今日の見方
新規受注は前月比0.1%増にとどまったが、7月に続く増加となった。出荷はほぼ横ばいで、受注の増加が直ちに生産・売上の伸びへ波及したとはいえない。未処理受注は99億ドル増え、受注残高と出荷の比率は6.87に上昇した。
この内容は米景気の急減速を示す単独材料とは限らない一方、設備投資や資本財需要を確認する材料になる。市場への見立てとしては、米長期金利やドル円、資本財・半導体関連株の反応を、雇用統計やISMと一緒に確認したい。
注目ニュース
1. 新規受注は6635億ドル、前月比0.1%増
8月の新規受注は6635億ドルで、前月から約7億ドル増えた。7月は前月比0.8%増だった。小幅ながら増加基調は維持したが、伸び率は鈍化している。
投資家が見る点: 需要の強さを判断するには、輸送機器など変動の大きい分野を含む全体値だけでなく、コア資本財の受注や企業設備投資の動きを確認する必要がある。
2. 未処理受注は0.6%増、在庫も0.5%増
未処理受注は1兆6096億ドルで99億ドル増えた。出荷は6586億ドルでほぼ横ばい、在庫は9724億ドルで51億ドル、0.5%増となった。在庫と出荷の比率は1.48で、7月の1.47から上昇した。
投資家が見る点: 受注残が生産を支える可能性がある一方、在庫の積み上がりが続けば、企業の発注・生産計画の調整要因になる。製造業の業種別受注と企業決算を補助材料にしたい。
3. 米金利・ドル円を通じた波及を確認
この統計は米国の設備投資や景気の基調を読む材料の一つだが、金融政策を単独で決める指標ではない。公表後の米2年・10年国債利回り、ドル円、S&P500やNASDAQ、日経225先物の反応は、取得時刻をそろえて確認する必要がある。
株価材料として見る点: 受注残の増加が機械・資本財に追い風となる可能性がある一方、在庫増や新規受注の伸び鈍化は慎重材料になり得る。市場反応は個別統計にとどまる可能性もある。