今日の見方
対象は11月4日の中国市場です。日本時間11月5日の記事公開日と、指数が動いた取引日を区別します。成長株指数の急反発が目立つ一方、上海総合の上昇率は異なり、全業種が同じ強さで買われたわけではありません。
成長株指数が大きく反発
公式の日足データによると、11月4日終値は上海総合3,686.17、科創50が1,265.47、創業板指数が2,544.73でした。科創50と上海総合の騰落率は、前取引日の終値との比較から計算しています。
投資家が見る点: 翌取引日も買いが続くか、指数を押し上げる銘柄が増えるかが焦点です。一日の上昇率は、企業利益の伸びを表す数字ではありません。急騰した指数の水準から日本企業の利益改善を直接導くことはできません。
売買代金は純流入額ではない
上海の株式売買代金9,544.39億元と、深圳の1兆855.41億元を合計すると2兆399.80億元、約2.04兆元です。この合算は両取引所の株式区分で、基金・債券や北京市場を含めていません。
売買の両側には買い手と売り手がいるため、代金の増加だけで外国人の買い越し額は分かりません。集計範囲の異なる市場全体の数字と混ぜると、取引の広がりを読み違えます。一次資料で同じ範囲を確認できない値上がり・ストップ高銘柄の件数は本稿に含めていません。
政策の発表から、実行の確認へ
CSRCは11月2日、株式買い戻し・買い増し向け再貸出制度の長期運用や、証券・基金会社向け資金供給策の拡大方針などを説明しました。制度上の枠や募集額が、そのまま11月4日の株式購入額になったわけではありません。
投資家が見る点: 実際の自社株買い、融資実行、ファンドの投資状況を追います。日本企業へ結び付けるなら中国向け受注、設備投資、売上の変化を各社開示で照合する段階です。中国株の上昇を一つの政策だけで説明したり、日本株の翌日上昇を予想したりする根拠にはなりません。
関連ページ
出典
- 上海証券取引所・上海総合指数の日足データ:11月3日・4日の終値を使用。
- 上海証券取引所・科創50の日足データ:11月3日・4日の終値を使用。
- 深圳証券信息・創業板指数の日次データ:終値・騰落率を確認。
- 上海証券取引所「每日股票情况」と同日付の公式統計データ:株式合計の売買代金。
- 深圳証券取引所・2026年11月4日の証券種類別統計:株式区分の売買代金。
- CSRC「市場・期待安定策に関する担当部門責任者の説明」(2026年11月2日):制度の内容と実施方針。