承認された基準と、これからの協議
委員会は、グローバルなシステム上重要な銀行(G-SIB)の年次評価と、期末だけ指標を良く見せる行為を抑える評価枠組みの改訂を承認した。枠組みの改訂は10月中に公表する予定だ。
第3の柱の開示を機械可読化する最終基準も承認した。こちらの公表は2026年末頃を予定している。銀行勘定の金利リスク(IRRBB)は、第2の柱の追加指針を市中協議に付す段階にある。
銀行の暗号資産エクスポージャーに関する健全性基準は、対象を絞った見直しを継続し、年末までに進捗を示す方針。今回、変更後の基準や発効日が決まったわけではない。
AI利用ではサイバーリスクも議論
委員会は、銀行と監督当局で広がるAI利用を議論した。サイバー攻撃や業務継続上の弱点、共通のサービスへの依存が重なるリスクも論点となった。
当サイトの見方
銀行のAI導入では、業務の効率化と、データ管理・検証・サイバー対策の費用が同時に生じる。導入の件数だけでは、収益への効果は測れない。
金利リスクも各行の債券保有期間やヘッジで差が出る。今回の合意を一律に銀行株の追い風と捉えるより、各行の資産構成、規制資本、開示システムへの対応費用を照らし合わせる材料と読む。暗号資産業務については、資本賦課や国内適用の詳細が定まるまで影響を絞り込みにくい。