今日の見方
総資産は前旬比2兆9,903億円減ったが、内訳では貸付金が3兆4,399億円減り、国債は6,738億円増えた。貸出増加支援資金供給の残高は35兆6,645億円で3兆4,414億円減少。貸付金全体の変化とほぼ一致しており、資金供給の満期・返済要因を意識すべき構成だった。
総資産の減少だけから、金利上昇や銀行株への追い風とは読めない。当座預金が減る一方で売現先勘定は増えており、短期市場の資金需給は別に見る必要がある。高PER株や不動産株に波及するかは、国債利回りや政策見通しが動くか次第だ。
注目ニュース
1. 総資産は641兆2,813億円
9月20日現在の資産合計は641兆2,813億円で、9月10日現在から2兆9,903億円減少した。資産の中心である長期国債は520兆3,026億円と前旬比6,738億円増え、国庫短期証券はゼロだった。
投資家が見る点: 総資産の縮小幅だけでなく、国債保有の増加と貸付金の減少を分けて読む。長期金利や国債需給にどう表れるかは、次の動きで確かめたい。
2. 貸付金は68兆4,185億円へ減少
貸付金は前旬比3兆4,399億円減の68兆4,185億円。うち貸出増加支援資金供給は35兆6,645億円だった。一方、共通担保資金供給オペなどを合計した別表3の残高は32兆7,540億円で、前旬比17億円増えた。
投資家が見る点: 減少の大半は貸出増加支援資金供給に対応する。民間銀行の貸出姿勢や信用需要が急変したと読むのは早い。
3. 当座預金は2.40兆円減、売現先は2.15兆円増
負債側では当座預金が410兆2,528億円と前旬比2兆4,047億円減、政府預金も2兆2,721億円減った。売現先勘定は40兆4,019億円で2兆1,489億円増え、複数項目が総資産の変化に影響した。
株価材料として見る点: 銀行株には準備預金と市場金利の関係が確認点となるが、旬末要因を含む残高統計であり、個別銀行の利ざや改善を直接示すものではない。