今日の見方
見る順番は三つです。最初は65,780円近辺で始まる日経平均が66,000円を回復できるか。ただし、指数が戻らなくてもTOPIXが前営業日終値4,146.71を大きく崩さず、銀行・資源に買いが残るなら、値がさ半導体株の下落と市場全体の弱さは分けて読めます。
次は半導体です。SOXの3.47%安は重いものの、東京市場で同じ下落率を機械的に当てはめる材料ではありません。アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコが安く始まった後、10時前後まで安値を切り下げるのか、売買を伴って下げ幅を縮めるのかを見ます。
最後が原油と為替です。Brentの2%超上昇はINPEXやENEOSと、JALやANAホールディングスで利益への伝わり方が逆になります。ドル円は日本時間6時時点で159.95~160.16円。円安を輸出株の支えだけで捉えず、介入警戒と輸入コストを同時に置く場面です。
注目ニュース
1. シカゴ日経225先物は65,780円、現物終値を下回る
8月28日の日経平均は66,405.56円(前日比273.58円高)、TOPIXは4,146.71(同29.49ポイント高)で終了しました。日本時間8月31日7時30分に確認されたシカゴ日経225先物(円建て)は65,780円で、大阪終値比670円安でした。
投資家が見る点: 66,000円の回復有無を最初に見ます。先物の下振れだけで一日の方向を固定せず、前営業日に相対的に強かったTOPIXと、半導体・銀行・資源の寄り後の値持ちを並べます。
2. SOXは3.47%安、ウォーシュ議長は物価を重視
Nasdaqの8月28日確定値では、SOX指数は11,469.66、前日比412.51ポイント安(3.47%安)でした。ウォーシュFRB議長は同日の講演で、PCE物価の12か月変化率3.7%、6か月変化率4.1%を挙げ、物価安定を政策の中心に置く姿勢を示しました。
株価材料として見る点: SOX安と金融政策発言が同じ日に重なりましたが、下落要因を一つに断定はできません。東京市場では米金利の動きと、半導体株が寄り付き後に下げ幅を広げるかを別々に確認します。
3. 米軍がララク島を攻撃、Brentは2.52%高
米中央軍の報道官は8月30日、米軍がイラン領ララク島の発射装置2基を攻撃したと明らかにしました。日本時間8月31日7時02分の市場データでは、Brent原油先物は90.32ドル、前営業日比2.52%高。WTI原油先物は85.41ドル、同2.41%高でした。
投資家が見る点: 原油上昇を地政学材料だけで固定せず、90ドル台を維持するかを見ます。資源株には販売価格、空運・化学・電力には燃料や原料コストとして伝わるため、指数全体より業種間の差が観察点です。
4. ドル円は160円近辺、介入実績と次の値動きを分ける
日本時間8月31日6時に確認されたドル円は159.95~160.16円でした。財務省は8月28日、7月30日から8月26日までの外国為替平衡操作額を15兆3,993億円と公表しています。
投資家が見る点: 公表額は過去の対象期間の合計であり、次の介入時期を示すものではありません。自動車などの輸出株は円換算利益の支えと急な円高反転リスクを、内需株は輸入コストを分けて見ます。
5. 東北新社・三陽商会が8時45分にToSTNeT-3買付予定
JPXは8月31日、東北新社(2329)が513円で1,900万株、三陽商会(8011)が1,688円で270万株の自己株式買付けを予定していると掲載しています。いずれも8時45分のToSTNeT-3で、7時40分時点では約定数量は未掲載です。
投資家が見る点: 立会外の一括買付けであり、予定数量と同じ買い需要が通常の立会市場で続く取引ではありません。寄り付き前後は予定額より約定数量、三陽商会は中間期予想の下方修正も合わせて見ます。
6. 8月31日はトリケミカル研究所など5社が決算予定
8月31日は、ラクーンホールディングス(3031)、東和フードサービス(3329)、トリケミカル研究所(4369)、サイバーソリューションズ(436A)、パーク24(4666)の決算発表が予定されています。
投資家が見る点: トリケミカル研究所はSOX安後の半導体材料需要、パーク24は駐車場・モビリティの稼働と採算が中心です。発表前の株価と決算内容を混同せず、開示後に通期計画、利益率、営業キャッシュ・フローを確認します。
確認しておきたい日程
| 日付・時刻(日本時間) | 確認事項 |
|---|---|
| 2026年8月31日 8:45 | 東北新社(2329)・三陽商会(8011)のToSTNeT-3買付予定 |
| 2026年8月31日 8:50 | 経済産業省が7月の鉱工業生産・商業動態統計速報を公表予定 |
| 2026年8月31日 9:00 | 東京市場の寄り付き。66,000円、半導体、資源・空運の初動 |
| 2026年8月31日 10:30 | 中国国家統計局が8月の製造業・非製造業PMIを公表予定 |
| 2026年8月31日 | トリケミカル研究所、パーク24など5社が決算発表予定 |
関連ページ
- 日本株朝刊:8/29 注目6件
- 日本株夕刊:8/28 注目6件
- 円買い介入後のドル円と日本株の確認点
- 2026年第36週の決算予定
- 三陽商会(8011)の業績予想修正と自己株式取得
- パーク24(4666)銘柄分析
出典
- JPX「株価指数ヒストリカルグラフ(日経平均)」(2026年8月28日の四本値)
- JPX「株価指数ヒストリカルグラフ(TOPIX)」(2026年8月28日の四本値)
- Nasdaq Global Indexes「PHLX Semiconductor」(2026年8月28日確定値)
- 米連邦準備制度理事会「In Our Time」(2026年8月28日)
- 米中央軍報道官発表(2026年8月30日、ララク島の発射装置2基への攻撃)
- ICE「Brent Crude Futures」(原油先物商品情報)
- 財務省「外国為替平衡操作の実施状況」(2026年8月28日公表)
- 日本取引所グループ「自己株式立会外買付取引情報」(2026年8月31日予定分)
- パーク24「IRカレンダー」(2026年8月31日決算予定)
- トリケミカル研究所「IRカレンダー」(2026年8月31日決算予定)
- 経済産業省「統計公表スケジュール」(2026年8月31日公表予定)
- 中国国家統計局「Regular Press Release Calendar of NBS in 2026」(2026年8月31日公表予定)
- 市場データ(日本時間2026年8月31日6時~7時30分確認、シカゴ日経225先物・USD/JPY・Brent・WTI)