東証値下がり率TOP20 2026.07.31 前場 NRI -15.91% 決算銘柄を選別 インバース商品は指数高で下落 昭和HD -22.22% 韓国KOSPIベア -15.11% NRI前場出来高 396万株 見る点:決算期待、情報サービス株、指数反発、後場の下げ渋り kabutrack.com

今日の見方

半導体株が急反発する裏側で、決算発表銘柄には厳しい選別が入りました。特にNRI、システナ、富士通、AGSなど情報サービス・IT関連の下げが目立ちます。

ただ、TOP20には相場上昇時に値下がりするインバース商品や、原油安で下落する商品も含まれます。個別企業への決算失望と、商品の設計上生じた下落を一括りにしない方が相場の中身を読みやすくなります。

値下がり率TOP20

※2026年7月31日前場終了後、11時53分更新の東証全市場データ。個別株、ETF、ETNを含みます。

順位銘柄コード市場前場終値前日比下落率
1昭和ホールディングス5103スタンダード7円-2円-22.22%
2野村総合研究所4307プライム4,689円-887円-15.91%
3NEXT NOTES 韓国KOSPI・ベアETN2034ETN2,057円-366円-15.11%
4コニカミノルタ4902プライム596.3円-94.5円-13.68%
5コカ・コーラBJH2579プライム3,883円-608円-13.54%
6栄研化学4549プライム2,195円-316円-12.58%
7大阪製鐵5449スタンダード2,506円-308円-10.95%
8日本M&Aセンターホールディングス2127プライム626.5円-75.3円-10.73%
9システナ2317プライム421円-47円-10.04%
10富士通6702プライム3,536円-366円-9.38%
11楽天ETF・日経ダブルインバース1459ETF117円-12円-9.30%
12AGS3648スタンダード1,035円-106円-9.29%
13エムスリー2413プライム1,753円-178円-9.22%
14NF日経平均ダブルインバースETF1357ETF2,906円-282円-8.85%
15日経平均ベア2倍上場投信1360ETF71.3円-6.8円-8.71%
16セルシス3663プライム1,801円-164円-8.35%
17VIX短期先物指数ETF318AETF439.7円-39.6円-8.26%
18デンソー6902プライム2,018円-179.5円-8.17%
19シーユーシー9158グロース720円-63円-8.05%
20NEXT NOTES ドバイ原油先物ダブル・ブルETN2038ETN2,103円-182円-7.96%

注目ニュース

1. NRIは増収増益でも15.91%安

NRIの2027年3月期第1四半期は、売上収益2,104.55億円、営業利益417.11億円で、それぞれ前年同期比7.5%増、12.0%増でした。数字は増収増益ですが、株価は4,689円まで下落しました。

投資家が見る点: 悪い決算というより、高い事前期待に対して新しい上振れ材料が不足したと市場が受け止めた形です。通期営業利益予想1,750億円に対する進捗、受注、営業利益率、会社予想の据え置きを改めて確認します。

2. コニカミノルタ、コカ・コーラBJH、栄研化学も決算後に下落

コニカミノルタは13.68%安、コカ・コーラBJHは13.54%安、栄研化学は12.58%安でした。コカ・コーラBJHは中間期に営業黒字へ転換しましたが、株価は自社株買いを含む開示後も大幅安となっています。栄研化学は増収の一方、営業利益が16.7%減りました。

投資家が見る点: 黒字転換や増収だけでは株価の支えになっていません。市場が見ているのは、通期計画に対する進捗、利益率、会社予想の修正、事前に織り込まれた期待との差です。

3. 情報サービス株へ売りが連鎖

NRIのほか、日本M&AセンターHDが10.73%安、システナが10.04%安、富士通が9.38%安、AGSが9.29%安、エムスリーが9.22%安、セルシスが8.35%安となりました。

投資家が見る点: 半導体へ資金が集中したため、情報サービス株全体から機械的に資金が抜けたとまでは断定できません。決算発表の有無、通期予想、株価の事前上昇を銘柄ごとに分けて確認します。

4. インバース商品は日経平均反発の裏返し

日経平均の上昇を受け、楽天ETF・日経ダブルインバース、NF日経平均ダブルインバースETF、日経平均ベア2倍上場投信が8~9%台の下落となりました。VIX短期先物指数ETFも8.26%安です。

投資家が見る点: これらは企業業績の悪化で売られた銘柄ではありません。原指数と逆方向へ動く商品であり、複数日の保有では日々の値動きの複利効果によって単純な「指数の逆2倍」からずれる点にも注意が必要です。

5. 商品・海外指数連動型も下落

韓国KOSPIベアETNは15.11%安、ドバイ原油先物ダブル・ブルETNは7.96%安でした。前者は韓国株の反発、後者は原油価格の下落を反映しやすい商品です。

投資家が見る点: 国内個別株と同じランキングに並んでも、値動きの原因は異なります。対象指数、為替、先物の限月交代、レバレッジ構造を確認し、東京市場の業種ローテーションとは分けて読みます。

後場の注目点

  • NRIが4,700円近辺で下げ渋るか、出来高を伴って安値を更新するか
  • 決算後に売られたコニカミノルタ、コカ・コーラBJH、栄研化学、富士通の戻り
  • 半導体株高が続く一方、情報サービスや内需株へ買い戻しが入るか
  • 日経平均の上昇幅とダブルインバース商品の下落率がどう変化するか

決算を発表したという共通点はあっても、売られた理由は同じではありません。増収増益でも期待未達、黒字転換でも織り込み済み、減益で業績懸念と、株価が反応した箇所を分けて見る局面です。

関連ページ

出典