今日の見方
週明けは、日経平均の水準だけでなく、値がさ株と資源株の資金配分を確認したい相場です。21日は日経平均が下落する一方、TOPIXは上昇しており、指数全体の売りというより、主力株の一部に利益確定が出た可能性を含む値動きでした。
8月24日は、66,000円を維持できるか、原油高が資源株以外へどの程度波及するか、半導体株がNVIDIA決算前の持ち高調整を消化できるかを順番に見ます。先物の水準だけで週明けの方向を断定する場面ではありません。
注目ニュース
1. 日経平均は66,016.36円で反落、TOPIXは小幅高
8月21日の日経平均は66,016.36円で、前日比200.43円安(0.30%安)でした。高値は66,125.88円、安値は65,260.22円。一方、TOPIXは4,067.29で7.56ポイント高となりました。大阪夜間の日経225先物は66,010円で、現物終値とほぼ同水準です。
投資家が見る点: 日経平均だけなら反落ですが、TOPIXが上昇したため、週明けは「全面安の継続」ではなく、主力株から資源・金融などへの資金移動が続くかを確認します。66,000円を割った場合も、値上がり銘柄数とTOPIXを併せて見る必要があります。
2. 米国株は反発、米10年債利回りは4.73%へ上昇
21日の米国市場では、NYダウが53,277.01ドル、S&P500が7,674.37、NASDAQが26,180.46となり、いずれも反発しました。米10年債利回りは4.73%前後まで上昇し、株価反発は金利低下を伴ったものではありません。
投資家が見る点: 株式と長期金利が同時に上がる局面では、景気の底堅さとバリュエーション負担がせめぎ合います。日本株では高PERの半導体・グロース株と、金利や資源価格に反応しやすい銘柄で値動きが分かれるかを見ます。
3. Brent原油は94.39ドル、6営業日続伸
21日のBrent原油先物は94.39ドルで、前日比0.65%高でした。WTI原油は87.06ドル。Brentは週間でも上昇し、米国の対イラン制裁を巡る警戒や、ホルムズ海峡の通航リスクが供給懸念として意識されています。
投資家が見る点: 原油高はINPEX(1605)、ENEOSホールディングス(5020)、商社などには市況面の支援材料になりやすい一方、JAL(9201)、ANAホールディングス(9202)、電力、化学、食品では燃料・原材料コストが重くなります。Brentが95ドルを超えて定着するかを確認します。
4. 7月全国CPIはコア1.8%、次の日銀会合は9月17・18日
総務省統計局が8月21日に公表した2026年7月分の全国CPIは、総合が前年同月比1.9%上昇、生鮮食品を除く総合が1.8%上昇、生鮮食品とエネルギーを除く総合が1.9%上昇でした。日銀の次回金融政策決定会合は9月17・18日に予定されています。
投資家が見る点: 今回のCPIは市場予想と大きく離れた内容ではありませんが、原油高が続けば、今後の物価と金利の組み合わせが再び意識されます。銀行・保険には金利面の支援が出やすい一方、不動産や高PER株では割高感が残るかを見ます。
5. 8月26日はNVIDIAの2027年度第2四半期決算
NVIDIAは8月26日に2027年度第2四半期決算を予定しています。AI半導体の中心企業であるため、売上高だけでなく、データセンター需要、次四半期の見通し、粗利益率の方向が半導体関連株の評価材料になります。
投資家が見る点: 日本株ではアドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、キオクシアホールディングス(285A)などへの連想が出やすい日程です。ただし、決算前の期待が高い銘柄では、数字が良くても見通しが市場期待に届かなければ反応が鈍くなるため、売上成長だけで判断しません。
6. 日本甜菜製糖(2108)は18万株・10億4,580万円上限の自社株買い
日本甜菜製糖は8月21日、発行済み株式数(自己株式を除く)の1.53%にあたる18万株、取得総額10億4,580万円を上限とする自社株買いを公表しました。8月24日にToSTNeT-3で取得し、今回取得した株式は8月31日に全株消却する予定です。同日、1株を3株に分割する方針と株主優待の基準株数変更も発表しました。
投資家が見る点: ToSTNeT-3による一度の取得なので、継続的な市場買いとは性格が異なります。自社株買いと消却を分けて確認し、株式分割後の配当予想や株主優待の実質条件がどうなるかも併せて見ます。詳細は日本甜菜製糖の株主優待変更記事に整理しています。
7. 週明けは数理技研、続いてレイシャス・インターパークが上場予定
JPXのTOKYO PRO Market予定では、8月24日に数理技研(616A)、8月26日にレイシャス(617A)、8月28日にインターパーク(615A)が上場予定です。いずれもTOKYO PRO Marketの銘柄で、一般的な公募IPOと同じ公開価格・初値の需給評価をそのまま当てはめる市場ではありません。
投資家が見る点: 上場日だけでなく、特定投資家向け市場であること、発行者情報、上場後の売買高と情報開示を確認します。予定日は変更されることがあるため、直前にJPXの新規上場会社情報を見直します。
確認しておきたい日程
| 日付 | 予定・確認事項 |
|---|---|
| 2026年8月24日(月) | 東京市場再開、日本甜菜製糖のToSTNeT-3買付予定、数理技研(616A)上場予定 |
| 2026年8月26日(水) | NVIDIA 2027年度第2四半期決算、レイシャス(617A)上場予定 |
| 2026年8月28日(金) | インターパーク(615A)上場予定、日銀が8月27日分の副総裁会見を公表予定 |
| 2026年9月17・18日 | 日銀金融政策決定会合 |
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- 東京エレクトロン(8035)銘柄ページ
- INPEX(1605)銘柄ページ
出典
- 日経平均プロフィル「ヒストリカルデータ」(2026年8月21日終値)
- 日本取引所グループ「先物・オプション清算値段等」
- 米国財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」
- Nasdaq「PHLX Semiconductor Sector Index(SOX)」
- ICE「Brent Crude Futures」
- 総務省統計局「全国CPI 2026年7月分」
- 日本銀行「金融政策決定会合の運営」
- NVIDIA「Investor Relations」(2026年8月26日決算予定)
- 日本甜菜製糖「適時開示資料」(2026年8月21日公表分)
- JPX「新規上場会社情報(TOKYO PRO Market)」