日本株朝刊 2026.07.30 半導体安と原油高を再点検 アドバンテスト上方修正でも、SOXは5.33%安 日経225先物・夜間 61,040円 米SOX指数 -5.33% 北海ブレント原油 90.74ドル 注目8件 / 半導体 / 決算 / 原油 / 金融政策 / 株主優待 kabutrack.com

今日の見方

7月29日の日経平均は1.49%安でしたが、TOPIXは0.26%高。プライム市場では値上がり銘柄数が値下がりを上回りました。指数の下落だけを見ると全面安に見えますが、実態は値がさ半導体株の下落と、非半導体株への資金移動が同時に起きています。

7月30日は夜間先物が61,040円まで下げており、寄り付きでは半導体株の売りが指数を押し下げやすい状況です。日経平均の水準だけでなく、TOPIX、値上がり銘柄数、自動車・銀行・資源株の強さが残るかを確認します。

注目ニュース

1. 日経平均は61,434円、TOPIXは逆行高

7月29日の日経平均は61,434.19円で引け、前日比930.73円安、下落率は1.49%でした。TOPIXは3,974.03で0.26%高。大阪夜間の日経225先物は7月30日午前6時時点で61,040円まで下落しています。

投資家が見る点: 日経平均が61,000円と前日安値60,448円を保てるかが短期の確認点です。同時にTOPIXと値上がり銘柄数を見れば、半導体安が市場全体へ広がっているかを切り分けられます。

2. 米SOX指数は5.33%安、FOMCは9対3で据え置き

7月29日の米国市場は、ダウ工業株30種平均が2.19%安、S&P500が1.52%安、NASDAQ総合が1.74%安でした。SOX指数は10,447.49で5.33%安。FOMCは政策金利を3.50~3.75%に据え置き、採決は9対3でした。反対した3人は0.25%の利上げを主張しています。

投資家が見る点: 半導体株には株価調整と金利上昇の二重の圧力がかかっています。好業績銘柄まで売られるなら、個別企業の数字よりポジション縮小が優先されている局面です。

3. 北海ブレントは90.74ドル、原油高が業種選別を強める

7月30日午前7時29分時点で、WTI原油は1バレル84.46ドル、北海ブレント原油は90.74ドルでした。中東情勢を巡る供給不安が再び意識され、前日から大きく上昇しています。米10年債利回りも4.67%台へ上昇しました。

投資家が見る点: 原油高は石油・資源株の収益期待を支える反面、空運、電力、化学、食品にはコスト負担となります。銀行株も金利上昇だけでなく、債券評価損や信用コストまで見たいところです。

4. アドバンテストは通期営業利益を8,460億円へ引き上げ

アドバンテスト(6857)の2027年3月期第1四半期は、売上高3,674.73億円、営業利益1,899.90億円、純利益1,747.80億円でした。前年同期比で39.3%増収、53.3%営業増益。通期予想は売上高1兆7,140億円、営業利益8,460億円、純利益6,600億円へ引き上げました。

投資家が見る点: 数字は強い。問題は織り込みです。SOX指数が5.33%下げた日に、上方修正が株価の下支えになるか。売上高より受注と利益率、さらに次の四半期の需要見通しが見られます。

5. 日立は1Q売上収益20%増、利益率は11.9%

日立製作所(6501)の2027年3月期第1四半期は、売上収益2兆7,095.86億円、調整後EBITA3,235.29億円でした。前年同期比では売上収益20.0%増、調整後EBITAは860億円増え、利益率は11.9%となりました。

投資家が見る点: 半導体株と異なり、デジタル、エネルギー、モビリティーなど複数事業の収益が支えになります。ただ、純利益の伸びは小さく、営業段階の改善が最終利益とキャッシュへつながるかを確認したい決算です。

6. 東京エレクトロン決算と日銀会合が始まる

東京エレクトロン(8035)は7月30日に2027年3月期第1四半期決算を発表予定です。日銀は7月30~31日に金融政策決定会合を開き、31日に決定内容と展望レポートの基本的見解を公表します。

投資家が見る点: 東京エレクトロンではAI・HBM関連、中国向け売上、通期計画を確認します。日銀では政策変更の有無だけでなく、円安と物価に対する説明が為替・銀行・不動産株へどう波及するかが焦点です。

7. ジェコスは優待内容決定、ジーネクストは廃止

ジェコス(9991)は、2027年3月末から始める株主優待の具体的内容を決定しました。100株以上を対象に、通常は1年以上の継続保有が条件です。ジーネクスト(4179)は、2026年3月末基準分を最後に株主優待を廃止します。

投資家が見る点: ジェコスは初回に限り保有1年未満も対象ですが、翌年以降は継続保有条件があります。ジーネクストは旧制度の1万円相当を今後の優待利回りへ含めず、黒字化と配当開始方針を分けて見ます。

8. 603Aと604Aは公開価格を上回る初値

7月29日に上場したアイ・グリッド・ソリューションズ(603A)の初値は953円で、公開価格770円を23.8%上回りました。ビーエイブル(604A)の初値は1,016円で、公開価格700円を45.1%上回りました。

投資家が見る点: 603Aは初値後に830円まで下げ、604Aは1,316円のストップ高で終えました。同じ公開価格超えでも引けまでの需給は対照的です。上場2日目は初値上昇率より、出来高と公開価格を保てるかを確認します。

確認しておきたい日程

日付予定
2026年7月30日東京エレクトロンが2027年3月期第1四半期決算を発表予定
2026年7月30~31日日銀金融政策決定会合
2026年7月31日日銀が政策判断と展望レポートの基本的見解を公表予定
2026年7月31日キオクシアHDが2026年度第1四半期決算を発表予定
2026年8月4日エブリー(607A)が東証グロースへ上場予定

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