口座数は政府目標に接近
NISA口座数は3,048万口座となった。政府目標の3,400万口座との差は352万口座で、目標に対する進捗率は約89.6%である。
増えているのは開設口座の数だ。この数字だけでは、買付を行った口座や積立を続けている口座がどれだけあるかまでは分からない。
累計買付額は85兆円
累計買付額は85兆円となり、政府が示す56兆円の目標を上回った。もっとも、累計買付額は過去からの買付の合計であり、現在の保有残高や評価損益とは異なる。
買付額が増えても、保有資産の値上がりや運用益を意味するわけではない。NISAは税制上の制度であり、株式や投資信託の価格が下がれば元本割れもある。
個人投資家が確認したい点
3,048万口座と85兆円は制度の広がりを測る数字で、運用成績の通知表ではない。利用者が増えたことを、個別商品を選ぶ根拠にはできない。
次に読むのは、年代別の利用状況や、成長投資枠とつみたて投資枠の買付内訳だ。長期保有の継続を評価するには、口座数・累計買付額とは別の情報が要る。
出典
- 金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果(令和8年6月末時点)」(2026年10月2日公表、10月3日確認)
※図は金融庁の調査資料をもとにKABUTRACKが作成。進捗率は3,048万口座÷3,400万口座で計算した。