2026年9月の月例経済報告

据え置きの基調判断と上方修正された生産

生産の修正は、世界的なAI・半導体需要を背景にした持ち直しを反映している。7月の鉱工業生産は前月比0.2%減だったが、生産用機械は持ち直し、輸送機械にも回復の動きがあった。電子部品・デバイスは足踏みしており、業種全体が同じ強さで戻っているわけではない。

公共投資の判断は「堅調」から「底堅い」へ表現が弱まった。7月の公共工事受注額は前月比18.0%減だったが、公共工事出来高は同0.0%減、8月の請負金額は同3.9%減と指標ごとに動きが異なる。単月の受注額だけでは公共投資全体の方向を決めにくい。

収支判断は赤字、幅は縮小

7月は輸出金額の増加が輸入金額の増加を上回り、貿易赤字の幅が縮小した。サービス収支も赤字幅が縮まったが、貿易・サービス収支を合わせた判断は赤字のままだった。

月例報告は、生産の持ち直しと外需収支の赤字を同時に示している。製造業では受注や稼働率、輸入企業では資源・食料価格と価格転嫁の状況が、統計の景況感を個社業績につなげる材料になる。なお、日本銀行は9月18日に無担保コールレートを1.25%程度で推移させる方針を決定しており、金利感応度の高い業種では借入コストと資産評価の両面がある。

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