2026年9月マネタリーベース

減少の中心は日銀当座預金

日銀当座預金の平均残高は413兆6,678億円で前年同月比18.3%減、銀行券発行高は114兆6,005億円で2.0%減だった。構成比の大きい当座預金の減少が全体を押し下げている。マネタリーベースの月末残高は535兆4,214億円となった。

前年比の減少率は前月より縮小したが、平均残高自体は8月の543兆70億円から減っている。減少率の縮小と残高の増加は別の動きだ。

貸出の縮小を直接示す統計ではない

マネタリーベースは、銀行券、貨幣、日銀当座預金の合計で、銀行貸出や家計・企業の保有するマネーストックとは範囲が異なる。当座預金の減少から、銀行の貸出余力や信用収縮を直接判断することはできない。

国債買い入れや資金供給オペの変更と照合することで、残高変動の背景を探れる。ただし、国債需給や円相場への影響は、買い入れ計画、政策金利の見通し、海外金利にも左右される。

金融株への影響

銀行では金利上昇による利ざや改善と預金コスト、銀行・保険では運用利回りの改善と保有債券の評価損が判断材料となる。マネタリーベースの増減だけでは、個々の金融機関の収益への影響は決まらない。

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