前場の3行まとめ
- 日経平均は64,539.36円で始まり、一時64,866.44円まで上昇した後に失速。前引けは63,917.43円と6万4,000円を割り込みました。
- TOPIXは0.28%安にとどまり、日経平均の1.09%安との開きは0.81ポイント。値がさ半導体株への売り集中が指数差に表れました。
- ドル円は157円台後半へやや円高、日経225先物も前場安値圏。後場は現物と先物がそろって6万4,000円を回復できるかが焦点です。
① 前場の日本市場
日経平均は前日終値64,621.24円に対し64,539.36円で始まり、9時12分に64,866.44円まで上昇しました。しかし、その後はAI・半導体関連株への売りが優勢となり、11時26分に63,882.77円まで下落。前引けは63,917.43円、703.81円安でした。前場高値と安値の差は983.67円です。
TOPIXは4,032.22で前引けとなり、前日終値4,043.73から11.51ポイント下落しました。日経平均の下落率がTOPIXを0.81ポイント上回ったことから、相場全体の一斉安というより、日経平均への寄与度が大きい値がさ株の下落が主因と判断できます。
東証プライムの売買高は11時29分時点で概算8億8,001万株でした。売買代金と騰落銘柄数はJPXの正午更新を確認中で、確定前の数値は掲載しません。
② 朝刊から何が変わったか
同日朝刊は未作成のため、朝刊との差分比較は行わず、前日大引けからの変化を整理します。
前日は日経平均が545.82円高の64,621.24円、TOPIXが34.52ポイント高の4,043.73で反発しました。22日前場は寄り付き後こそ前日終値を上回ったものの、日経平均は高値から983円超下落し、前日の上昇分を打ち消しました。
米ラムリサーチは9月期に売上高82.2億ドル、非GAAPベース1株利益2.20ドルを発表し、12月期売上高見通しを86億ドル±4億ドルとしました。決算自体は増収増益でしたが、日本時間22日の時間外取引で同社株が下落し、国内の半導体製造装置・AI関連株にも利益確定売りが波及しました。
③ 業種・テーマ別の強弱
前場の弱さはAI・半導体関連に集中しました。東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、キオクシアホールディングス、太陽誘電が下落し、日経平均の下押し要因となりました。とくに半導体製造装置、検査装置、メモリー、電子部品まで売りが広がっており、後場は個別銘柄だけでなくテーマ全体の下げ止まりが必要です。
一方、TOPIXの下落率は0.28%にとどまりました。リクルートホールディングス、ソニーグループ、トレンドマイクロなど一部銘柄には買いが入り、指数の二極化が鮮明です。
原油高と中東情勢への警戒は、資源関連に相対的な支えとなる一方、運輸・原材料コストを通じて内需企業には重荷になり得ます。後場は半導体の戻りだけでなく、資源・金融・内需へ資金が逃避しているかも確認します。
④ 為替・金利・先物
ドル円は12時前に157円95~96銭近辺で推移し、東京時間の始値158円07銭前後から小幅に円高方向でした。急激な円高ではないものの、半導体株安と同時に157円台へ入ったことで、輸出関連株の買い戻しを促す材料にはなっていません。
日本10年国債利回りは前日終値2.880%を基準に、午前は2.88%前後でした。金利が高止まりする局面では、銀行株には利ざや改善期待が意識される一方、高PERの成長株にはバリュエーション面の重荷となりやすい構図です。
日経225先物12月限は11時26分に64,020円まで下落し、現物の日経平均とほぼ同時に前場安値を付けました。後場は先物が64,000円を維持できるか、現物が63,882.77円を下回らずに戻せるかをセットで見ます。
⑤ 前場の注目銘柄
- 東京エレクトロン(8035):前場終値は9,686円、前日比4.67%安。半導体製造装置株の弱さを象徴しました。
- ソフトバンクグループ(9984):前場終値は4,456円、3.59%安。値がさ株として日経平均を押し下げました。
- アドバンテスト(6857):前場終値は33,600円、2.44%安。AI半導体関連の需給を測る中心銘柄です。
- キオクシアホールディングス(285A):前場終値は13,060円、3.33%安。前場の売買代金首位で、メモリー株への売り圧力を示しました。
- 太陽誘電(6976):前場終値は8,955円、3.22%安。電子部品にも売りが波及しました。
⑥ 11:30までの決算・TDnet・重要開示
TDnetの11時30分までの開示を確認しました。前場の指数動向を変える規模の新規決算・業績修正は確認できず、相場の主材料は海外半導体株の時間外反応、米株価指数先物の下落、為替・金利の組み合わせでした。
本日16時にはディスコ(6146)の2027年3月期第2四半期決算発表が予定されています。前場時点では未発表のため、数値や評価を先取りせず、引け後の開示を確認します。
後場見るべき3ポイント
- 日経平均が6万4,000円を回復し、前場安値63,882.77円を下回らずに推移できるか
- 東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループなど値がさ株の売りが一巡するか
- 日経225先物6万4,000円、ドル円157円台後半、日本10年債利回り2.88%前後の組み合わせが変化するか
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出典
- 日経平均プロフィル「日経平均株価」(2026年10月22日前引け)
- 日本取引所グループ「株式・債券市況」(2026年10月22日前場)
- 日本取引所グループ「先物価格情報(日中)」(2026年10月22日前場)
- 日本相互証券「主要レート推移」(2026年10月21日終値)
- Lam Research「Quarter Ended September 27, 2026 Financial Results」(2026年10月21日)
- TDnet「2026年10月22日の開示情報一覧」(11時30分まで)