40年・30年金利や入札後のスプレッドを確認します。

4. 財政融資資金の5年貸付金利は2.4%

財務省は10月1日適用の貸付金利を公表し、満期一括償還の5年以内を前月の2.2%から2.4%へ引き上げました。9年超10年以内は3.1%、19年超20年以内は3.9%です。既存借入が一斉に切り替わるものではありません。

投資家が見る点: 政策金融を使うインフラ・公共分野では、対象制度、借入期間、償還方法を特定し、新規事業の採算への影響を確認します。

5. 労働経済白書、AI訓練支援は金融26.9%

厚生労働省は9月29日、AI等技術革新下の労働市場をテーマとする白書を公表しました。企業からAI協働の訓練・資金支援を受けた利用者は、日本の金融・保険業26.9%、製造業33.3%で、米国の60.5%、62.7%を下回りました。

投資家が見る点: AIソフト、人材育成、業務コンサルでは受注拡大余地がある一方、研修の継続率、顧客の実装度、生産性改善まで確認する必要があります。

確認しておきたい日程

日時確認事項
2026年10月6日 12:35財務省・10年利付国債の入札結果
2026年10月8日 14:00内閣府・景気ウォッチャー調査(2026年9月調査)

公表日・時刻は変更される場合があるため、当日の各機関の公表ページで再確認します。

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出典