日本株夕刊:9月18日 注目8件

今日の4行まとめ

  • 日経平均は65,018.95円(+882.70円、+1.38%)で3日続伸。 9月18日大引けの高値は65,436.57円、安値は64,403.85円でした。
  • 日銀は政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げ。 17時時点のドル円は157.48〜50円で、利上げ後も円高には振れませんでした。
  • 半導体・グロース優位の狭い上昇。 9月18日大引けのTOPIXは0.07%安、プライム市場は値上がり511銘柄に対し値下がり1,003銘柄でした。
  • IPO4社の初値は明暗が分かれた。 テクノクラフト(622A)は620円で公開価格を下回り、akippa(627A)は1,244円で公開価格の2.18倍となりました。

① 本日の日本市場まとめ

9月18日大引け(東京時間)の日経平均は65,018.95円、前日比882.70円高(+1.38%)。始値64,681.55円、高値65,436.57円、安値64,403.85円で、終値として6万5000円台へ戻しました。TOPIXは4,091.14、3.05ポイント安(-0.07%)。グロース市場250指数は808.98、19.63ポイント高(+2.49%)でした。

東証プライムの売買高は28億6,228万株、売買代金は10兆3,969億円。値上がり511、値下がり1,003、変わらず40で、売買代金は膨らんだものの騰落は値下がり優勢でした。

指数を押し上げたのはソフトバンクグループ(9984アドバンテスト(6857キオクシアホールディングス(285AなどAI・半導体関連。反対に、トヨタ自動車(7203伊藤忠商事(8001三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306などは弱く、日経平均高だけで全面高とは判断しにくい引けでした。

② 朝刊・昼刊から何が変わったか

朝刊の焦点は、8月全国CPI、日銀会合、前日の米半導体株高を受けたAI・半導体株、そして5件の新規上場でした。大引けまでに確定した最大の差分は次の3点です。

第一に、全国CPIは総合が前年同月比+1.9%、生鮮食品を除く総合が+1.7%、生鮮食品・エネルギーを除く総合が+1.9%。第二に、日銀は政策金利を1.25%へ引き上げました。決定は7対2で、適用は次の営業日である9月24日です。第三に、利上げ後も円は買われず、夕方には1ドル157円台後半へ円安が進みました。

朝刊で想定した半導体株の強さは実現しましたが、TOPIXへの広がりは限定的でした。日経平均が1.38%上昇する一方、TOPIXは下落し、値下がり銘柄が1,000を超えています。

同日昼刊では初値が未確認でしたが、夕刊では各取引所の速報・市場データを照合し、4社の初値を反映しています。朝刊から大引けまでに確定した事実を、初値と初日終値を混同しない形で整理しています。

③ 業種・テーマ別の強弱と寄与銘柄

9月18日大引けの東証33業種は17業種上昇、16業種下落。上昇側では非鉄金属、電気機器、金属製品が目立ち、AI・データセンター投資や半導体関連への物色が指数を支えました。下落側では電気・ガス、石油・石炭、水産・農林が弱く、銀行・保険も日銀利上げを単純な買い材料にはできませんでした。

テーマ別では、AI・半導体とグロースが強く、内需・金融はまちまち。日経平均の上昇幅に対してTOPIXと騰落数が弱いことから、資金は市場全体ではなく一部の値がさ株へ集中したとみられます。

④ 為替・金利・先物・海外時間への引き継ぎ

日本銀行公表の9月18日17時時点のドル円は157.48〜50円。日銀の利上げ後も円高には振れませんでした。市場が今回の利上げ自体より、今後の利上げペースや日米金利差を見ている可能性はありますが、これは市場データからの推測です。

日銀は、経済・物価・金融情勢次第で引き続き政策金利を引き上げる方針を示しました。新発10年国債利回りの大引け終値と、18時時点の日経225先物夜間取引の正確な値は、一次情報で確認が取れず確認中です。

海外時間では、円安が158円台へ進むか、米半導体株が週末まで上昇を維持できるかが焦点です。国内市場は5連休に入るため、休場中の米金利・半導体株・為替の累積変化が9月24日の寄り付きへ反映されます。

