2026年9月29日 日本株夕刊

今日の3行まとめ

  • 日経平均・TOPIXは権利落ちと外部環境悪化で軟調。前場時点でTOPIXは1%超下落しました。
  • 半導体は全面安ではなく、レーザーテック、SCREEN、ディスコなど一部に買いが入りました。
  • クラサスケミカル(646A)が東証スタンダードに新規上場。通常の公募IPOとは異なる上場形態です。

① 本日の日本市場まとめ

前日のNYダウ、NASDAQ、SOXが下落し、米10年債利回りが19年ぶりの高水準まで上昇したことで、東京市場は寄り付きから売り優勢となりました。日経平均は65,557.99円で始まり、前引けは65,307.00円。TOPIXも4,049.34まで下落しました。

本日は9月末基準銘柄の権利落ち日で、配当・優待分による機械的な指数押し下げも含まれます。したがって、前日比の下落幅と実際の売り圧力は分けて見る必要があります。

② 朝刊・昼刊から何が変わったか

朝時点では権利落ちと米金利上昇が主な警戒材料でした。前場ではその影響が実際の株価に表れ、東証33業種が一時全面安となりました。一方、半導体株は一枚岩ではなく、レーザーテック、SCREEN、ディスコ、東京エレクトロンなど一部が相対的に強く、AI・半導体関連でも選別が進みました。

③ 業種・テーマ別の強弱と寄与銘柄

弱さが目立ったのは、金利上昇の影響を受けやすい高PER株や内需の一部、権利落ちの影響が大きい高配当銘柄です。銀行株も前場は下落が目立ち、金利上昇が必ずしも即座に金融株高へつながる展開ではありませんでした。

一方、レーザーテック(6920)、SCREENホールディングス(7735)、ディスコ(6146)など一部の半導体関連には押し目買いが入りました。

④ 為替・金利・先物・海外時間への引き継ぎ

ドル円は157円台後半で推移。円安は輸出株の下支え要因ですが、日米当局が円安への警戒を示しており、介入観測が残ります。

米10年債利回りは5.2%台まで上昇し、Brent原油も106ドル前後の高水準です。海外時間では、米JOLTSなど雇用関連指標と、米イラン協議を巡る原油・金利の反応が焦点です。

⑤ 本日の決算:良い・悪い

本日はハニーズHD(2792)、DCM HD(3050)、TAKARA & COMPANY(7921)など複数社の決算発表日です。18時時点で一次資料による全社横断の数値確認が完了していないため、本記事では「良い・悪い」の断定分類は行いません。会社IR・TDnetで確認できた数値を基準に、翌朝刊で差分を整理します。

⑥ IPOの新しい動き

クラサスケミカル(646A)が9月29日、東証スタンダードに新規上場しました。JPXの新規上場会社情報では流通参考値段は200円です。公募・売出しを伴う通常のIPOではないため、公募価格に対する初値倍率という見方は適用できません。

オーリーズ(637A)はTOKYO PRO Marketへの上場で、通常市場とは投資家層・流動性が異なります。

⑦ 株主還元・株主優待・自社株買い

JPXは9月29日、リケンテクノス(4220)の自己株式立会外買付取引情報を更新しました。ToSTNeT-3は自己株式取得専用の立会外取引であり、通常市場で期間中に継続的な買い注文が発生する自社株買いとは需給への作用が異なります。

18時時点で、重要度の高い新規の通常市場買付による自社株買い、株式分割、自己株式消却については一次情報確認を継続しています。

⑧ 今日動いた注目銘柄

  • クラサスケミカル(646A):東証スタンダードへ新規上場。
  • レーザーテック(6920):半導体関連の一角として相対的に堅調。
  • SCREEN HD(7735)・ディスコ(6146):前場で上昇し、半導体内の選別色を示しました。
  • ソフトバンクグループ(9984):金利上昇とAI株のバリュエーション警戒が重荷。
  • キオクシアHD(285A):半導体セクター内でも弱含み。

明日見るべき3ポイント

  1. 権利落ち要因が一巡した後、TOPIXと高配当株に実需の買い戻しが入るか。
  2. 米10年債5%台が続き、AI・半導体株のバリュエーション調整が広がるか。
  3. 米イラン協議と原油価格が、資源・空運・物流の相対強弱をどう変えるか。

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出典

※本記事は2026年9月29日18時時点で確認した公開情報を整理しています。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。