2026年10月2日 日本株夕刊

今日の3行まとめ

  • 日経平均は68,309.46円(-0.94%)、TOPIXは4,091.00(-0.99%)。東証プライムは値下がり1,305銘柄で、前日の上昇から一転して売りが広がりました。
  • 非鉄金属・鉱業・石油石炭・海運は上昇しましたが、証券・その他金融・不動産などは下落。指数だけでなく市場全体も弱い一日でした。
  • 大引け後はIDECの上方修正、HENNGEの増配、瑞光の中間赤字を確認。今夜21時30分の米雇用統計が週明けの最大の外部材料です。

① 本日の日本市場まとめ

日経平均は68,309.46円で終了し、前日比647.26円安(-0.94%)。始値68,313.46円、高値68,741.49円、安値68,132.16円でした。前引け68,326.72円からは17.26円安く、後場に明確な切り返しは見られませんでした。

TOPIXは4,091.00で、前日比40.98ポイント安(-0.99%)。東証プライムは値上がり212、値下がり1,305、変わらず29で、値下がり銘柄が8割を超えました。売買代金は約8兆2,978億円と高水準でした。

事実としては、前日の大幅上昇後に日経平均・TOPIXとも反落し、騰落数でも売りが優勢でした。見方としては、単なる指数の反動安だけではなく、金融・不動産など内需の一角にも売りが広がった点が重要です。

② 朝刊・昼刊から何が変わったか

朝刊では「半導体株が前日の上昇を維持できるか」、昼刊では日経平均が前引けで630円安となったことを確認しました。大引けでは647.26円安となり、前場の下げをほぼ維持したまま終了しました。

一方、半導体関連が全面的に崩れたわけではありません。アドバンテストは指数を下支えした一方、東京エレクトロンは押し下げ要因となり、同じ半導体テーマでも強弱が分かれました。Micronの好決算後も、国内の半導体株が同じ方向に動いたわけではありません。

朝に公表された東京都区部CPIや日銀短観の詳細は、金利観測の材料として残りました。ただし、本日の株安をこれらの統計だけで説明することはできず、前日急騰の反動、米金利高、原油高、個別需給を分けて見る必要があります。

③ 業種・テーマ別の強弱と寄与銘柄

東証33業種では、上昇が4業種、下落が29業種でした。

上昇したのは非鉄金属、鉱業、石油・石炭、海運。Brentが100ドルを上回る高値圏にあり、資源・エネルギー関連には相対的な強さが残りました。

一方、証券・商品先物、その他金融、不動産などは下落率上位。国内長期金利が3%台にあるなか、金利上昇の恩恵を受けやすい業種でも一様な買いにはならず、株価位置や前日までの上昇を含めた選別が続きました。

日経平均への主なプラス寄与はアドバンテスト、フジクラなど。マイナス寄与ではソフトバンクグループ、東京エレクトロン、ファーストリテイリングなどが目立ちました。

④ 為替・金利・先物・海外時間への引き継ぎ

ドル円は東京市場で一時158円22銭まで上昇した後、夕方には157円台半ばへ下落しました。17時時点では157円50〜60銭付近でした。

日本10年債利回りは16時台に3.09%前後。米10年債利回りはアジア時間で5.2%台まで低下する場面がありましたが、依然として高水準です。日経225先物の18時時点の値は、本記事には掲載していません。

原油は前日の急騰から反落し、Reuters確認時点でBrentは101.61ドル(-0.7%)、WTIは92.02ドル(-0.9%)。ただし、Brentはなお100ドルを上回っており、空運・陸運・化学など燃料コスト負担の大きい業種には引き続き注意材料です。

今夜21時30分には米9月雇用統計が予定されています。非農業部門雇用者数だけでなく、失業率、平均時給、過去月改定を確認し、まず米2年・10年債利回りとドル円がどう反応するかを見る必要があります。

⑤ 大引け後の業績開示

業績予想を上方修正:IDEC(6652)は通期予想を上方修正

IDECは16時30分、2027年3月期の通期連結業績予想を上方修正しました。

売上高は755億円から850億円、営業利益は72億円から94億円、経常利益は67.5億円から89.5億円、純利益は60億円から86億円へ引き上げました。営業利益の修正率は+30.6%、純利益は+43.3%です。

