今日の見方
ティアフォーは、テーマだけならかなり目立つIPOです。Autoware、自動運転、AI、モビリティDX。見出しは強い。ただ、公開価格ベースの吸収金額は約267.2億円と大きく、2026年9月期も大幅な営業赤字予想です。初日の公募割れは、事業テーマへの関心よりも、まず上場時の需給と赤字許容度が試された結果と見ておきたいところです。
終値1,015円は、奇しくも当初の想定発行価格と同じ水準です。公開価格1,085円を早めに取り返せるなら、短期資金がまだ残っているサインになります。逆に、1,000円を割り込んだまま出来高が細ると、テーマ株としての説明力よりも戻り売りの重さが意識されやすくなります。
注目ニュース
1. ティアフォー初値は1,009円、公開価格比7.0%安
ティアフォー(593A)は2026年7月22日に東証グロースへ上場し、初値は1,009円でした。公開価格1,085円に対して76円安、公開価格比では7.0%の下落です。
投資家が見る点: 仮条件上限で公開価格が決まっていたため、初値の公募割れはやや冷たい反応です。大型・赤字グロースIPOでは、テーマ性だけでは初値需給を支え切れない局面があることを示しました。
2. 安値896円から終値1,015円まで戻す
初日の高値は1,081円、安値は896円、終値は1,015円でした。終値は公開価格を6.5%下回った一方、安値からは13.3%戻しています。
投資家が見る点: 下値で買い戻しは入りましたが、高値も公開価格1,085円に届いていません。次の焦点は、公開価格近辺が戻り売りの壁になるのか、出来高を伴って上抜けるのかです。
3. 自動運転テーマは強いが、収益化確認はこれから
ティアフォーはオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」を軸に、自動運転車両の開発・販売、実証・導入支援などを展開しています。一方、2026年9月期は営業損失112.39億円の会社予想です。
投資家が見る点: 市場はテーマを否定したというより、収益化までの距離と上場時の株数を見ています。初値後は、商用案件、継続収益、研究開発費の吸収力が評価の中心になりそうです。
初日値動き
| 項目 | 株価 | 公開価格比 |
|---|---|---|
| 公開価格 | 1,085円 | - |
| 初値 | 1,009円 | -7.0% |
| 高値 | 1,081円 | -0.4% |
| 安値 | 896円 | -17.4% |
| 終値 | 1,015円 | -6.5% |
確認しておきたい日程
| 日付 | 予定・確認点 |
|---|---|
| 2026年7月22日 | ティアフォー(593A)が東証グロースへ上場、初値1,009円 |
| 2026年7月23日以降 | 公開価格1,085円回復の有無、1,000円台維持、出来高の減り方を確認 |
| 2026年9月期 | 会社予想は営業損失112.39億円。売上成長と赤字幅のバランスを確認 |
関連ページ
出典
- 株式会社ティアフォー「東京証券取引所グロース市場への新規上場承認に関するお知らせ」
- 日本取引所グループ「新規上場会社情報」(2026年7月22日確認)
- 日本取引所グループ「新規上場日の初値決定前の気配運用について:(株)ティアフォー」(2026年7月21日公表)
- 株式会社ティアフォー「発行価格及び売出価格、国内外の募集株式数並びにオーバーアロットメントによる売出しの売出株式数決定のお知らせ」(2026年7月13日)
- 株式会社ティアフォー「2026年9月期の業績予想について(訂正)」(2026年6月29日)
- 株価四本値:2026年7月22日の市場データ(取引終了後確認)