今日の見方
7月IPOは、チャットプラスの公開価格決定とティアフォーの仮条件決定で、ひとつ先の段階に進みました。チャットプラスは黒字のAIチャットボットSaaSとして小型寄り、ティアフォーは自動運転・Autowareのテーマ性が強い一方で吸収金額が大きい案件です。
どちらも見出しは強い。ただ、IPOで大事なのはテーマだけではなく、公開価格、売出し比率、吸収金額、上場日までの地合いです。7月のグロース市場で、個人投資家の資金がどこまで新規上場株に向かうかを測る材料になります。
注目ニュース
1. チャットプラス、公開価格は仮条件上限の1,080円
チャットプラス(598A)は、2026年7月15日に東証グロースへ上場予定です。JPXの新規上場会社一覧では、仮条件1,050〜1,080円に対し、公募・売出価格は1,080円と表示されています。
投資家が見る点: 仮条件上限での決定は需要の強さを示す材料になりやすい一方、初値は上場日の地合いと売出し吸収力にも左右されます。AI SaaS、黒字、小型感という分かりやすさがどこまで評価されるかを見ます。
2. ティアフォー、仮条件は1,015〜1,085円に決定
ティアフォー(593A)は、2026年7月22日に東証グロースへ上場予定です。JPXの新規上場会社一覧では仮条件が1,015〜1,085円と表示され、需要申告期間は7月6日から7月10日までです。
投資家が見る点: 上限は想定発行価格1,015円を上回ります。自動運転テーマは強いものの、公募17,449,600株、売出3,968,400株、OA3,212,700株と規模が大きく、テーマ人気と需給の重さを同時に確認する案件です。
3. 7月IPOは「小型AI SaaS」と「大型自動運転」で性格が違う
チャットプラスは問い合わせ対応を支援するチャットボット・FAQシステムを提供するSaaS企業です。一方のティアフォーは、Autowareを軸に自動運転システムの開発・導入支援などを展開します。
投資家が見る点: 同じグロースIPOでも、チャットプラスは収益性と小型感、ティアフォーはテーマ性と成長期待が焦点です。初値だけでなく、上場後の出来高、VC・既存株主の需給、業績開示への反応を分けて見ます。
4. 次は申込期間と公開価格決定日
チャットプラスの申込期間は2026年7月7日から7月10日、上場予定日は7月15日です。ティアフォーは7月6日から7月10日まで需要申告、公開価格決定日は7月13日、申込期間は7月14日から7月17日です。
投資家が見る点: 7月前半はIPO資金の拘束と決算シーズンが重なります。人気テーマに資金が集中する一方、上場日までに市場全体が崩れると初値需給は変わります。日程を並べて確認したい局面です。
確認しておきたい日程
| 日付 | 確認イベント |
|---|---|
| 2026年7月6日 | チャットプラスの公開価格が1,080円に決定、ティアフォーの仮条件が1,015〜1,085円に決定 |
| 2026年7月7日〜7月10日 | チャットプラスの申込期間 |
| 2026年7月6日〜7月10日 | ティアフォーの需要申告期間 |
| 2026年7月13日 | ティアフォーの公開価格決定予定日 |
| 2026年7月15日 | チャットプラスが東証グロースへ上場予定 |
| 2026年7月22日 | ティアフォーが東証グロースへ上場予定 |
関連ページ
- 2026年IPO年間上場企業一覧
- チャットプラス(598A)IPOニュース
- 598A:チャットプラス分析
- ティアフォー(593A)IPOニュース
- 593A:ティアフォー分析
- 日中自動運転IPO比較:ティアフォーとMomenta
出典
- 日本取引所グループ「新規上場銘柄一覧(株式)」
- 日本取引所グループ「新規上場会社概要 チャットプラス株式会社」(2026年6月11日)
- 日本取引所グループ「新規上場会社概要 株式会社ティアフォー」(2026年6月30日)