日本株昼刊 2026年9月28日 注目4件

前引けの見方

朝刊では、9月末基準銘柄の権利付き最終日、日銀資料、しまむら決算を確認点に挙げました。前場では日経平均が前週末比141円高で始まったものの、前引けは約30円安まで押し戻されています。朝方の買いが続かなかった点が、午後に持ち越す変化です。

日経平均の構成銘柄225銘柄では、前引け時点で値上がり50、値下がり168、変わらず7でした。指数の下げ幅は限られていますが、採用銘柄の多くが軟調だったことを踏まえると、指数だけを見て底堅いと判断するのは早そうです。

朝刊で前提にしたのは、前週末の大幅高を引き継ぐかどうかでした。実際には寄り付き直後の買いが続かず、前引けまでに約170円分押し戻されています。午前の値動きだけで権利取り売買の効果を測ることはできませんが、指数の見出しと構成銘柄の広がりが一致しているかは、後場も確認したいところです。

注目ニュース

1. 日経平均は寄り付き高から反落、権利取り最終日の需給を見極める

日経平均は前週末終値66,364.20円に対し、9時の寄り付きは66,505.94円と141.74円高でした。前引けは前日比約30円安となり、寄り付き後の上昇分を失っています。日経平均構成銘柄では、前引け時点で値下がり銘柄が値上がり銘柄を大きく上回りました。

9月28日は9月末基準銘柄の権利付き最終日です。配当や優待の権利を取る売買と、日中の価格変化が同時に出る日程ですが、前場の値動きを権利取りだけで説明することはできません。

投資家が見る点: 午後に日経平均が前引け水準を回復するか、値下がり銘柄の多さが和らぐかを確認します。権利落ち後の29日は配当相当分の調整が入り得るため、指数の前日比をそのまま相場の強弱と結び付けず、個別株の値動きも見ます。

2. 企業向けサービス価格は前年比3.7%上昇

日本銀行が9月28日8時50分に公表した8月の企業向けサービス価格指数(速報)は、総平均が前年比3.7%上昇しました。7月の3.6%から伸びが0.1ポイント拡大しています。一方、国際運輸を除く総平均は前年比3.2%で、7月から横ばいでした。外航貨物輸送は74.2%上昇し、広告は0.3%低下するなど、品目ごとの差もあります。

投資家が見る点: 企業間サービス価格の上昇は続いていますが、総平均だけではコストを転嫁する側と負担する側の違いが見えません。運輸・リースなどの提供企業と利用企業で影響が異なるため、価格改定が売上や利益率にどう表れるかは各社の決算・説明で確認します。今回の指数だけから、日銀の次の政策変更を決めつけることもできません。詳しくは8月の企業向けサービス価格指数の記事にまとめています。

日銀は同じ8時50分に、7月30・31日会合の議事要旨も公表予定としていました。統計は実績値、議事要旨は委員の議論を記録した資料で、性格は異なります。市場の反応を追う際は、サービス価格だけに結び付けず、金利や為替の動きと公表内容を照らし合わせます。

企業向けサービス価格指数は企業間取引が対象で、家計向けの消費者物価や賃金の伸びを直接示す指標ではありません。契約の改定時期やコスト構成も会社によって異なります。

3. しまむらの第2四半期決算は午後の確認材料

しまむら(8227)は、9月28日に2027年2月期第2四半期決算を公表する予定です。会社のIRカレンダーには決算発表と報道機関向け説明会が同日予定として掲載されています。前引け時点で確認できた会社IR情報には、第2四半期の決算資料はまだ掲載されていません。

投資家が見る点: 上期の売上・営業利益の進捗に加えて、既存店売上、粗利益率、在庫、通期計画への変更を確認します。決算発表前の株価の動きと、資料が出た後の評価は分けて見ます。結果が公表された場合は、朝刊で示した予定情報を実績に更新する必要があります。

4. HYUGA PRIMARY CAREのMBOは本日開始予定

HYUGA PRIMARY CARE(7133)に対するJG44の公開買付けは、9月28日から開始する予定として9月25日に公表されました。買付価格は1株2,110円、期間は11月10日までとされています。会社は公開買付けへの賛同と応募推奨を発表しています。

投資家が見る点: 期間開始後の訂正や条件変更、応募手続きに関する開示の有無を確認します。公開買付けが始まる日でも、取引所での株価が買付価格に張り付くとは限りません。価格差や成立条件を確認し、MBOの開示内容と照らして判断します。

公開買付価格だけを見て市場での売買価格を予測することはできません。応募の手続き、成立条件、買付期間中の開示も含めて確認が必要です。前場の値動きに関する一次情報は確認できていないため、MBOの開始を株価の上昇・下落理由としては扱いません。

午後の確認ポイント

  • 日経平均が前引けの小幅安から持ち直すか、採用銘柄の値下がり超過が縮まるか
  • 9月末権利付き最終日の引けにかけ、指数と個別株で売買の偏りが強まるか
  • しまむらの決算資料と会社計画。公表前の株価変化を決算への反応として扱わない
  • HYUGA PRIMARY CAREの公開買付け開始後に、追加の公式開示が出るか

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