⑤ 本日の決算:良い・悪い

良い:コーセル(6905

2027年5月期第1四半期は、売上高78.14億円(前年同期比+54.0%)、営業利益5.45億円と、前年同期の営業損失3.89億円から黒字転換。純利益も6.61億円と、前年同期の純損失0.68億円から改善しました。

会社は通期予想を上方修正し、売上高318億円、営業利益23億円、経常利益24億円、純利益26億円を見込みます。年間配当予想も60円へ5円増額しました。

評価:良い。 黒字転換に加え、通期上方修正と増配がそろっています。

悪い・注意材料:アドバンスクリエイト(8798

2026年9月期第3四半期累計は、売上高48.55億円(前年同期比+0.4%)、営業損失2.71億円、経常損失3.40億円、純損失7.68億円でした。損失額は前年同期から縮小したものの、赤字が続いています。

純資産は2.76億円の債務超過となり、財務制限条項への抵触と、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる状況を開示。通期純損失予想は3.91億円です。

評価:注意材料。 前年比の損失縮小だけでは評価しにくく、債務超過の解消と資金繰りの改善が優先課題です。

⑥ IPOの新しい動き

9月18日は、東証スタンダードへテクノクラフト(622Aベルテックス(623Aakippa(627Aが上場し、名証ネクストへかがやきホールディングス(624Aが上場しました。公開価格はそれぞれ650円、550円、570円、720円です。

初値は、テクノクラフト(622A)が620円(公開価格650円比-4.62%)、ベルテックス(623A)が607円(同+10.36%)、かがやきホールディングス(624A)が1,206円(同+67.50%)、akippa(627A)が1,244円(同+118.25%)でした。公開価格を上回った3社のうち、akippaは公開価格の2倍を超えています。なお、応研(620AはTOKYO PRO Marketへの上場で、一般市場の4社とは市場区分が異なります。

投資家が見る点: 初値の強弱だけで判断せず、初日終値までの値動きと売買代金を分けて確認します。特に高い初値を付けた銘柄は、上場直後の利益確定売りによる値幅拡大にも注意が必要です。

⑦ 株主還元・株主優待・自社株買い

コーセル(6905は業績予想の上方修正と同時に年間配当予想を60円へ増額しました。

自社株買いでは、日本精機(7287リケンテクノス(4220がToSTNeT-3による取得結果を開示。ToSTNeT-3は自己株式取得専用の立会外取引で、通常市場で期間を設けて買い続ける取得とは異なります。また、ファナック(6954東邦ガス(9533などは自己株式取得の完了を開示しました。

配当関連では、十六フィナンシャルグループ(7380が設立5周年記念配当を含む配当予想の修正を発表しました。株主優待では、9月30日基準の冬の優待から専用Web申込を追加し、Web限定商品10品を含む計26品から選べるようにすると公表しています。対象条件は1,000株以上で変わりません。

⑧ 今日動いた注目銘柄

  • ソフトバンクグループ(9984:日経平均上昇の主役。休場中の米AI株と金利の変化が次の材料です。
  • アドバンテスト(6857)・キオクシアHD(285A:半導体買いを象徴。日経平均の6万5000円維持には上昇継続が必要です。
  • 三菱UFJFG(8306:日銀利上げでも弱含み。利ざや改善期待より、材料出尽くしや保有債券への警戒が勝つかを見ます。
  • コーセル(6905:黒字転換、上方修正、増配の三つが翌営業日の評価材料です。
  • アドバンスクリエイト(8798:赤字継続と債務超過への市場反応に注意が必要です。

次回取引で見るべき3ポイント

日本株の次回取引は、5連休明けの9月24日です。翌営業日扱いとなる日銀の新しい政策金利も同日から適用されます。

1. 6万5000円と「値下がり1,003」のねじれ

日経平均が6万5000円台を維持しても、TOPIXと騰落数が改善しなければ上昇の持続性は弱いままです。半導体以外へ買いが広がるかを確認します。

2. 日銀1.25%の実施後に金融株と円がどう反応するか

新しい政策金利は9月24日から適用されます。銀行株が利ざや改善を織り込むか、ドル円が158円方向へ進むかが、利上げに対する市場の評価を示します。

3. 休場中の米半導体・米金利

東京市場が休みの間に海外材料が積み上がります。米半導体株の上昇継続は日経平均の支援材料ですが、米長期金利上昇を伴う場合は高PER株の上値を抑える可能性があります。

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出典