会社はAI・デジタル関連投資の拡大に加え、日本・中国を中心に半導体、ロボット、工作機械関連の需要が堅調としており、売上増と増収効果を修正理由に挙げました。年間配当予想130円は据え置きです。

これは決算短信ではなく「業績予想の上方修正」ですが、大引け後の新規材料として重要度が高い開示です。

中間期は赤字転落:瑞光(6279)は中間期営業赤字

瑞光の2027年2月期中間期は、売上高108.99億円(前年同期比+3.9%)に対し、営業損失2.22億円、経常損失1.58億円、純損失1.46億円となりました。前年同期は営業利益3.86億円でした。

通期予想は売上高270億円、営業利益17.8億円で据え置いています。下期に大きな利益回復を見込む計画であるため、受注・納期・利益率の回復が計画通り進むかが確認点です。

⑥ IPOの新しい動き

ハイネスコーポレーション(638A)が本日10月2日、TOKYO PRO Marketへ上場しました。JPXが示した板中心値段は3,040円(評価額)です。

TOKYO PRO Marketはプロ投資家向け市場であり、プライム・スタンダード・グロースの一般的な公募IPOとは制度が異なります。そのため、公募価格に対する初値上昇率という通常IPOの見方をそのまま当てはめません。

本記事では上場後の初値・終値を掲載していません。

⑦ 株主還元・株主優待・自社株買い

HENNGE(4475):年間配当予想を6円から11円へ増配

HENNGEは本日、2026年9月期の期末配当予想を3円から8円へ引き上げ、年間配当予想を6円から11円へ増額しました。

同時に公表された第3四半期決算短信は、2026年8月4日に公表済みの四半期財務諸表について期中レビューが完了したもので、会社によると、8月4日発表の四半期連結財務諸表から数値の変更はありません。したがって、売上高93.90億円、営業利益18.54億円などの3Q数値そのものを本日の新規決算材料として扱うのは適切ではありません。

本日の新しい株主還元材料は、年間配当予想の6円から11円への増配です。

瑞光(6279):中間配当12円、年間20円予想

瑞光は8月20日基準の中間配当を1株12円と決定しました。内訳は普通配当8円、記念配当4円。前年中間の6円から増加しました。年間配当予想は20円です。

確認した17時台までの主要TDnet開示では、自己株式取得については月次の取得実績報告が複数見られましたが、新たな大型の通常市場買付やToSTNeT-3案件で本夕刊の優先度が高いものは確認できませんでした。

⑧ 今日動いた注目銘柄

  • アドバンテスト(6857):指数全体が下落する中でも相対的に強く、日経平均を下支えしました。半導体内の選別を示す代表例です。
  • 東京エレクトロン(8035):前日の半導体高から反落し、日経平均の押し下げ要因となりました。
  • ソフトバンクグループ(9984):値がさ株として指数下落への寄与が大きく、AI関連の期待と株価の反応を照らす銘柄です。
  • IDEC(6652):大引け後に通期営業利益予想を72億円から94億円へ上方修正。週明けの株価反応が焦点です。
  • HENNGE(4475):年間配当予想を6円から11円へ引き上げ。増配と同時に資本政策関連の開示もあり、需給面を含めて確認が必要です。

週末・週明けに見る3ポイント

  1. 米雇用統計後の米金利とドル円 10月3日は土曜日で東証現物市場は休場です。今夜21時30分の米雇用統計を受け、米10年債利回りとドル円が週末にどの水準で終えるかが、10月5日の日本株の出発点になります。
  2. 原油100ドル台と中東情勢 Brentは101ドル台。週末に中東の供給懸念が強まれば、資源株には追い風でも、空運・陸運・化学・小売などコスト増につながる業種には逆風です。
  3. 週明けの個別材料:IDECとHENNGE IDECの上方修正、HENNGEの増配は大引け後の材料です。月曜寄り付きでは、好材料そのものに加え、寄り後に出来高を伴って上昇を維持できるかが焦点になります。

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出典

※本記事は2026年10月2日18時時点で確認した公開情報を整理しています。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。