2026年8月の景気動向指数速報

今日の見方

一致指数は7月の120.6から118.7へ低下しました。鉱工業用生産財出荷指数の寄与度はマイナス0.64ポイント、耐久消費財出荷指数はマイナス0.44ポイント、輸出数量指数はマイナス0.35ポイント。生産指数もマイナス0.32ポイントで、財の生産と出荷がそろって重荷になりました。

一方で、3か月後方移動平均は0.13ポイント、7か月後方移動平均は0.10ポイント上昇し、基調判断は「改善」に据え置かれました。機械、素材、自動車などには単月の減速が重しです。ただ、移動平均の上昇は続いており、今回の結果だけで急な景気後退とは読めません。

注目ニュース

1. 一致指数は6か月ぶりに下降

CI一致指数は118.7で前月差マイナス1.9ポイントでした。7月まで5か月連続で上昇または横ばいだった後の低下です。先行指数は中小企業売上げ見通しDIなどが押し上げ、2か月連続で上昇しました。

9月の鉱工業生産や貿易統計で、生産・輸出の減速が続くかを見ます。

2. 生産財と耐久消費財が下押し

鉱工業用生産財出荷指数は前月比4.0%低下、耐久消費財出荷指数は4.8%低下、輸出数量指数は2.7%低下しました。小売・卸売の前年同月比も伸びが鈍化し、一致指数への寄与はともにマイナスでした。

在庫調整、外需、耐久財需要のどれが主因かによって、製造業の売上数量や利益率への影響は違ってきます。

3. 基調判断は「改善」を維持

一致指数の3か月後方移動平均は8か月連続、7か月後方移動平均も8か月連続で上昇しました。内閣府は機械的基準に基づく基調判断を据え置いています。

次回の改訂値と企業決算を見て、生産の落ち込みが一時的かを確かめます。指数の水準だけで景気の方向を決めるのは早計です。

出典