東証プライム上昇TOP20 2026.07.31 前場 第一工業製薬 +21.88% 半導体材料・装置・検査・AIインフラへ買い戻し SUMCO +17.52% アドバンテスト +16.95% SOX指数 +8.19% 東京エレクトロンは+7.68% 上昇率TOP20の圏外 kabutrack.com

今日の見方

7月31日前場は、7月28日に大きく売られた半導体・AI関連へ買い戻しが集中しました。米SOX指数の急反発に加え、アドバンテストと東京エレクトロンの決算がAI設備投資への警戒をいったん和らげています。

ただし、全面高と持続的な上昇は同じではありません。急落時にポジションを落とした銘柄ほど反発率が大きくなりやすく、後場は高値維持率と出来高、翌営業日以降は決算を受けた利益予想の変化を見ます。

値上がり率TOP20

※2026年7月31日前場終了後、11時49分更新の東証プライム市場データ。取引値は前場終値です。

順位銘柄コード前場終値前日比上昇率
1第一工業製薬446112,590円+2,260円+21.88%
2SUMCO34363,357円+500.5円+17.52%
3アドバンテスト685732,670円+4,735円+16.95%
4メック49718,630円+1,200円+16.15%
5三井金属570631,330円+4,235円+15.63%
6日本マイクロニクス687113,780円+1,850円+15.51%
7サムコ63878,500円+1,130円+15.33%
8CKD64076,050円+800円+15.24%
9ソフトバンクグループ99845,322円+700円+15.14%
10JX金属50163,826円+486円+14.55%
11四国化成ホールディングス40992,711円+343円+14.48%
12日本ケミコン69973,000円+372円+14.16%
13ローツェ63233,888円+482円+14.15%
14古河電気工業58013,168円+390.5円+14.06%
15日本トムソン64801,803円+222円+14.04%
16ユニオンツール627815,530円+1,880円+13.77%
17野村マイクロ・サイエンス62544,030円+480円+13.52%
18ハーモニック・ドライブ・システムズ63246,220円+720円+13.09%
19ディスコ614658,560円+6,690円+12.90%
20フジクラ58034,199円+479円+12.88%

注目ニュース

1. 首位は第一工業製薬、好決算後の買いが続く

第一工業製薬は12,590円、21.88%高で首位となりました。同社の2027年3月期第1四半期は売上高275億円、営業利益51.17億円で、前年同期比はそれぞれ44.4%増、196.9%増でした。

投資家が見る点: 決算を受けた上昇であり、半導体セクターの一括買いだけではありません。第1四半期時点の高い利益進捗を通期へつなげられるか、利益率と会社予想の修正余地が次の焦点です。

2. 半導体の上流から後工程まで上昇

シリコンウエハのSUMCO、薬液・材料のメックとJX金属、検査装置のアドバンテストと日本マイクロニクス、製造装置のサムコとローツェ、後工程のディスコがTOP20に入りました。

投資家が見る点: 上昇は一つの工程に限らず、半導体の供給網全体へ広がっています。個別企業の受注や業績が同じ強さで改善したわけではないため、セクター買いが一巡した後は決算と受注で差が付きやすくなります。

3. AIインフラではSBG、古河電工、フジクラ

ソフトバンクグループは15.14%高、古河電工は14.06%高、フジクラは12.88%高でした。AI投資、データセンター、光通信のテーマにも資金が戻っています。

投資家が見る点: AIテーマが強いことと、各社の利益が同じ速度で伸びることは別です。SBGは保有資産価値と資金調達、電線2社は光関連受注、増産余地、利益率を確認します。

4. 東京エレクトロンは7.68%高、ランキング首位ではない

東京エレクトロンは前場56,250円、前日比4,010円高、7.68%高でした。第1四半期の売上高は7,323.88億円、営業利益は2,114.07億円で、上期予想も引き上げています。

投資家が見る点: 値上がり率TOP20の圏外でも、値がさ株の東京エレクトロンは日経平均への影響が大きい銘柄です。ランキング順位と指数寄与度を混同せず、高寄り後の値持ちと出来高を見ます。

5. 7月28日の全面安を巻き戻す動き

7月28日はキオクシアHD、SUMCO、ローツェ、KOKUSAI ELECTRIC、レーザーテックなどが大幅安となり、半導体ETFにも売りが広がりました。31日前場は、その逆方向へポジションが戻る展開です。

投資家が見る点: 3日間で地合いが急変しており、業績だけでなく先物、指数連動資金、信用需給が値幅を増幅しています。前場の上昇率だけで底打ちを断定せず、数日間の出来高と安値切り上げを確認します。

後場の注目点

  • TOP20銘柄が前場終値を維持できるか
  • 東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコの値持ちが続くか
  • 日経平均だけでなくTOPIXと値上がり銘柄数も上向くか
  • 15時30分予定のキオクシアHD第1四半期決算を前に利益確定売りが出るか

海外投資家の買い越しは日中ランキングだけでは確認できません。後日公表される投資部門別売買状況と、実際の売買代金を分けて判断する必要があります。

関連ページ

出典